ジャッキー・チェンのwebサイトを作ったら、盛大に荒らされた
時は流れ、2002年。
私は中学生になっていた。
前回までの話↓
ジャッキー・チェンにハマった私はそのまま映画にもハマっていき、とあるサイトと出会う。
それが「映画レビューサイト」だ。
確か「映画のススメ」という、ページタイトルで、個人が運営するテキスト形式のサイトだった。いろいろ探してみたが、20年以上前ということもあり、サイトを見つけることはできなかった。
手作りのレビューサイトということで、新作映画が公開されると、新作映画のスレッドが公開され、それに★をつけて投稿する。そうすると、満足度が自動計算されて、ランキング形式になる。
今でこそ当たり前のレビューサイトだが、2002年〜2004年当時は映画のレビューサイトはあまりポピュラーではなく、このサイトを見つけた時には大層感動したものだった。私はこのサイトを巡回するのが、当時(中学1年ぐらい)の日課になった。
そうやっていろんなwebサイトに触れる中で、私は「自分のサイトを作ってみたい」という衝動に駆られた。当時好きだったものは「オールナイトニッポン」「ジャッキーチェン」「パワプロ」だったのだが、やはり映画のレビューサイトに1番ハマっていたこともあり、迷いなく、「ジャッキーチェン」をコンテンツとするサイトを作成した。
当時「Yahoo!ジオシティーズ」という無料サイト制作サイトがあり、そこに登録して、検索したり本を参照したりしながら、HTMLを使ってサイトを作った。「br」とか「font size」とかに触れた。
相互リンク、キリ番、ゲストブック、謎に流れるMIDI…(このあたりのwebサイト2000年代前半の話についてはまた別の機会に…)そんな定番のものを揃えながら、コンテンツは「ジャッキーチェン」。完全に間違った方向性だと、いまなら気がつける。ただ、当時は、サイトの作成そのものが楽しかったし、何より自分の好きな「ジャッキーチェン」を語れる場がネットにあることがなにやりも嬉しかった。
ジャッキーの映画の★をつけて、感想を書く。
私個人による私個人のためでしかないサイト。
もちろん、閲覧数は全く伸びなかった。
当たり前である。今ならわかる。伸びるコンテンツじゃないことは自明である。
だが、当時はどうしたらよいかわからなかった。
今でこそ、たとえばSNSのアカウントを作ったら
「よかったらフォローしてね」といって、フォロワーを増やしていくだろうが、当時SNSなどという概念はない。つまり、フォローという概念が無い。そのため、サイトに人を呼び込むには、
①リアルの友人に宣伝する
②検索に引っかかるようにする
③相互リンク
④サイト掲示板での宣伝
が、王道だった。今でも通じる部分があるが、①については、「ジャッキーチェンのサイトを作ってるんだ!」と言えるような友人がいるはずなく(中学生に刺さるコンテンツじゃないことは、本能的にわかっていた)、②についても、相当なビュー数がないと検索には出てこなかった(web上に存在してはいるが、検索には出てこない。おそらく検索の条件を人力で登録していたため、ビュー数の少ないサイトには光もあたらなかったと推察される。違ったらすみません)ため、これもやらず、
③の相互リンクは、サイトとサイトでそれぞれリンク先を用意し、それぞれのユーザーの導線を作ってあげるという仕組み。そう、お察しの通り、閲覧数の少ないサイトは多いサイトからするとなんらメリットはなく、検索にすらひっかからない私のサイトは土俵にもあがれない。
となると残るは④しかない。
全く違うサイトに行って、「ぜひ遊びきてください〜」という宣伝をするという、ある種顧客を奪い取る方式である。そのため、多くのサイトで、「このサイトの掲示板では宣伝行為を禁止しています」といった注意書きがかかれることが多かった。
私は、ビュー数を増やしたかった。
ただそれだけだった。
私は禁断の④に手を出した。
「パワプロ」にもハマっていて、パワプロのことをコンテンツとして扱うサイトにもよく訪れていた。
もちろんそのサイトに掲載されているのはパワプロの情報であり、ジャッキーチェンの情報は1ミリも載っていない。
私は、このパワプロのサイトの掲示板に、
「ジャッキーチェンのサイトを作りました!よかったら見に来てください!」と宣伝をした。
一体何をやっているんだ。
禁止されているのにも関わらずである。
サイトのビュー数は増えた。
しかし、正しい増え方ではない。
そう、それは「荒らし」だった。
「荒らし」がパワプロサイトから流れ込んできてしまった。
私のサイトの掲示板は荒らされ、ゲストブックもめちゃくちゃになった。
「ジャッキーなんてコンテンツ扱ってないで、君もパワプロのサイトを作ったら?」と言われた(書かれた)ことを今でも鮮明に覚えている。
私は「インターネット」の怖さを身をもって知った。
あと、ルールはちゃんと守らなければならないということも痛感した。当時のパワプロのサイトの皆さま、すみませんでした。
でも、映画のレビューサイトはその後もずっと観ていたし、作ったサイトもコンテンツの方針を変え、私が好きな映画について点数をつけるサイトに変えた。
映画レビューサイトのおかげで、映画についてはだいぶ詳しくなった。
どんな作品が人気なのか、不人気なのかも客観的にわかるようになり、どんどん映画にのめり込んでいった。
そんな中、ひとつのジャンルにたどり着くことになる。それが「どんでん返し」だ。
