Take-63 映画『果てしなきスカーレット(2025)』は面白かったのか?──あるいは「ちょ、いったん映写機止めて少し考えさせてくれないか!?😂」の巻
【この映画のキャッチコピー】
「生きるべきか」
「必ず、あなたにたどり着く」
【上映時間:111分】

𓃠皆さま、よき映画ライフをお過ごしでしょうか?
N市の野良猫、ペイザンヌです。
細田守監督による『果てしなきスカーレット』、さっそく観てきたわけですが……
今回は「もし、好きな方がいたらごめんなさい!」という覚悟ではあります。暴言だけは吐かないように気を付けておりますが、ボクにだってどうしてもそんな感想になっちゃう映画もありますのであしからずです😂
「コレ根本的に何かがおかしくね?!」てのがず〜っと頭を占めておりました。
映像自体もちろん綺麗ですよ。あくまでストーリーのことについて書いていきますと、とにかくボクは最初の「大ウソ」が全く受け入れられませんでした😂
この「大ウソ」というのは、まあ映画、フィクションにおいてはあって当然のものです。物語創作においては「大ウソは一つだけにしておけ」とかそんな格言(?)もありますが。
例を上げると『名探偵コナン』においても最初にして最大の「大ウソ」、身体が子供になる……ボクはコレが実はめっちゃ受け付けられなくてあまりコナンくんは得意ではないのです😂まあ、そこは少年誌だし、個人の好みなのでいいのですけどね。
この『果てしなきスカーレット』で納得できない「大ウソ」というのは──この映画の舞台設定は生と死の狭間にある“煉獄”的な場所なのですが……それはいいんすよ、そこはいいんすけど「イヤなんで16世紀のデンマークと現代の日本の看護師(1人だけ)がその場所で繋がるん?」……と😹
(-_-;)まあ、その辺りの理由も後々に明かされるよね、だってソレ無いとさすがに絶対変だもんね……
ト当然のごとく思っておりましたが、
ないんか〜い!!😩──と😹
いや〜やっぱね、この最初のウソがスッと入ってこないといつになっても次の段階──「人物への共感」に移行しないんですよ、人間。なかなか🤔
作った側はひょっとしたら異世界転生モノの『Re:ゼロから始める異世界生活』みたいな感じでスッと違和感なく導入するように見えるんじゃないか……と踏んだのかもしれませんが。
男(看護師)側の方から物語をスタートすれば、まだ違和感も減った“かも”しれませんね😅
少なくとも『君の名は。(2016)』のように2人の生活のカットバックさせて見せるとか、最低限の必要はあったかもですね。「いやコイツどこの誰だよ?」感が出る前に😂
何もかもがトートツすぎて……😹
ホントこの映画、他にもいろいろと「絶対なんか変」なんすよ🤔??
「どういうことよ?」「おまえ誰だよ?」「なんでトドメささないんだよ」「どこから出てきだんだよ」「そんなことしてる場合かよ」「ソレだけでなんでそう思うんだよ?」──かなりありました。ブツ切れ感があって、百歩譲って他にシーンもあったけどかなりカットしたんじゃないかな──と思えるような、そんな短縮された地上波放送を見てるような箇所の多いこと多いこと😲
マジでボク途中から完璧にTVの「相席食堂」の千鳥になってましたもんw
「ちょっと待てぃや!🖐️いったん映写止めようか」て何度思ったことか😂

もうなんか……途中からオーバーヒートしちゃってきてですね、頭の中のシンジ君が「笑えばいいと思うよ😌」と言った瞬間、楽になった気がしましたね🙄

これはマジで真剣に見るのはもうムリかもな……とある地点からふっきれて、中盤くらいからは結構クスクス笑いながら観てたんですよ。
「もういいや、ともあれ少なくとも入場料の分くらいは楽しく観よう!」と😹
これは笑う映画なのだ……
それが監督の狙いなのだ……と、ムリヤリ強引に思うことに決めつけました。いやむしろそれを計算してやってるんならマジでこの人スゲェ!と逆に本気で思いますけどね😂
とはいえ、あれですよね、そうは言ってもコメディというわけでもないわけで。いくら観客が少なかったとは言え、周りで真面目に観てる人もいるわけでして、その辺りが日本人特有の「場の空気を読めよ」的なものもあり、無碍に「ハハハ」と笑うわけにもいかんだろうというジレンマもあり、困ったもので(-_-;)
「でも実はみんなも本当は笑いたいんじゃないの〜? 我慢してるだけなんじゃないの〜?」──などと聞いてまわるわけにもいかず😂

なんすかね、例えるなら少し、自動車教習所で見せられる教習ビデオあるじゃないスか、アレを見てる感じに凄く似てたんすよね🙄
場所的に笑ってはいけないんだけど、あの教習ビデオって「ああ……どうしてこんなことになったんだ、あの時、ちょっただけ気をつけてさえいれば……」とか、内面の声を台詞で言っちゃったりとか、悲劇なんだけど真面目に演じてれば演じてるほど、わざとらしさを感じて、なんか笑っちゃう時あるじゃないすか😂
もしくはダウンタウン松ちゃんとかが真面目な青春ドラマのパロディぽく突然踊り出すコントとか──なんか笑っちゃうとかあるじゃないすか……そんな可笑しさというか😹あれも松ちゃんが真剣にやってればやってるほどこちらは可笑しいわけじゃないですか?

そういえば昨晩、岡田斗司夫さんが動画で少しコレと似たようなことをおっしゃってたので「あ、案外この見方は間違ってなかったのかもしれんな😅」──と少しホッとしてたところです。(⬇️6分辺りからです)まあ、ここまで酷いことは言わないですよ😂やっぱボクは「相席食堂」くらいの感覚ですねw
正直言うと、途中で少し退屈になってきちゃいましてね、もう、いっそそっちの世界へ行って楽しむことしかボクにはもう出来ませぬ……と半分は白旗に近かったんですよ😅

ふざけて書いてるようにみえますが、今回は少しそうでもしないと「怒り」の感情の方が出そうになったんすよね……😕
絵も凄く美しい、声優さんも頑張ってる、スタッフも大変なお仕事…だからこそ細田監督は一刻も早く、きちんとした脚本家を見つけ、素晴らしいヴィジュに見合った話を作ってほしいわけで……🥺
申し訳ないけれど、このようなストーリーでアニメ劇場映画を作っててしまうというのは──まだ見ぬ“創作家になりたいと日々頑張ってる若手の作家志望さん”たちにも顔向けできないんじゃないの?🤨──くらいの怒りも沸々込み上げてきましたからね。

大元となったハムレットのストーリーも「復讐する」ことが皮肉にも「生きがい」となってしまう内面の矛盾、人間臭さがボクは好きですが……
「復讐は何も生み出さないよ、許さなきゃね」という──“人間の深い内面”というよりは“外側に立てられた標語”的な──学校で見せる教育ドラマや道徳・ルールのような匂いを感じたかもですね🙄シェイクスピア・ファン、またはハムレット・ファンでも“この使い方”ではちょっと納得しないんじゃないかな──てのがあります。ヘタすりゃ怒り出す人すらいそうなほどで。
『ハムレット』の有名な台詞ぽいのも、ところどころ入れてはいましたけどね「(尼)寺へ行け!寺へ」とか😂

さてもうひとつ深入りすると「人に話しても面白がってもらえない話」の上位に入るのが「見た夢の話」と言われてます🙄
見た本人は興奮して伝えるんだけど聴いてる方はさっぱり面白くないんですよね。稀に夏目漱石の『夢十夜』のように文学にもなったりはしますが、よほどでないと基本はタブーです。“夢オチ”も同じですよねw
また夢は自由だけど何でもアリのご都合主義でもありますよね。それを理由に好き勝手にやられてるような気分も途中からしてきちゃったんですよねぇ。まあ映画自体が「起きて観る夢」みたいなものなのですが、それにはそれでセオリー、ルールもあるわけで。
「え、どういうことなん? 死んだ後にも世界があって、そこでも生きてる時の記憶があって、上下身分の序列があって……そんな感じなん?」とか、何の世界観の説明もなくどんどん先に行っちゃうから😅
たぶんこれに近しい部分がこの映画の最大の弱点の気がしましたね🤔

しかしなぁ……芦田愛菜さんの声を震わせ、声を荒げながらの「生〇たい、〇きたい! イ〇たい……!」とか、コレ狙ってやってんじゃねぇのか?──と、ちょこっとだけ引いた部分もありますわ……
だってこんなのすぐ拾ってネタにされてSNSで拡散される可能性めっちゃ高いわけだし、そもそもまず先に『もののけ姫(1997)』、もしくは『ONEPIECE』など、あっちの有名なシーンとか思い出しちゃいますよねぇ、ソッコーで……(-_-;)
まあアニメだし、子供も見るからわかりやすくされてるのでしょうけど、何にせよ「生きろ」というメッセージは簡単に言葉に出してしまうと、どうも効果が半減してしまう感が……😅
この映画の後に観た『TOKYOタクシー(2025)』ではそういった台詞がなくとも「生きろ」と腹に伝わってきましたからねぇやっぱ😺
『もののけ姫』でのキャッチコピー「生きろ」は作品内でも力まずにスッと、自然に出てきた台詞でしたもんね。
X(旧Twitter)でも時々“「死」という言葉を使わずに死を表現しろ”──な〜んてお題タグがでますが、極論、映画ってのもソレに似たようなものがあると思っております😁

さて、ここまで書いてきましたが、誤解してほしくないのは細田守監督はめっちゃ「凄いアニメーター」だと思っております。けれど「ストーリーテラー」ではないのかもしれないなと。決して悪口ではありませんよ、モチはモチ屋──ということだけです。近年の作品、特に奥寺佐渡子さん(今年は『国宝(2025)』の脚本を担当して一足先に一世風靡しちゃいましたね😌)さんが脚本を担当しなくなってからというもの、思わざるを得なくなってきてるなも確かなんですよねぇ。
手遅れになってしまう前に早いとこパートナー(脚本家)を見つけ、本当の意味でまた復活してくれることを祈っております。

最後に、今回は「この映画が好きだよ」という方にとって、ボクはあまりいい感想が書けなかったのも事実です。またX(旧Twitter)でも、やはり賛否の不毛な争いが起こってるところもあるようです。
基本ボクは映画を観て感想を綴るという行為は「自分個人とその映画」1対1の対話だと思っております。決して「自分vsその映画を貶す人」ではなく、また「自分vsその映画を褒める人」でもないんですよね🙄
なので、まあこれはこの映画に限ったことではありませんが、自分はダメだったけど、褒めてる人がいたならば「お〜👏良かったじゃ〜ん♪」イイネ!
──の精神でやってます😸
逆もまた然りです😌
それは「その方とその映画の対話だったのだな」と。ただし、やはりあからさまな暴言を使っていれば、そっとそのページを閉じますけどね😂
特に今回の『果てしなきスカーレット』という作品では、例え相手が悪で、酷い奴であろうとも、憎しみだけで戦ってはいつか自分まで飲み込まれ「悪意の循環」が終わらないよ──という話なので“本当の意味でこの映画を理解した”という人であればなおさら“感想間の争い”など起きない気もするんですけどね😸──
この辺りは皮肉というか不思議なものです😅
では、また次回に!

【『果てしなきスカーレット』劇場予告】
【『果てしなきスカーレット』エンディング
「果てしなき」──芦田愛菜】
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