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kukuri_maru
人間以外の生き物になると
よく、自分が人間以外の生き物になったところを想像します。
もし海の中の生物だったら、地上という場所はどんなところだと感じるだろうと考えます。
呼吸ができず、有害な紫外線が振り注ぎ、すぐに身体が干からびてしまう恐ろしいところだと思うでしょうか。
上下の移動が困難で、重力によりほとんど地表に押さえつけられたままの生活は、いかにも惨めで不自由だと思うかもしれません。
一方で、その恐ろしい空間の向こうに信じ難いほど大きな宇宙があることは、直接星空を見ることのできない海の生物には、想像することは難しいのではないかと思います。
また、よく宇宙人にもなってみます。
例えば、雲というものがない惑星から来た宇宙人になってみると、彼らは、巨大な何かが空中に多数浮かんで形を変えながら流れていく光景に、どれほど驚嘆するだろうと思います。
そこから液体や、液体の結晶が降ってきたり、白や赤や黒に色を変える様子をどう感じるのだろう。
ただ、彼らが見る色は私達とは全く異なるかもしれないので、不気味で恐ろしいとしか思わないかもしれません。
春に生まれ、卵を産み、秋には死んでしまう昆虫になったらと想像します。
彼らは、自分たちの親にも、子どもにも会うことはありません。
自分の生命の連鎖を確かめる機会を持たない彼らにとって、生命はどんなものなのだろうと思います。
自分が死んだ後にも世界が続いていくという感覚は、持ち得ないかもしれません。
いろいろ想像していると、私たちが、世界とは、命とは、などと考えているものは、実際には、いまの地球の人間という立場での、本当に狭い範囲でのことにすぎないのだと思います。
