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ポルトゥゲーザ現地観戦🇧🇷2013年から転落を続けてきたサンパウロの古豪、セリエDから再建中|2026年7月

 サンパウロ州のサッカークラブ、ポルトゥゲーザの試合観戦に行ってきました。

この記事は長いので(約7,400字)、興味のある部分だけサクッとご覧ください
・そもそもポルトゥゲーザってどんなクラブ?どのスタジアム?
 →「クラブ情報」「スタジアム情報」
・チケットはどうやって取ったの?
 →「チケット購入」
・スタジアムにはどうやって行ったの?
 →「スタジアムアクセス・周辺施設」
・試合の雰囲気を知りたい
・ブラジルのスタジアムって実際どんな感じ?
 →「スタジアム内観・試合感想」
・端的に言ってオススメなの?治安大丈夫?
 → 目次の下に5段階評価でまとめてます!


各種5段階評価
■アクセス :★★★★★
 最寄駅からスタジアムまでは約2 km歩きますが、サンパウロ中心エリアにあるスタジアムなのでアクセスは良好です。
■観やすさ :★★★★
 年季の入ったスタジアムでスタンドの傾斜はやや緩やかですが、陸上トラックがなく試合は観やすいです。
■治安   :★★★★★
 試合前後を含め危険を感じることはなく、観戦位置以外のエリアで何かトラブルが起きている様子もありませんでした。
※どのクラブでも共通ですが、対戦カードや試合展開によっては、危うい雰囲気になる可能性はあります
■雰囲気  :★★★★☆
 約22,000人収容のスタジアムで入場者数は約4,000人でしたが、10年以上続く厳しい時期の中でも古豪クラブを支える人が集まっており、熱い雰囲気でした。
■旅行者向け:★★☆☆
 サンパウロ州には国際的な知名度のある強豪クラブが複数あるため、サンパウロ観光の中で優先的に組み込む対象にはならないと思います。そもそもオンラインでのチケット購入はCPFが必須なので、その時点でハードルが高いです。
 CPFを取得済みで、様々なクラブの試合をサンパウロ州で体験したい方には非常にオススメのスタジアムです。

クラブ情報

 ポルトゥゲーザの歴史は古く、創設は1920年に遡ります。特筆すべきは、ブラジル全国リーグの第1回大会として認定されている1937年大会(Torneio dos Campeões)に参加した6クラブのうちの1つであること。当時参加した6クラブのうち、現在もプロクラブとして存続しているのは4クラブのみ。サンパウロ州からは唯一の参加クラブでした。

1937年の参加クラブで現在存続している他の3クラブは以下の通り。
 アトレチコ・ミネイロ(ミナスジェライス州)- 2026年セリエA
 フルミネンセ(リオデジャネイロ州)- 2026年セリエA
 リオ・ブランコ(エスピリトサント州)- 2026年セリエD

 以降も全国リーグ1部(セリエA)の常連クラブで、1967〜2002年まではほぼ全てのシーズンをセリエAで過ごしています。リーグ優勝経験はないものの、1996年は準優勝に輝きました。
 ところが2010年代に入り、クラブは急激に衰退します。セリエAだった2013年、残留圏内の順位でシーズンを終えたはずが、最終節に出場停止だったはずの選手を出場させたことが原因で勝点4を剥奪され、一転してセリエBに降格となりました。
 翌年の2014年はセリエBで最下位(20位)となり2年連続降格、セリエCで2年目となる2016年には20クラブ中18位となり再び降格。わずか4シーズンの間に3度の降格を経験し、セリエAからセリエDへ急転落しました。

 全国リーグの一番下のディヴィジョンであるセリエDは毎年出場が約束されているわけではなく、原則として前年の州選手権で好成績を収めることが出場条件になります。2017年は降格組として参加したものの昇格に失敗、翌2018年から2020年までは前年の州選手権の結果が悪く、全国リーグに参加できない事態に。
 2021年は4年ぶりにセリエDに参戦したものの昇格失敗、その後また3年間不参戦が続きます。2025年、再び4年ぶりに参戦したものの昇格まであと2勝のところで敗退。今年(2026年)、11年ぶりのセリエC復帰を狙って2年連続となるセリエDを戦っています

スタジアム情報

エスタジオ・ドウトール・オズワルド・ティシェイラ・ドゥアルチ / エスタジオ・ド・カニンデー
Estádio Doutor Oswaldo Teixeira Duarte / Estádio do Canindé
1956年開場・1972年改修、収容人数約22,000人

 開場以来、ポルトゥゲーザがホームスタジアムとして使用しています。スタジアムがあるカニンデー地区(Canindé)にちなみ、サポーターからは「カニンデー」の名前で親しまれています。
 カニンデー地区はサンパウロ中心部の北東側に位置し、市内を流れるチエテ川の南岸に広がるエリアです。電車+徒歩で行く場合、駅からは約2 km歩きます。いくつか横断歩道も渡りますが、都心部にあるので観光旅程にも比較的組み込みやすいスタジアムです

カニンデー地区(Canindé)の位置。
サッカーボールのアイコンがスタジアムの場所です

チケット購入

 観戦した試合はたまたま先着5,000名無料プロモーションを実施していたので、チケット購入することなく試合を観戦できました
 以下では有料購入する場合の流れを簡単にご説明します。

①「JogaPro」会員登録

 通常の試合で有料チケットを購入する場合は、チケット販売プラットフォーム「JogaPro」から手続きを進めます。

チケット販売プラットフォーム「JogaPro」

 購入には会員登録が必要ですが、登録にはCPF(ブラジル連邦国税庁が管理する納税者番号)の入力が求められます
 日本在住の方でも、在日本ブラジル領事館・総領事館を介してCPFの申請ができるようですので、渡航前に取得を済ませておくと良いと思います。

 2026年時点で、「JogaPro」の公式表示言語はポルトガル語のみで、英語のオプションすらありません。
 Google Chromeの翻訳機能等を使えば日本語や英語に直せるので、海外サイトでのチケット購入に慣れた方であれば「こんなもんかなー」でやっていけば登録を進められると思います。

 また、ポルトゥゲーザのホームゲームは原則顔認証による入場を導入している(紙チケットやQRコードによる入場ではない)ため、登録完了後に顔認証の登録も行う必要があります

②チケット販売開始アナウンスの把握

 ポルトゥゲーザは公式HPを持っていますが、残念ながら公式HPからは各試合のチケット販売開始アナウンスを都度発信している様子がありません。

ポルトゥゲーザ公式HP

  一方で、公式Instagram(@portuguesaoficial)は活発に動いており、チケット販売告知投稿も確認できます
 今回私が観戦した試合では、試合前日の7/10(現地時間)に販売開始のアナウンスがありました(7/9の16時までは無料プロモーションを実施していたため、直前にアナウンスされたようです)。

Instagramのチケット販売告知投稿

 行きたい試合が決まっていたら、開催日の1週間前頃から公式Instagramやチケット販売サイトを定期的に確認し、乗り遅れがないよう心掛けておくと良いと思います。

 また、公式ではなく非公式のニュースメディアという扱いのようですが、NetLusa」というサイトがあり、こちらでもクラブ情報やチケット販売情報を都度発信しています(公式HPより更新頻度が高いです)。Instagramと並行して、「NetLusa」も観戦情報を拾うのに活用されると良いと思います。

非公式ニュースサイト「NetLusa」

③チケット購入

 ポルトゥゲーザの席種区分は非常にシンプルで、私が観戦した試合ではホームサポーターの座席は「Arquibancada」「Numerada Coberta」の2種類のみの販売でした。

 各席種の様子は後述しますが、「Numerada Coberta」はメインスタンドの上層部分、背もたれ付きの個席が設置された屋根付きのエリアです。「Arquibancada」はそれ以外の、アウェイ席と緩衝エリアを除いた全てのエリアです。座席タイプはコンクリベンチタイプ、もしくはコンクリ段床タイプになります。

 これも後述しますが、「Numerada Coberta」の座席はざっと見た感じそこまで綺麗でもないです。ですので、天候に不安がある、もしくはメインスタンド上部から試合をじっくり見たい場合は「Numerada Coberta」を、特にこだわりがない場合は「Arquibancada」を選択すると良いと思います

 「JogaPro」からの購入では、どちらの席種も座席ブロック・列・番号を選択する必要があります。しかし、実際に観戦したところ、少なくとも「Arquibancada」に関しては、誰も座席番号を守って座っている様子はなく、事実上セクター内自由席の運用でしたので気にしなくて良いはずです。

補足:無料プロモーション実施時 - 「SomosLusa」会員登録・チェックイン

 先述した通り、今回の試合では先着5,000名限定の無料プロモーションが実施されていました。無料入場を登録するために実施した手続きを以下に記します。

 こちらの告知記事の指示に従いました。

 ポルトゥゲーザの公式会員プログラム「SomosLusa」の会員登録手続きをまず行います。「JogaPro」同様、登録にはCPF(ブラジル連邦国税庁が管理する納税者番号)の入力が必要です
 「SomosLusa」にアクセスしたあと、メニュー画面の「ACESSE SUA CONTA」をクリックします。その後、ログイン画面下の「AINDA NÃO SOU UM SÓCIO-TORCEDOR」をクリックします。

 プラン選択画面に移り、複数のオプションが表示されます。チケット購入は無料会員でも可能ですので「FREE」プラン下の「QUERO ESTE」をクリックします。

 この先、氏名や生年月日、住所など必要情報を入力すれば「SomosLusa」の会員登録が完了です。
 その後、「SomosLusa」のスマホアプリをインストールし、ログインした後該当試合の「Acessar Check-In」をタップします。その先の「Fazer Check-In」を再度タップするとチェックインとなり、無料入場の登録が完了しました。
 アプリ内の注意書きにも書かれていますが、「SomosLusa」を介した入場手続きの場合も、「JogaPro」での顔認証登録が必要になります。つまり、「JogaPro」の方も会員登録をする必要があります

ポルトゥゲーザ、プラットフォームが乱立していて初見だと難易度がかなり高いです。私の理解を以下にまとめます。
公式HP
  あるだけ(特に活用することはない)
NetLusa(非公式ニュースメディア)
  クラブ情報・チケット情報を追うのに便利
公式Instagram
  同上
JogaPro(チケット販売プラットフォーム)
  顔認証登録・有料チケット購入で用いる。ここの会員登録はおそらく必須になる
SomosLusa(公式会員プログラム)
  無料プロモーションを受け取る際に登録が必要。一方、有料チケットをJogaProで購入する際は登録しなくても観戦できる?

スタジアムアクセス・周辺施設

 鉄道駅から徒歩圏内の距離にあるスタジアムなので、電車で行きました。カニンデースタジアムの最寄駅は、「Portuguesa - Tietê」駅と「Armênia」駅の2つです。
 Google mapで調べると「Portuguesa - Tietê」駅の方が徒歩距離は短いようですが、大きな川(チエテ川)を渡るため、交通量の多い高架道路沿いの歩道を長く歩く必要があります。ストリートビューで経路を見ましたが、少し怖いなと感じました。
 一方で、「Armênia」駅からの徒歩経路は移動の様子を映したYouTube動画も上がっており、おそらくこちらがサポーターのメインの動線と思われたこと、事前に経路を予習してから出発できることから、今回は「Armênia」駅で下車し、徒歩で向かいました。

 日本人が多く住んでいるエリアの「Paraíso」駅から向かう場合、Linha 1(青線)に乗ります(8駅14分)。
 駅には日本と同じように路線図が掲示されているので、行き先と路線図を確認しながら乗っていけばそこまで難しくはないと思います。

「Paraíso」駅から「Armênia」駅までの路線図

 路線図の全体像は、下記サイトの「Mapa de Rede」から確認できます。

 カニンデースタジアムの入口はスタジアムの東側にあり、徒歩だとスタジアムの北側から回り込む必要があります。徒歩30分ほどかかりますが、ちょうど中間地点にショッピングモール「Shopping D」がありますので、早めに出発し、ここで休憩や時間調整をしてからスタジアムへ向かうのもおすすめです。

「Armênia」から、スタジアム入口までの徒歩経路

 「Armênia」駅からスタジアムまでの徒歩動線は、下記のYouTube動画が参考になります(上記画像の経路と同一です)。


 チエテ川沿いの通りまで出ると、スタジアムが見えてきます。

ローカルのシュラスコ屋さんが隣接しています

 スタジアム東側の入口に到着しました。ポルトゥゲーザのユニホームは特徴的な赤緑です。

 入場ゲートは見たところ「Portão 05」の1ヶ所のみのようです。

 入場ゲートの横にはグッズショップがあったので、Tシャツを1枚買いました。

 今回は試合開始約30分前にスタジアムに到着しました。入場ゲートは行列ができていましたが、流れはスムーズで5分ほどで入場できました。
 事前に顔認証登録をしていたものの、入場時は顔認証ではなく「SomosLusa」の会員QRコードをかざして認証する運用でした(いつもそうなのか、顔認証機器の不具合かは分かりません)。

スタジアム内観・試合感想

 入場ゲートを抜けた先、スタジアム南ゴール裏からの眺めです。傾斜はやや緩やかですが、陸上トラックがないためピッチとの距離は近く、十分に観やすいです。

 メインスタンドの上部、屋根が掛かっているエリアは「Numerada Coberta」という座席種別で、背もたれ付きの個席が設置されています。
 今回は無料入場のため、「Arquibancada」で観戦しました。「Numerada Coberta」と緩衝地帯を除くホーム側のスタンドがこの席種に含まれます。

メインスタンド上層のみが「Numerada Coberta」です

 エリアの境界部分から「Numerada Coberta」の座席を撮影しました。屋根があるので悪天候の日には魅力的ですが、座席はそこまで綺麗でもなく、今回のように晴れた日であれば「Arquibancada」で十分かなと思いました。

座席も非常に簡素なタイプです

 コーナー付近の上層部からの眺め。ピッチ全体が見渡せて見やすいです。

 「Arquibancada」の大部分は写真のようなコンクリ段床タイプです。

 メインスタンド・バックスタンドの前部のみ、写真のようなコンクリベンチタイプになっています。かなり年季が入っています。

 今回はまったり観戦したかったので、入場した場所とほぼ反対側のバックスタンド北側に座ることにしました。

 北側ゴール裏には、アウェイのマルシリオ・ジアスのサポーター席が割り当てられています。

サンパウロ州から比較的近い州とはいえ、ブラジル南部のサンタカタリーナ州から集まっています。素晴らしい

 今回はブラジル全国リーグ・セリエDのベスト32の第2戦です。
 セリエDは全国リーグで1番下のディヴィジョン。ちょくちょくレギュレーションが変わりますが、2026年は96クラブが参加し6つのセリエC昇格枠を争っています。
 グループステージでは96クラブを6クラブずつ16グループに分け、H&Aで10試合を実施。上位4クラブ、つまり合計64クラブが勝ち抜けとなり、以降はひたすらH&Aでトーナメント戦を実施します(準々決勝を勝った4クラブと、敗れた4クラブのうちプレーオフを勝ち抜いた2クラブが昇格です)。
 ポルトゥゲーザ、マルシリオ・ジアスともトーナメントの初戦(ベスト64)を勝ち抜いての対戦。第1戦はマルシリオ・ジアスのホームで0-0の引き分けでした。

 この試合は開始からポルトゥゲーザが主導権を握り、9分に先制。34分にはマルシリオ・ジアスの選手がレッドカードで退場となり、数的優位を得ます。

 1-0のままハーフタイムを迎えると、予想していなかった事態に。まばらだった北側スタンドに、南側からサポーターが大勢移動してきました。ポルトゥゲーザが攻める方向のエンドで見たいのでしょう。笑

 まったり観戦の雰囲気から一転、後半は熱気に包まれた中での観戦に。これはこれで全然アリでした。

 後半もポルトゥゲーザのペースで進み、69分に追加点。そのまま2-0で試合終了、2戦合計も2-0でポルトゥゲーザがベスト16進出を決めました。11年ぶりのセリエC復帰まであと2勝です。

 帰りも行きと同じ経路で徒歩で「Armênia」駅まで戻り、電車に乗りました。既に日は暮れていましたが、同じ経路を歩くサポーターもそれなりにいたため、特に危険は感じませんでした。

試合情報

観戦日
2026/07/11(土) 16:00KO(現地時間)
大会
2026ブラジル全国リーグ4部 第3フェーズ(ベスト32)
(Campeonato Brasileiro de 2026 - Série D)
対戦カード/結果
ポルトゥゲーザ 2-0 マルシリオ・ジアス
スタジアム
エスタジオ・ド・カニンデー
(Estádio do Canindé)
@サンパウロ州サンパウロ
(São Paulo - SP)

メンバー入りした元Jリーガー
■ポルトゥゲーザ

 無し
■マルシリオ・ジアス
 無し

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