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Perfume ZO/Z5 Anniversary "ネビュラロマンス" Episode TOKYO DOMEと、コールドスリープに寄せて

出会い ― 大学1年の一人暮らしと「ポリリズム」

大学1年で初めて一人暮らしを始めた。ずっと憧れていた一人の生活だったが、実際に始めてみると部屋の静けさが妙に落ち着かず、人の気配がないことに寂しさや心細さを覚えた。夜になると余計に孤独感が強まり、「このままでは気が滅入りそうだ」と思ったとき、ふと「YouTubeってので曲が聴けるらしい」と思い立った。

新しく買ったPCを立ち上げ、流行の曲を片っ端から再生していくうちに、「ポリリズム」のMVにたどり着いた。耳に残るメロディーと間奏の独特なリズムに一瞬で心をつかまれた。無機質なのに可愛らしさがある声、幾何学的でありながらどこか人間的なダンス。気付けば同じ映像を何度もリピートしていた。それがPerfumeとの最初の出会いだった。

大学時代 ― 異なるクラスタに受け入れられる存在

大学では楽器演奏のサークルに入り、周囲は吹奏楽部経験者ばかり。学科の友人はアニメやボカロに夢中になっていた。そんな中、Perfumeは不思議とどちらのクラスタにも受け入れられていた。アニソンを聴く人も、ボカロにハマる人も、そして吹奏楽上がりの私たちも、Perfumeなら「わかる」と言えたのだ。

当時のPerfumeは、いわゆるアイドル的なバラエティ番組にもよく出演していた。『Perfumeのシャンデリアハウス』や『気になる子ちゃん』を毎週のように見ていたし、大喜利やコントのような企画にも全力で挑む姿が面白くてたまらなかった。トークも自然体で、3人の距離感や掛け合いにいつも笑わされていた。

一方で、リリースされる楽曲は常に高い完成度を誇り、「新曲が楽しみなアーティスト」としての立ち位置を確立していた。バラエティとアート、その両方を自在に行き来する存在に惹かれた。

社会人時代 ― ライブとともに積み重なった思い出

社会人になると、ライブに足を運ぶことが楽しみになった。TOEICをサボって行ったLEVEL3。幕張メッセでオールスタンディングに揺れながら踊ったCOSMIC EXPLORER。会社の先輩と奥さんと一緒に参加したナゴヤドーム。地元の友達が遊びに来て一緒に行ったFuture POP。勇気を出して一人で神席に挑んだReframe 2019。交際したばかりの夫と一緒に見たP Cubed京セラ。出張帰りに同僚3人と参加したP Cubed名古屋。そして、子どもを連れて挑戦したネビュラロマンスepisode1。

こうして書き出すと、ほぼすべて違う人と一緒に行っていることに気付く。Perfumeのライブは単なる娯楽ではなく、私にとって人との関係を紡ぐ大切な機会でもあった。

ライブの芸術性とファンの温かさ

Perfumeのライブは進化を続ける芸術作品だ。毎回「これ以上はない」と思うのに、次で必ずそれを超えてくる。その繰り返しが10年以上続いている。固定ファンはもちろん、「評判を聞いて一度見てみたい」という初参加の人も多い。私はそういう人をよく誘って、一緒に驚きと感動を分かち合った。

そして何より印象的なのはファンの温かさだ。ライブ後の駐車場では知らない人同士でも「お疲れさまでした!」と声を掛け合う。静岡公演後は「さわやか」に行けば、Perfume Tシャツの人で溢れかえっていることに笑い合う。小さな子を連れて行けば「かわいい!」と優しく迎え入れてくれる。ファンは推しに似るというが、その言葉通りだと思う。温かい雰囲気を作り出しているのは、Perfume3人の人柄そのものだ。

コロナ禍とコールドスリープの発表

Perfumeはどんな時もPerfumeであり続けてくれた。コロナ禍も、私が妊娠・出産・育児をしている間も、彼女たちは進化を止めなかった。5年ぶりにライブ参加したネビュラロマンス前篇では、彼女たちが走り続けている姿に感謝があふれた。

同時に、同世代の彼女たちが小学生の頃からプロ意識高く走り続けてきたことを思うと、「犠牲にしたことはなかったのか」と勝手に心配もしていた。だからこそコールドスリープの発表を聞いたとき、最初に感じたのは安堵だった。ライブのMCやインタビューの発言からPerfumeが解散しないと確信していたからこそ、それぞれの人生を歩む時間を心から応援できたのだ。

東京ドーム公演とライゾマティクスとの出会い

最後にツアーがあると思っていたので虚無感は残ったが、東京ドーム公演の配信は期待を超えるものだった。休止を感じさせる要素はほとんどなく、むしろ5年前のリベンジ、14年前の初ドーム公演へのオマージュのように感じられた。「Perfumeの掟」を再び見られたことは胸が熱くなる体験だった。

私がエンジニアという職を選び続けているのも、Perfumeとライゾマティクスの存在が大きい。真鍋大度さんは私にとってのロールモデルの一人だ。初の東京ドーム公演はライゾマティクスが初めて演出に加わった舞台でもあり、私にとって特別な意味を持っている。

ネビュラロマンスでは生歌が多用され、Perfumeと中田ヤスタカの25年越しの折衷を感じた。特にあ〜ちゃんの歌唱力が存分に発揮されており、胸を打たれた。

Perfumeが切り拓いたもの、そして未来

Perfumeは音楽、振り付け、演出のすべてにおいて先駆者であった。アイドルソングの幅を広げ、振り付けに物語性を与え、最先端テクノロジーを取り入れてきた。今では色んなアーティストが当たり前のように行っているが、数々の扉を開いたのは間違いなくPerfumeだ。

私はゆるくアイドルオタクをやっているので、旬のアイドルは追いかけることが多いし、推しもよくできる。が、Perfumeはポリリズムからずっと応援し続けている、推しとも言えるけどその単語を超えた特別な存在だ。

彼女たちは常に予想を超えてきた。だからこそ、コールドスリープの先にどのような姿を見せてくれるのか、私は心から楽しみにしている。


ちなみに、みなさんがPerfumeで一番好きな曲はなんですか?すごく難しい質問だと思いますが、コメントいただけると嬉しいです。私はマカロニです。

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