10年前、ポメラで「ほんやくコンニャク」を夢見た私へ。noteが教えてくれた答え合わせ
10年前、私は自然あふれる家にいた。
都会の自宅と比べると底冷えするほど寒く、部屋にはストーブが欠かせなかった。
暖気を求めてか、カメムシやてんとう虫の仲間、さらには巨大なゲジゲジまでが現れ、自然とともに暮らすというのはこういうことなのかと、驚きと少しのたくましさを味わっていたのを今でも覚えている。
この家での通信環境は、楽天モバイルのスマホを使ったテザリングだった。
3日間のデータ容量制限に怯え、使いすぎると低速化してしまうため、動画視聴は自粛していた。
今思えば、現在では当たり前のインターネットの使い放題がいかにありがたく、日頃どれだけ無意識にネットにおんぶにだっこだったのかを思い知らされた日々だった。
そんな普段とは違う環境の2階の部屋で、私は愛用のポメラのキーボードを叩きながら、ふと不思議な妄想を膨らませていた。
「ドラえもんの『ほんやくコンニャク』みたいに、日本語で書いた記事を外国語(英語、韓国語、タイ語、ベトナム語、中国語など)に自動翻訳して発信できたら面白いんじゃないか?」
当時、海外のYouTuberやプロゲーマーが世界規模で活躍し、とてつもない額を稼いでいるという話を見聞きしていた。
日本国内ではこぢんまりとした小規模な塾が、海外展開した途端に大ヒットしたというテレビ番組も記憶に新しかった。
「これって、ブログのような記事でも同じことが言えるんじゃないか?」
「もし外国人が読めるように言語の壁を越えられたら、日本のブログみたいなのも一気に世界で人気が出るかもしれない」
語学力のない自分には到底無理な話だけれど、そんな海外版ブログを夢想していたのだ。
たぶん、自然と虫に囲まれた非日常的な空気が、私の思考を少しだけ遠くへ飛ばしたのだろう。
私は上記の文章を10年前にメモしていた。
あれから10年。
当時の私に、答え合わせをしてあげたい。
なんと現在、私が記事を書いているnoteでは、まさにあの日の妄想が現実になっている。
noteの自動多言語対応とは?
日本語で公開した記事を、AIが自動で英語に翻訳してくれる機能。海外からのアクセス時には自動で英語化されたページが表示され、海外のGoogle検索結果にも載るため、特別な設定をしなくても世界中に記事が届く仕組みになっている。
自分が書いた日本語の記事が、言葉の壁を越えて世界中の読者に届けられる。
特別な語学力も、翻訳ソフトを駆使する面倒な手間もいらない。
見知らぬ国の誰かが自分の文章を読んでくれる時代が、本当にやってきた。
10年前、ポメラで打ったつたない文字と妄想は、テクノロジーの進化によって見事につながり、現実のものとなった。
今の私は、もうデータ制限に怯えることもなく、あの頃の妄想を現実のツールとして使いこなしながら、今日も文章を書き続けている。
日本にとどまらず、世界に目を向ける。そのスタートラインに、noteを通じて私たちはもう立っているのだ。
