AIとつくるアナログゲーム〜アイデア出しから完成まで〜【前編】
どうも、ゐするぎです。
突然ですが、僕のゲーム制作には欠かせない“相棒”がいます。
その名も、ChatGPT。
もちろん、1人でゲームのルールを考えることもできます。
けれど、どうしても時間がかかるし、煮詰まってしまうことも多い。
ある時ふと思いました。
「これ、GPTに相談してみたらいいんじゃない?」
試してみたらこれが大正解でした!
万能というわけではありませんが、ゲーム制作との相性は抜群。
自分の中では「ゲームをつくる=GPTと一緒にやること」が自然なスタイルになりました。
なにより、GPTとチャットをすることで僕自身もたくさんアイデアが湧いてきます。会話をすることで思考が整理できるんでしょうね。
今回はそんなAIとつくるアナログゲーム制作術を紹介します!
記事の最後では、実際に作ったゲームをPnP※形式で配布しますので、ぜひチェックしてみてください!
※PnPとは:Print & Playの略。PDF等で公開され、物理的なコンポーネントのないゲーム。ユーザーがプリンターで印刷して遊ぶ。

1. まずはざっくり設計から
ゲームづくりの最初の一歩。
それはChatGPTを開くことから始まります。
とりあえずチャットを開始します。
でも、いきなり細かいルールを詰めるわけじゃありません。
まずはざっくりとした大枠だけ考えます。
僕がいつも意識しているのは、次の4つです。
・ゲームのモチーフ
例:忍者?カフェ?それとも宇宙人?
・プレイ人数
2人用なのか、みんなでワイワイなのか。
・使用するカードの枚数(カードゲームの場合)
プレイ人数やゲーム内容と照らし合わせて考えます。
・勝利条件
最後に勝つのは「得点が一番高い人?」「一番早く〇〇を達成した人?」

今回はこいのぼりをモチーフにしたゲームを作ることにしました!
「PnP」形式での配布を想定しているのでカードはできるだけ少なめに。
カードが少ない分できることも限られるという事で2人用にしました。
GPTの回答はこちらです。
(長いのでざっくり目を通していただければ大丈夫です。)
🎏ゲーム名:『こいこい!のぼり鯉』
🔶プレイ人数
・2人専用
🔶勝利条件
・自分の場に鯉カードを3種類(3色)そろえたら勝ち!
🃏カード構成(全20枚)
・赤鯉カード×3枚
・青鯉カード×3枚
・黒鯉カード×3枚
・吹き流しカード×3枚
・風カード×3枚
・こどもの日カード×2枚
・ハズレカード×3枚
🎮基本ルール
🔹セットアップ
・全カードをシャッフルして、各プレイヤーに5枚ずつ配る。
・残り10枚を山札として中央に置く。
・手番はじゃんけんで決める。
🔹手番の流れ(交互に行う)
・カードを1枚出す(自分の前に表で出す or 効果を発動する)。
・山札から1枚補充(出さなかった場合でも補充は可能)。
・3種類の鯉をそろえたら即勝利!
🔹特殊カードの効果
・吹き流しカード:
相手の場に出ている鯉カード1枚をランダムに山札に戻させる。
・風カード:
山札から2枚引いて1枚を選んで使える。残りは山に戻す。
・こどもの日カード:
好きな色の鯉として出せる。ただし吹き流しの対象にもなる。
🎯戦略ポイント
・手札にどの色の鯉があるかは完全に非公開なので、
ブラフと推測が勝負のカギ。
・吹き流しの使いどころは慎重に!相手が勝利寸前かどうかを見極めよう。
・こどもの日カードは便利だがリスクもある「万能カード」!
一見ゲームっぽくなってるように見えますが、よく見るとなかなかツッコミどころ満載です。
「どこで3色揃えたら勝ち」になるのかが明確でないのと、やたら特殊カードが多い!
このままでは遊べそうもありません。
なんとかゲームになるように頭を捻らなくては……!

2. トンチキからのひらめき
◾️chatGPTのハンドリング
GPTに相談すると、最初の返答はだいたいトンチキです。
思いもしない方向に突っ走ることも珍しくありません。
それでも、どこかに必ず“使える種”がある。ワードかルールを1つ拾えば、徐々にルールが形になっていきます。
持っていきたい方向に上手くGPTをハンドリングしましょう。

今回はタイトルからひらめきました。
「こいこい」といえば、花札の遊び方のひとつ。
札をペアで揃えて役を作るルールが印象的ですよね。
このルールを鯉のぼりを揃えるゲームに落とし込めそうな気がしたのです。どちらも日本の物なので、デザインもまとまりそうですしね!
◾️ルールを花札風に落とし込む
まずは基本の構造を考えます。
花札の構造を参考に、より単純な仕組みにしてみました。

ようやくゲームっぽくなってきましたね!
ただ、淡々とペアを揃えるだけではどうしても作業ゲーになってしまう。
そこで、特殊カードを加えていくことにしました。
◾️特殊カードの追加
加えたのは、次の2つのカードです!
・吹き流し:どの色の鯉ともペアにもなれるワイルドカード的な存在。
・かぶと返し:相手が獲得した「のぼり」を無効にできる切り札
こうしたイレギュラーなカードが加わることで、
ゲームにほどよい複雑さが生まれ、単調さを防げるようになりました。
単なるペア作りにとどまらず、戦略的な判断も求められるようになったことで、プレイヤーが考える楽しさもグッと増したと思います。
このあとも、各カードの枚数やゲームの進行手順といった細かい部分を詰めていき、ひとまず遊べそうなプロトタイプのルールが完成しました。

3. こいこいのぼり(プロトタイプ版)ルール
🎏こいこいのぼり
2人用/所要時間:5〜10分/対象年齢:8歳以上〜
🎯ゲームの目的
・手札と場札でのぼりを作り、色ごとに異なる得点を獲得。
・ゲーム終了時に、より多くの得点を獲得したプレイヤーが勝利です!
🎏 のぼりとは
・手札と場札の色が一致するカード2枚で作るペアのことです。
例えば、緋鯉の手札と緋鯉の場札で1組の「のぼり(赤)」になります。
・吹き流しはワイルドカードとして扱い、鯉のいずれかと組み合わせて
のぼりを作ることができます。
※吹き流し同士ではのぼりを作れません。
🃏カード構成(全20枚)
・緋鯉(赤) ×7枚
・蒼鯉(青) ×5枚
・真鯉(黒) ×3枚
・吹き流し ×3枚
・かぶと返し ×2枚
🛠 ゲームの準備
・赤・青・黒の鯉カードを1枚ずつ表向きに並べます。
これを場札とします。
・残った全てのカードをよくシャッフルしてこれを山札とします。
場札と山札は各プレイヤーが触りやすい位置に置いてください。
・各プレイヤーは山札からお互いに3枚ずつ引き、これを手札とします。
・じゃんけんなどで先攻・後攻を決め、先攻プレイヤーから
ゲームを開始します。
🔁 手番の流れ(交互に行う)
◆手番では、次のいずれか1つを行います:
・のぼりを作る(手札1枚+場札1枚の同色ペア)
のぼりになったカードは2枚重ねて、自分の前に獲得札として置きます。
・手札からカードを1枚場に出し、山札から1枚引く
引いたカードが場のカードとペアになれば、即座にのぼりとして獲得します。ペアにならなければ、そのカードを手札に加えます。
※のぼりを作れる場合でも、必ずしものぼりを作る必要はありません。
※吹き流しはのぼりの片側としてのみ使えます(吹き流し同士は不可)。
※手札がない場合はカードを場に出さずに山札から1枚引くことができます。
※かぶと返し・吹き流しは場に置くことはできません。
・かぶと返しを使用する
手札にかぶと返しのカードがある場合、のぼりを作る代わりに
下記の効果を使うことができます。
・相手ののぼり1組を選び、山札に戻してよくシャッフルします。
使用後、かぶと返しカードは獲得札の横に並べます。
🛑 ゲームの終了
両プレイヤーがのぼりを作れなくなった時、ゲームが終了します。
※山札がなくなってもゲームは継続します。
🧮 得点計算
のぼりの色によって得点が決まります。
緋鯉(赤) :1点
蒼鯉(青) :2点
真鯉(黒) :3点
得点計算例:
赤のぼり2組(2点)、青のぼり1組(2点)、黒のぼり1組(3点)→7点
最終的に得点の合計が高いプレイヤーが勝利です。
どうでしょうか。だいぶまとまったと思いませんか?
ここまでくれば、あとは実際に遊んでみるだけ!
次は、テストプレイでの検証フェーズに入っていきます。
・・・・というところで
今回はここまで!
当初は1本の記事にまとめるつもりだったのですが、思った以上に内容が盛りだくさんになってしまったので、今回はここまでを前編として一度区切ることにしました!
後編はこちらです!
新しいゲームのテストプレイ中。実際に動かしてみると想像と全然違って面白い。 pic.twitter.com/C0yBPjbWH2
— ゐするぎ(パンダキネマ) (@panda_kinema) May 8, 2025
↑これは「こいこいのぼり」のテストプレイだったのでした。
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