夫が夫婦カウンセリングに行かないとき—一人で相談しても大丈夫です
こんにちは、夫婦関係修復カウンセラーの沢野まもるです。
「夫にカウンセリングの話をしたら、テレビを見たまま『俺は行かない』と言われました。もう一度切り出すと、面倒くさそうに『そんな大げさな話か?』と。それきり、話が続かなくなってしまって。勇気を出して切り出した分、こちらの気持ちまで否定されたように感じてしまったんです」
こうした声を、相談の前によくお聞きします。
夫婦関係をなんとかしたい。
そのためにカウンセリングを受けたい。
でも、肝心の夫が乗り気ではない。
「夫を連れて行かないと意味がないのに」と思うほど、次の一歩が踏み出せなくなる。
もしかしたらあなたも、申し込みフォームを開いたまま、そっと閉じたことがあるかもしれません。
今日は、そんなふうに動けなくなっている方に向けて書きます。
「連れて行かないと意味がない」を、一度手放してみませんか
まずお伝えしたいのは、夫を無理に連れて行かなくて大丈夫だということです。
夫婦カウンセリングという言葉から、二人そろって受けるものだと思っている方は少なくありません。
でも、実際には、最初はお一人で相談に来られる方がたくさんいらっしゃいます。
「夫が変わってくれれば」
「夫が行く気になってくれれば」
そう考えているあいだは、意識がいつも夫に向いています。
夫が動くかどうかは、あなたには決められません。だからこそ、そこで止まってしまうのです。
夫を動かすことからいったん離れて、まず自分のつらさを整理することへ、少し視点を移してみてください。
夫を説得することではなく、まずあなたが一度話してみること。
そこからでも、始められます。
夫の「行かない」で、全部が終わるわけではありません
ここまで、あなたはもう十分がんばってこられたと思います。
何度も言葉を選び、タイミングを見て、勇気を出して切り出してきた。それでも動かない夫を前に、疲れてしまったのではないでしょうか。
だからこそ、あなた自身を少し軽くするために、夫の側の事情も知っておいてほしいんです。
家族問題カウンセラーの山脇由貴子さんは、男性がカウンセリングに抵抗する理由として、「夫婦の問題は二人で話し合って解決すべきだ」という考えや、「病んだ人が行く場所」「離婚の前段階」といった誤解が背景にあると語っています。
つまり、夫の「行かない」は、必ずしもあなたへの拒絶だけとは限りません。カウンセリングへの誤解や、「自分が責められるのではないか」という不安から出てくることもあります。
そう思うと、少し力が抜けないでしょうか。
説得しようとすればするほど、夫は身構えます。「行こう」と迫るほど、「行かない」と固くなる。だから、無理に動かそうとしなくていいんです。
伝えるとしたら、「一緒に行こう」と迫るより、「今つらい」と短く伝えるだけで十分な場合もあります。行くかどうかの判断は、夫に委ねてしまって構いません。
ただし、伝えることで怒鳴られたり、責められたり、無視が長く続いたりして、あなたがさらに傷つく可能性が高いときは、無理に伝えようとしなくて大丈夫です。その場合は、まず一人で相談してください。
それでも、「夫が来ないなら結局何も変わらないのでは」と思うかもしれません。
ただ、夫婦は、お互いの反応が次の反応を呼び合う、一つのつながりの中にあります。
あなたがいつもの一手を少し変えることで、まず、あなた自身が同じやり取りの消耗にのまれ続けなくてすみます。その結果として、夫婦のやり取りにも、少し違う動きが生まれることがあります。
夫を連れて行けなかった方の例
※以下は、複数の相談事例をもとに、個人が特定されないよう再構成したものです。
木下さん(仮名・40代女性、結婚14年目)は、夫に何度もカウンセリングを勧めましたが、そのたびに「俺は問題ない」「お金の無駄だ」と言われ、動けなくなっていました。
「夫を連れて行けないなら、私が行っても仕方ないと思っていました」
最初の相談で、木下さんはそう話しました。
お話を聞いていくと、木下さんが勧める、夫がはぐらかす、わかってもらえずに焦ってさらに強く勧める、夫はますます耳を閉じる——そんな繰り返しの中に、二人ではまり込んでいました。木下さんは、夫を説得することに力を注ぐあまり、自分がどれだけ疲れているかを、夫にも自分にも言えずにいたのです。
そこで、説得はいったん脇に置いて、「最近、こういうことがつらい」と、責めずに一言だけ伝えてみることにしました。
しばらくして、木下さんから報告がありました。
夫は最初、「だからってカウンセリングは大げさだろ」と言いかけたそうです。でも、木下さんがそれ以上説得せず、「最近、本当にしんどい」とだけ伝えると、少し間があって、「そんなにしんどかったのか」と、ぽつりと言ったそうです。
「それだけなんですけど、少し驚きました」と、木下さんは話していました。
夫が急に変わったわけではありません。
それでも、木下さん自身に変化がありました。「説得しなきゃ」と気を張り続けていた力みが、少しほどけたのです。
「夫をどうにかしようと構えていた頃より、今のほうが呼吸がしやすいんです。夜も、前より眠れるようになりました」
木下さんのその表情が、僕には印象に残っています。
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説得できなくて、大丈夫です
夫を動かせない自分を、責めないでください。
夫が乗り気でないことを、あなた一人の責任にしなくて大丈夫です。そして、それをすぐに「愛情がない」「もう無理だ」と結論づけなくても大丈夫です。
夫を連れて行けなくても、あなた一人から始められることがあります。
無料相談では、その場で何かを決めていただく必要はありません。今の状況を30分お聞きして、夫をどう説得するかだけではなく、今の夫婦のやり取りで何が繰り返されているのか、あなた自身が何に疲れているのか、どこから動くと無理がないのかを、一緒に整理します。
「夫が行く気になってから」と考えていると、その日はなかなか来ないかもしれません。でも、今日、あなたの気持ちを言葉にしてみるだけでも、何かが少し動きはじめます。
まずは、あなたの「今つらい」を、一度僕に聞かせてもらえませんか。
もし今、夫婦のことで一人で抱えていることがあれば、
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話すだけでも、気持ちが少し楽になることがあります。
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