サンパウロFC現地観戦🇧🇷大雨の平日21:45キックオフ。揺れる名門クラブに集まった17,000人|2026年1月
サンパウロ州のサッカークラブ、サンパウロFC(サンパウロ)の試合観戦に行ってきました。
この記事は長いので(約6,900字)、興味のある部分だけサクッとご覧ください
・そもそもサンパウロってどんなクラブ?どのスタジアム?
→「クラブ情報」「スタジアム情報」
・チケットはどうやって取ったの?
→「チケット購入」
・スタジアムにはどうやって行ったの?
→「スタジアムアクセス・周辺施設」
・試合の雰囲気を知りたい
・ブラジルのスタジアムって実際どんな感じ?
→「スタジアム内観・試合感想」
各種5段階評価
■アクセス :★★★★☆
サンパウロ中心部から近い位置にあるのですが、最寄りの鉄道駅からは徒歩約30分かかります。バスでのアクセスも可能です。今回私はUberを使いました。
■観やすさ :★★★☆☆
今回は中層から観戦しました。陸上トラックがあるのでピッチはやや遠いですが、スタンドの高さは確保されています。
■治安 :★★★★★
試合前後を含め危険を感じることはなく、観戦位置以外のエリアで何かトラブルが起きている様子もありませんでした。
※観戦した試合は「平日 & 21:45KO & 大雨 & クラブ幹部の不祥事騒動の渦中」という非常に動員に不利な条件で、実際に通常よりも少ない観客数でした。ですので治安に関しては参考程度にお考えください
※どのクラブでも共通ですが、対戦カードや試合展開によっては、危うい雰囲気になる可能性はあります
■雰囲気 :(判断不可)
上述の通り、通常よりも観客動員が少なかったため、この試合に限って言えば盛り上がりはそこまででもなかったです。次回、より良い条件で観戦できた際に、星をつけてみようと思います。
■旅行者向け:(判断不可)
今回観戦した試合は、旅行者が通常選ぶような条件ではなかったため、土日の日中〜19時頃キックオフの試合を見に行った際に星をつけてみようと思います。
クラブ情報
サンパウロはパルメイラス、コリンチャンス、サントスと並んで、サンパウロ州の4大クラブとして日本のサッカーファンにも馴染み深いクラブだと思います。
2005年には南米王者としてクラブワールドカップに出場、日産スタジアムで行われた決勝でリヴァプールを破り世界一に輝きました。
一方で、国内の全国リーグ優勝は3連覇を達成した2008年を最後に遠ざかっています。2010年以降に獲得した主要タイトル(スーパーカップを除く)も、2012年のコパ・スダメリカーナと、2021年のサンパウロ州リーグ、2023年のコパ・ド・ブラジルのみ。近隣のパルメイラスやコリンチャンスと比較すると、どうしても近年の成績は見劣りしてしまいます。
そんなサンパウロですが、現在(2026年時点)まで続く偉業があります。それは、全国リーグ2部(Série B)降格の経験が無く、ずっと1部(Série A)をキープしていること。これは、ブラジルではリオデジャネイロのCRフラメンゴと、サンパウロの2クラブだけが持つ記録です。
ブラジルの全国リーグは20クラブ中下位4クラブが自動降格するため、強豪クラブの降格が起こりやすいです。サンパウロの他の3つのビッグクラブも、
コリンチャンス:2007年に17位で降格
パルメイラス :2012年に18位で降格
サントス :2023年に17位で降格
と、いずれも21世紀に入ってから降格を経験しています。サポーター同士の煽り合いの際、サンパウロサポーターが繰り出す強いカードになっているのが想像できますね。笑
今回観戦した試合は全国リーグではなく州リーグの試合になります。
チケット販売概要や開催スタジアムは全国リーグと州リーグで変わりませんので、全国リーグの試合を観戦される際も参考にしていただけると嬉しいです。
スタジアム情報
モルンビス / エスタジオ・ド・モルンビー
MorumBIS / Estádio do Morumbi
1960年開場・2019年改修、収容人数約67,000人

サンパウロのホームスタジアムで、サンパウロ州のスタジアムで最大の収容人数を誇ります。巨大な楕円ボウル型の陸上競技場です。現地の人は「モルンビー(Morumbi)」と呼びます。
スタジアムはサンパウロ中心部から約10〜15 km南西側のモルンビー(Morumbi)地区に位置しています。モルンビー地区は高級住宅街として知られていますが、観光資源に恵まれた地域ではないので、観戦する場合はサンパウロ中心部を拠点に日帰り往復、という行程になると思います。

サッカーボールのアイコンがスタジアムの場所です
チケット購入
サンパウロの公式チケット販売サイト「SPFC ticket」から購入しました。チケット購入には会員登録が必要です。

①会員登録
2026年時点で、「SPFC ticket」の公式表示言語は原則ポルトガル語のみですが、外国人として会員登録する際の必要情報入力画面のみ、英語に対応しています。
また、サンパウロのホームゲームは顔認証による入場を導入している(紙チケットやQRコードによる入場ではない)ため、手続きの途中に顔認証登録も行うことになります。
会員登録する場合、トップページ右上の「CRIAR UMA CONTA」をクリックします。ちなみに右の「SEJA SÓCIO TORCEDOR」は、有料会員の登録リンクになります。

「CRIAR UMA CONTA」をクリックすると、「Para começar, adicione seu CPF.(開始するために、あなたのCPFを入力して)」とCPFの入力が求められます。
CPFはブラジル連邦国税庁が管理する納税者番号のことで、ブラジル居住者の方であれば取得済だと思いますのでご自身のCPFを入力して「Continuar」と進みます。
CPFを取得していない方は、下の「I am a foreigner」をクリックして先に進みます。

「I am a foreigner」をクリックすると、パスポート番号の入力が求められますので、入力して先に進みます。この画面からは英語なのでありがたいですね。

次の画面で、氏名や生年月日、住所等を入力します。パスポートの写真アップロードも求められます。


この先、顔認証登録などを経て、会員登録が無事済めば準備OKです。
画面に沿って手続きすると、無料会員として登録されます。無料会員でもチケット購入まで進める一方で、(当然ですが)チケットは有料会員から販売されていき、無料会員は数日遅れて購入可能になります。
カップ戦決勝、優勝争い終盤戦などの重要試合であれば、有料会員の販売期間内で完売してしまうリスクはあります。
仮に有料プランの購入を希望される場合は、上述の通りトップページから「SEJA SÓCIO TORCEDOR」をクリックして登録を進めることになります。ざっと見た感じ、こちらの登録画面は英語対応はしていないようです。
サンパウロの場合、CPFがなくても会員登録・チケット購入は可能ですが、短期旅行であっても、CPFがあると何かとハードルが低い(CPFがないと進まない手続きがちょいちょいある)のがブラジルです。
日本在住の方でも、在日本ブラジル領事館・総領事館を介してCPFの申請ができるようですので、渡航まで時間がある方は、事前の取得を検討されても良いと思います。
②チケット販売スケジュールの把握
Jリーグのように試合の1〜2ヶ月前から販売開始、というスケジュール感ではありません。だいたい試合開催日の1〜2週間前くらいに、その試合の販売スケジュールがサンパウロの公式HPにて告知されます。
私が今回行った試合の販売スケジュールは、試合8日前の1/7 12:29(現地時間)にアナウンスがありました。

行きたい試合が決まっていたら、開催日の2週間前くらいから公式HPをチェックし、乗り遅れが無いよう心掛けておくと良いと思います。
ポルトガル語の説明は省略しますが、今回の告知では、1/12(試合3日前)の午前10時から一般販売(無料会員も買えるフェーズ)が開始される、と書いてありました。「VENDA PARA TODA A TORCIDA DO SÂO PAULO」と書かれた部分の日時を探しましょう。

③狙う座席の選定
サンパウロのサポーターは多いのですが、それ以上にスタジアムがデカいので、余程の試合でなければチケットは購入できます。 ただし、座席選びを間違うと、せっかくの観戦体験が台無しになるので、事前の吟味が重要です。これは他のビッグクラブの試合に行く場合も同様です。
そのようなスタジアムの場合、私はサポーター席が映ったYouTube動画をなるべく事前にチェックし、どのエリアが最適と思われるかを判断しています。YouTubeで「São Paulo FC Torcedores」などのワードで検索すると、試合中のサポーター・客席を映した動画が複数出てきます。
サンパウロのホームゲームの基本的な席種区分は、エスタジオ・ド・モルンビーの公式HPから確認できます。

エスタジオ・ド・モルンビー公式HP内「MAPA ESTÁDIO DO MORUMBI」より
スタジアムは三層構造になっており、それぞれの名称は下記の通りです。
上層:Arquibancada
中層:北(Norte)・南(Sul)の両ゴール裏「Cadeira Superior」
東(Leste)・西(Oeste)のサイドスタンド「Cadeira Especial」
下層:Cadeira Terrea
また、メインスタンドは西側(Oeste)に相当し、熱狂的なサポーターは上層南ゴール裏「Arquibancada Sul」の東(Leste)寄りに陣取ります。
スタジアムに屋根はありませんが、中層(Cadeira Superior / Cadeira Especial)は上層が屋根の代わりになって雨避けが可能です(最前数列を除く)。
チケット価格は試合により変動しますが、先ほども見た販売スケジュール告知アナウンスページの下部にその試合の価格が記載されています。

※すぐ右の半額の数字は、60歳以上の方のみ購入可能な半額チケット「meia-entrada」の価格です
「安全に観れることが一番。その上で試合がよく見える席が良い」
という価値観の私は、この試合では「Cadeira Especial Oeste(西スタンド中層)」を買うことにしました。当日の天気も悪そうだったし、、
④チケット購入
Cadeira Especial Oesteはエリア内自由席として運用しているようで、購入時の座席指定はありませんでした。
海外サッカー観戦あるあるだと思いますが、チケット購入時に日本発行のカードが弾かれる場合があります。ブラジル・南米で問題なく使えることが確認できているカードを事前に確保しておくと安心です。
決済システム側で弾かれている場合は厳しいですが、他のスタジアムでは、カード会社に連絡した後に再決済したところ、通った経験もあります。是非行きたい試合がある場合には試してみると良いと思います。
入場は顔認証システムを採用しているので、何も持っていかなくてもゲートを通過できます。ただし、万が一顔認証システムでエラーが起き、スムーズに入場できなかった場合に備え、身分証明書(パスポートなど)や購入を証明するもの(購入完了画面のスクショなど)は出せるようにしておいた方が安心かと思います。
今回、筆者はスムーズに顔認証を通過できました。
スタジアムアクセス・周辺施設
スタジアムは住宅街の中にあり、近くに時間を潰せそうな場所はほとんど無さそうです。最寄りの鉄道駅は「São Paulo - Morumbi」駅ですが、徒歩約30分(1.6 km)かかること、夜遅くの試合(21:45KO)なので徒歩での移動が不安だったこと、そもそも大雨の中1.6 kmも歩きたくないことから、今回は自宅からUberを呼んでスタジアムまで向かいました。
試合がある日はスタジアム周辺道路が通行止めとなるため、スタジアムから約200 mのところで降車しました。試合開始の約30分前にスタジアムに到着しましたが、ゲートが混んでいることもなく、スムーズに入場できました。

スタジアム内観・試合感想
試合開始30分前、コンコースを抜けてスタンドに入り、スタジアム全体を見渡した瞬間の感想。
「人少なっ」

正面奥が熱狂的なサポーターが集まるエリアですが、数えられるほどしかいませんでした。
(試合開始時にはもう少し増えてました)
当然です。いくら名門クラブといえど、木曜日の夜21:45キックオフ、天候は止む気配の無い大雨。相手は近年力をつけてきているサンベルナルドとはいえ、特別ライバル関係があるわけではありません。
加えて、この時期のサンパウロはクラブ会長(当時)のJúlio Casaresを巡る騒動(VIP席不正運営疑惑、財務問題)が連日報道されており、サポーターのフロントへの不信感が高まっていました。SNSでも、「この時期に試合なんか行くか」みたいなサポーターの投稿が多く見られました。
集客の逆風でしかない条件・環境が揃っていたこの試合、観客動員数は16,946人。サンパウロの2025年の平均観客動員数は州リーグが28,795人、全国リーグが28,654人だったので、通常の60%程度の動員でした。60%と言われると、意外と耐えてる気もしますね。笑
こういう試合にも集まるサポーターを、クラブは本当に大切にしなければいけないと思います。

閑散具合に衝撃を受けながら、座る席を検討します。メインスタンド中層(Cadeira Especial Oeste)はエリア内自由席なので、集客力のある試合の場合は早めに入場して座席を確保すると良いと思います。今回は非常にガラガラでしたので、ハーフタイムで座席を移動し、前後半ともホームのサンパウロが攻めるエンド側の座席で観戦しました。
先述の通りメインスタンド中層(Cadeira Especial Oeste)は、上層スタンドが屋根として機能しており雨避けが可能です。この席にしといて良かったと心底思いました。
風向きにもよりますが、最前2〜3列は中層でも雨が当たりやすいのでご注意ください。

写真でも分かると思いますが、上層に降った雨は、ピッチ側に突き出た配管を介してピッチ周縁部に注がれています。初めて見た、、、

ホームサポーターの中心部と、アウェイ席が同じゴール裏なんですね
試合は降り続く大雨でピッチが水浸しになっており、ボールを蹴るたびに水しぶきが上がる状態。ボールも止まりがちで、戦術も何も効かない典型的な田ッカーでしたが、終盤にサンパウロがフリーキックからのこぼれ球を見事に決めて先制。ホームチームが1-0で勝利しました。
帰りもUberを呼びました。ハーフタイムに時間指定で予約をしていたのが良かったのか、観客数が少なかったためか、試合終了後すぐに乗車することができました。後半AT頃にやっと雨が止んだので、スタジアムを出てから乗車場所に向かうまでの道は濡れずに済みました。
今回は今回で良い体験でしたが、次回はもう少し条件の良い試合を狙って、伝統のあるクラブ・スタジアムが創る雰囲気を最大限味わえたらと思っています!
試合情報
観戦日
2026/01/15(木) 21:45KO(現地時間)
大会
2026サンパウロ州リーグ1部 第2節
(Campeonato Paulista de 2026 - Série A1)
対戦カード/結果
サンパウロ 1-0 サンベルナルド
スタジアム
モルンビス
(MorumBIS)
@サンパウロ州サンパウロ
(São Paulo - SP)
メンバー入りした元Jリーガー
■サンパウロ
無し
■サンベルナルド
#6 パラ(2020仙台)- 先発・55分交代
#8 フォギーニョ(2021-23仙台)- 先発・76分交代
#9 フェリペ・ガルシア(2017名古屋)- 先発フル出場
