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自己肯定感が高い人は折れないのか?──戻るために本当に必要な力

以前の記事で、
「自己肯定感を高めるだけでは、これからの時代は乗り切れない」
という話を書きました。

とはいえ──

あなたも一度は聞いたことがあるはずです。

「もっと自分を信じて」
「自己肯定感を高めよう」

落ち込んだとき
失敗したとき
自信をなくしたとき

そんな場面でよくかけられる言葉です。

もちろん、この言葉に救われる人はいます。
実際、私も現場で何度も見てきました。

ただ、20年以上、受験指導や教育現場に関わる中で、
ずっと感じ続けてきた違和感があります。

それは――

自己肯定感が高いからといって、折れない人はいない。

そしてもう一つ。

自己肯定感が高い人ほど、折れたとき深く沈むことがある。

■うまくいっている時は問題にならない

人は順調なとき、自然と前向きになります。

・結果が出た
・褒められた
・認められた

こんな時は、何も意識しなくても
「自分ならできる」と思える。

つまり──
うまくいっている時、自己肯定感は勝手に上がる。

問題はそこではありません。

本当に差が出るのは
失敗した時です。

努力したのに結果が出なかった。
周りと比べて落ち込んだ。

そんな時、人はこう思います。

「自分はできない」
「まだまだ足りない」

ここで自己肯定感に頼ろうとすると何が起きるか。

無理に前向きになろうとしてしまう。

「私はできる」
「大丈夫」
「きっと次はうまくいく」

本当はそう思えていないのに、そう思おうとする。

すると心の中で、もう一人の自分がささやきます。

「いや、無理だろ」

この瞬間、心の中で分裂が起きます。

表面 → 前向きな自分
内側 → 疑っている自分

この状態が続くと、人はどうなるか。

動けなくなります。

■立ち直れる人は何が違うのか

ここで、僕自身の話をさせてください。

土地家屋調査士試験、4回目の挑戦。

択一足切りクリア。
書式足切りもクリア。

しかし――

合計1.5点不足で不合格。

その瞬間、思ったのは

「何をすれば合格できるんだ?」

あと1問正解すれば合格。
でも、その「あと1問」が一番遠い。

それでも僕から家族に対して出た言葉は、

「神様はまだ俺を法律の専門家とは認めたくないらしい。もう一度挑戦させてくれる?」

妻は笑って
「頑張ってね」
と一言。

この時、私は前向きだったわけではありません。
落ち込んでいなかったわけでもありません。

ただ一つやったことがあります。

現実を受け入れた。

やり切った。
それでも届かなかった。

つまり
「まだ足りない何かがある」
それを認めた。

これが、拙著「合格力思考~あなたらしく目標に向かい、進み続ける力~」(太陽出版)でも書いている健全な自己否定です。

■違いは「気持ち」ではなく「扱い方」

立ち直れる人と立ち直れない人の差は、
前向きさではありません。

差は一つ。

感情の扱い方を知っているかどうか。

感情はコントロールできない日がある。
でも行動は、どんな日でも選べる。

だから大切なのは、

感情を変えることではなく
行動を選べる状態に戻すこと。

■本当に必要な力

ここで質問です。

あなたに必要なのはどちらでしょう。

常に自分を信じられる力か。
崩れた自分を戻せる力か。

僕は後者だと考えています。

人は誰でも揺れます。
迷います。
落ち込みます。

でも――

戻れる人と戻れない人がいる。

この違いを生む力こそが
レジリエンスです。

■今日、あなたに考えてほしいこと

最後に大切な質問です。

あなたの感情が揺れた時、どんな行動をとりますか?

感情は揺れるもの。
揺れること自体は問題ではありません。

問題なのは
戻り方を知らないこと。

戻る方法を持っている人は強い。
それは才能ではなく、技術です。

そして技術は、誰でも身につけられます。

まずは、これまでの経験をもとに、
自分の感情を戻す方法を知っていきましょう。
そこから、あなただけの、感情を戻す技術を、手にしていきましょう。

なお、毎週月曜日の夜はしばらくの間、「自己肯定感」に関する僕の考えを、こちらでお伝えしていきますのでお楽しみに!

今回お伝えした「崩れても戻れる思考の作り方」は、拙著の中でも詳しく解説しています。
もし今日の内容が少しでも心に残ったなら、必要なタイミングで手に取ってもらえたら嬉しいです。
書籍は以下のリンクから▼



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