見出し画像

廊下でささやかれた【本当のアイデア】会議室で黙る理由を知った日の衝撃


◆背筋が凍った、廊下での一言


「ちょっといいですか」

会社の廊下で声をかけてきた彼女は、周りを
見回してから、ボソボソと小声で言った。

「さっきの件なんですけど、実は別の方法を考えていて……」

めちゃくちゃいいアイデアだった。

あの会議で1時間議論した結論より、
明らかに的確で素晴らしい。

「なんで会議で言わなかったの?」

「だって…否定されるの、怖くて」

その瞬間、背筋が凍った。
言葉が出なかった。

ぼくは今まで何を見ていたんだろう。

◆気づけなかった、恥ずかしい真実


会議で黙っている人を、
「考えていない」と決めつけていた。

意見がないんじゃない。
...…言えないだけ。

その違いに、まるで気づかなかった
自分が恥ずかしい。

でも正直に言うと、気づきたくなかったの
かもしれない。

「意見がない」と思っていれば、
自分の判断で進められる。

効率的だ。
スピード感がある。

それが「できる管理職」だと信じていた。

「言えない」と認めてしまったら、
自分が原因だと向き合わなければならない。

そして、自問自答する。

自分が怖い存在なのか。
自分の言葉が誰かを黙らせているのか。
自分のせいで、チームメンバーの可能性を
潰しているのか。

そんなこと、認めたくなかった。

管理職になった当初、チームを育てる
ことより、数字を上げることばかりに
目を向けていた。

「意見を聞く」より「指示を出す」方が
効率的。本気でそう思っていた。

でも、あの廊下での一言が全てを変えた。

「否定されるのが怖くて」

彼女の声が、今も耳に残っている。

ぼくは部下の意見を聞いていたんじゃない。

自分の意見に同意してくれる声だけを、
聞いていたんだ。

やっと気づいた。

でも、今も気づかないまま、メンバーと接しているより、
全然いいと、自分に言い聞かせている。

◆「意見を言わない部下」を作っていたのは、他でもない自分だった


ある日の定例会議。

新しいキャンペーン企画について、
話し合っていた。

「他に意見ある人?」

シーンと静まり返る会議室。

女性メンバー3人は資料を見つめたまま、
顔を上げることはしない。

「意見ないなら、これで決定ね」

そう言って会議を終えた。
効率的だと思っていた。

でも後日、その企画は大失敗。
経費の損失も出した。

偶然、女性メンバーの一人とエレベーターで一緒になった時、彼女がポツリと言った。

「実は、あの企画…30代女性には
刺さらないと思ってたんです」

「なんで言わなかったの?」

「前に意見言ったら、
『現場を知らない』って言われたので…」

それ、自分が言ったやつだ。

完全に記憶から消えていた。

でも彼女は覚えていた。

そして、二度と意見を言わなくなって
いたことに、今更ながら気づいた。

「バカだ、おれ……」


◆帰りの電車で振り返り、読み返した過去の議事録


その日、帰りの電車でずっと考えた。

頭の中でいろんなシーンが、グルグルと
回っていた。

今まで何人の意見を潰してきたんだろう。

何回、「でもさ」「それは違う」って
言ってきたんだろう。

家に帰って、過去の議事録を読みあさった。

発言者は毎回同じメンバー。

女性の発言は全体の2割以下。

「意見を言わない部下」を作っていたのは、間違いなく自分だった。


◆翌週から始めた、4つの小さな変化



翌週から、会議のやり方を変えた。

①最初の一言を変えた

意見が出たら、内容に触れる前に、
「ありがとう、教えてくれて」から始める。

否定するにしても、必ず感謝してから。

最初は違和感しかなかった。

でも続けた。

②「3秒ルール」を作った

誰かが意見を言い終わったら、3秒待って
から反応する。

すぐに「でも」「いや」と言わない。
一呼吸置く。

たった3秒だけど、長い。

でも、これが意外と効いた。

相手の意見を受け止める時間ができた。

③会議前の「1on1 意見募集」

会議の前日に「明日の件、何か気になることある?」ってチャットで聞くようにした。

会議室では言えなくても、
文字なら伝えられる人もいる。

実際、このチャットで出た意見が、
後で大きな改善につながったこともある。

④「否定した」記録を自分でつける

正直これが一番しんどかった。

メンバーの意見を否定した時、
すぐに手帳にメモする。

「○○さんの意見、即座に否定」

書くと、自分の癖が見えてくる。

特定の人の意見だけ否定していたり、
自分が疲れていて頭が回らない時ほど、
否定的になっていたり。

これにより客観視できるようになった。


◆半年後、会議室で起きた小さな奇跡


半年後、あの廊下で意見を言ってくれた
彼女が、会議で手を挙げた。

「ちょっといいですか…」

なぜかぼくが緊張してバクバクです。

周りのメンバーは黙って聞いている。

以前なら顔を上げない他の女性メンバーも、彼女の話に頷いている。

彼女の提案は採用され、今では定番企画に
なっている。売上も前年比120%。

完璧な会議にはまだ程遠い。

今も失敗するし、つい「でも」
って言いそうになる。

でも、少なくとも「言えない空気」は
確実に変わった。

何より、会議後の廊下で意見を聞くことが、ほぼなくなった。


◆明日からあなたにもできること


明日の会議で、試してみてください。

誰かが意見を言ったら、何をおいてもまず「ありがとう」。

たった一言、5秒もかかりません。

あなたのチームで黙っている人の中に、
会社を変えるアイデアが眠っている
かもしれません。

お客様の本音を一番知っている人が、
実は一番黙っているかもしれません。

私は10年かかりました。

失敗して、孤立して、やっと気づきました。

この記事を読んでくれたあなたは、
明日から変えられます。


最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

少しでも共感いただけたら、スキやコメントで教えてください!

いいなと思ったら応援しよう!