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フルマラソン2回分の衝撃。羊の毛刈りで知った「素人とプロ」の決定的な違い

我が子が寝ない夜と、初めてのバリカン

子どもを寝かしつけようと力めば力むほど、逆に目が冴えて大泣きされる。 保育士時代から何度も経験してきた、思い通りにいかない「あの焦り」を、 まさか今日の牧場で、羊を相手に痛感するとは思いませんでした。

我が牧場ではこれまで、羊の毛刈りを全頭ハサミで行ってきました。 しかし頭数の増加や、近年の気温上昇の早まりもあって、気合いや努力だけでは 作業が全く追いつかない「構造的な限界」を迎えていたのです。

そこで今回、思い切ってプロの毛刈り職人さんをお招きし、 バリカンの手ほどきを受けることにしました。


フルマラソン2回分!?プロレスと化した毛刈り

プロの毛刈り職人が1日作業した際の消費エネルギーは、なんと約5,000kcal。 これは最大心拍の72〜84%を8時間維持する、フルマラソン2回分に匹敵する過酷さです。 来る11月に10kmマラソンを走る私には最高のトレーニングだ、なんて浮かれていました。

しかし、いざ始まると現実は甘くありませんでした。 プロがやると1頭10分足らず。羊はぬいぐるみのように安心しきって眠るのに、 私がやると羊は暴れ狂い、保定すらままならない「プロレス状態」に。

なぜここまで違うのか。それは「動物のロジック」です。 私が力技でねじ伏せようとする緊張が伝わり、羊は本能で抗っていたのです。 プロは力ではなく、骨格や関節の「構造」を利用して自然に身を任せさせていました。


切ってしまった皮膚と、全身で息をする私

格闘技さながらに暴れる羊を押さえつけ、ようやく終わった頃には30分が経過。 大量の汗が噴き出し、全身で肩で息をするほどの疲労感に襲われました。 そして何より悔しかったのは、力みと焦りで羊の皮膚を切り、出血させてしまったこと。

飼育員として、動物に痛い思いをさせてしまった自己嫌悪で胸がいっぱいです。 環境や導線を整える「構造的アプローチ」の大切さを普段から口にしていながら、 いざ未知の作業を前にすると、余裕をなくして力技に頼ってしまう不完全な自分。

それでも、この血の滲むような泥臭い失敗と、全身の筋肉痛もまた、 動物たちとより良く生きていくための大切なプロセスなのだと受け止めています。

実際の毛刈りあと 1頭から2~3㎏ほど毛が刈れるといわれています

あなたの「つい力んでしまう」瞬間は?

人間関係も子育ても、力技でコントロールしようとすると必ず反発が起きます。 力ではなく、環境や構造を見直してスッと力を抜くことの大切さを、 汗まみれのプロレス体験を通して、羊たちから改めて教わりました。

さて、皆さんは最近「つい力技で解決しようとしてしまった」ことはありますか? ぜひ、以下のどちらかを選んでコメント欄で教えてください!

A:子どもの支度や寝かしつけで、ついムキになった!
B:仕事や家事を、気合いや根性だけで終わらせようとした!

ちなみに私は、いまだに子どもの爪切りで無駄に力んでしまい、 いつも親の私だけが変な汗をかいています(笑)
皆さんのちょっとした「日常のプロレス体験」、お待ちしています!


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ぱぐぱぱん 絵本作家×牧場飼育員×保育士 記事をご覧いただき、本当にありがとうございます。noteの「サポート機能」でいただいたご支援は、今後の執筆活動の励みとして、大切に活用させていただきます。もちろん、スキやフォロー、読んでいただけるだけでもとても嬉しいです!これからも良い記事をお届けできるよう頑張ります。

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