【実話】拘留7日目 留置所で壊れそうになった夜【体験談】
捕まってから、今日で丸一週間が経った。
今日は土曜日だった。
留置所にいると、曜日の感覚はほとんどない。
でも土曜日だけは、はっきり分かる。
一般面会が禁止される日だからだ。
誰にも会えない。
護送もない。
事件も動かない。
ただ、何も起きない一日が始まる。
本は1日3冊まで借りられる。
けれど、この日は文字を追う気力すらなかった。
本を開いても、内容が頭に入らない。
部屋の中で、
家族のこと、子供のこと、仕事のこと、
もう会えなくなるかもしれない人たちの顔ばかりが浮かんでいた。
夜は相変わらず、ほとんど眠れない。
消灯しても明るく、物音も多く、
目を閉じても頭だけが動き続ける。
食事も、ほとんど喉を通らなかった。
この一週間で、明らかに体が軽くなった。
でも運動はできない。
部屋の中で、ストレッチをするくらいしかない。
⸻
最初の週末で分かったことがある。
1. 朝が来たことだけは分かる
→ でも、日付も曜日も分からない
2. 土日は、本当に何も起きない
→ 面会なし、護送なし、変化ゼロ
3. 時間が進まない
→ 1時間が、半日みたいに長い
4. 心が少しずつ麻痺してくる
→ 気づけば、泣いてばかりいた
5. 「ここに慣れたら終わりだ」と思う
→ これが、限界の正体だった
⸻
夜になると、特にきつかった。
眠れない。
考えないようにしても、考えてしまう。
子供のこと。
外の世界。
この先の人生。
時間が止まっているような感覚。
何も起きない。
でも、だからこそ地獄だった。
この夜、私はふと
「あれ、少し慣れ始めていないか?」
と自分に思ってしまった。
それが、怖かった。
ここに慣れたら、
私は壊れると思った。
⸻
ここまで来て、ようやく分かった。
留置所で一番つらいのは、
取り調べでも、怒鳴られることでもない。
何も起きない時間だった。
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