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あなたの知らないTEMPURA BOYZの世界〜ROPPONGI 3Kの海外武者修行は失敗だったのか〜

はじめまして

皆さんはかつて新日本プロレスでかなりかなりかなり長い時間ヤングライオンでい続けた2人の選手をご存知でしょうか

そう、小松洋平と田中翔です。
彼ら2人といえば現在はYOH、SHOとそれぞれが活躍し、かつてはROPPONGI 3Kとしてタッグ戦線をシビれさせ、いい風を吹かせたタッグでした。

そんな彼らの海外遠征時代はあまり深堀りされていないなと思い、今回のnoteを書いています。
今回はTEMPURA BOYZとしてROHで戦っていた頃をメインテーマとして取り上げていきます。
私自身、当時のCMLLを見ていなかったので彼らが風神&雷神だった頃の時代を補完出来る人がいれば是非お願いしたいです。
では、見ていきましょう


なぜ彼らは海外遠征に行けなかったのか?

まず2人のデビュー時期とそのキャリアを簡単ながら見ていきましょう
小松洋平、田中翔。彼ら2人は当時若手向けの興行であったNEVERにてデビュー

2人はそれぞれ当時ヤングライオンであった先輩の渡辺高章を相手に2012年の11月にデビュー
そして彼らが海外遠征を控えたラストマッチ
それは2016年のCMLLとの合同興行ファンタスティカマニアだったのです。

2012年11月にデビューし、2016年の2月から海外遠征
約3年近くのヤングライオン期間がなぜ存在したのか?

いなかったのです。
彼らの後に続く日本人ヤングライオンがいなかったのです。

外国人ヤングライオンではジェイホワイト、デビッドフィンレー、ジュースロビンソンと増えていても彼らに続く日本人ヤングライオンは現れません。
小松、田中に次ぐ日本人ヤングライオンが現れたのは2016年の1月

金光と川人(現マスターワト)がデビューをするまで日本人のヤングライオンはデビューしませんでした。

この面々が彼らが海外遠征に出る前のチームヤングライオン
小松と田中がCMLLに旅立った後に若手向け興行LION'S GATEにて

本城匠、ヘナーレがデビュー
そしてその翌年には岡倫之、北村克哉、更に下に続く海野翔太、八木哲大、成田蓮へと新たなヤングライオンが増えました。

そのため"セコンド業務を行うヤングライオンが少ない"事も影響し、なかなか海外遠征に行けなかったこまったなの2人はこう自虐的に言います。

大卒で新日本プロレスに入門し、ヤングライオンとして経験を積んできた2人
海外遠征に出る頃には既にアラサーと"若手"と呼ぶにはギリギリの年齢となっていました。

そのため2人の海外遠征は急ピッチで進みます。

メキシコでは既に先んじて遠征をし、ドラゴンリーとの名勝負もあったカマイタチや逆輸入ルードのOKUMURAと共に風神、雷神として活躍
が、彼らのCMLL遠征は8月の終わりで終了します。
たったの半年のメキシコ遠征を経て、彼らはアメリカへと旅立ちます。

旅立った先はアメリカROH
かつては渡辺高章、そして同時期にはカマイタチ、ジェイホワイトも同リングで海外武者修行を
行っております。

海外武者修行1年目!〜ROHデビュー!世界のTEMPURA BOYZ!〜

こうして2016年の10月よりROHでの海外武者修行が始まった小松洋平と田中翔
CMLLでは風神、雷神として戦っていた2人ですが名前をアメリカ仕様へと変更します。
本名である洋平、翔に近いYOHとSHOです。

当時新日本プロレスから遠征に出た選手は非常に注目され、大きな期待を寄せられていました。
まずはCMLLで大きなインパクトを残して、TEMPURA BOYZの半年弱前にROHに武者修行の場を移行したカマイタチ

当時バレットクラブのメンバーであったアダムコールとシングルマッチが組まれたり、

メキシコ時代からのライバルであるドラゴンリーとビッグマッチでシングルを組まれるほどでした。

そしてTEMPURA BOYZより後に武者修行に出発したジェイホワイト
彼の場合はというと、

まずROHデビュー戦がカマイタチ相手のシングルマッチ
ドミニオンの第ゼロ試合にて壮行試合を行った約一週間後に華々しくデビューし、キウイクラッシャーで勝利を飾る

更にジェイホワイトはカマイタチが当時結託していたアディクション(クリストファーダニエルズ&フランキーカザリアン)に対抗する形でモーターシティマシンガンズ(アレックスシェリー&クリスセイビン)と合体
ユニット抗争に巻き込まれた事によりジェイホワイト、カマイタチ共にトップクラスのタッグチームと合流したことでメインクラスのカードに参加出来る可能性がグッと上がりました。

では、SHOとYOHのTEMPURA BOYZの初戦はどうなったか?
GLORY BY HONORシリーズにてデビューしたが、組まれた試合は第一試合
しかもその相手は

チーズバーガー&ウィルフェラーラ
チーズバーガーについては東京ドーム参戦の経験もあるため、知名度もあるかと思いますがこの2人は割とコミカルな試合で観客を盛り上げるタイプのタッグです
特にチーズバーガーは獣神サンダーライガーをリスペクトした掌底をフィニッシャーとするとてもプロレスラーとは思えないほどガリガリめな選手ですね
※試合はめちゃくちゃ楽しいです

また、デビュー戦のTEMPURA BOYZは風神雷神シャツにルチャ風のマスクをつけて入場とCMLLから来ました感が強いですね
YOHはこの頃からコーナーでの胸ピクをし、SHOは長い黒髪とパンプアップした体が元巨人で現千葉ロッテの澤村拓一のようでした。

また2人の登場曲がこちら
なんとも言えない曲ですね……。

大人気のチーズバーガーに釣られるように盛り上がる会場
軽量級のチーズバーガーに対し、SHOのジャイアントスイングからYOHの低空ドロップキックを合わせるもカウント2
その後もコードブリーカー&ぶっこ抜きスープレックスの合体技でチーズバーガーを攻めるも、フェラーラのトぺで分断され、最後はSHOがチーズバーガーの掌底で3カウント
試合時間が10分にも満たない薄味めな試合で彼らのROH武者修行は始まりました。

また翌日は現在ROHの解説を務めるコールマンが率いるユニット、キャビネットに所属するレットタイタス&ケニーキングと対戦。

2人はオールナイトエクスプレスとしてROH世界タッグ王座を戴冠した経験のある強者
そんな2人にいいように攻められるTEMPURA BOYZ
コードブリーカー&ぶっこ抜きスープレックスからレットタイタスに合体ブレインバスターを狙ったところをケニーキングに防がれ、ハイキック&ドロップキックで分断
リング上で孤立したYOHがロイヤルフラッシュ、ジャーマンスープレックスと立て続けに大技を喰らい、最後はレットタイタスのビッグドーグスプラッシュ(フロッグスプラッシュ)からワンナイトスタンド(合体ブロックバスターボム)を喰らい3カウント
いい所無しでデビューからの2連戦を終えた2人
まだまだ試練は続きます。

続くRoad to FINAL BATTLEツアーにてまたしてもタッグマッチが組まれます。

現在はWWEで活躍し、この年のWORLD TAG LEAGUEから新日本プロレス参戦、そしてIWGPタッグ王座戴冠を果たすWar Machine(ハンソン&レイモンドロウ)が2人の前に立ちはだかったのです。
この試合からリングネームをYoheiと改めた小松洋平のみがルチャマスクをつけて入場と早くもちぐはぐな所が……。
試合前にドロップキックで奇襲し、SHOのノータッチトペコンヒーロ、Yoheiの場外クロスボディと先制攻撃に成功したTEMPURA BOYZ
勢いに乗ってコーナーで攻撃を続けるも巨漢タッグWar Machineのパワーの前に沈黙
あっさりと逆転され、子供のように投げ飛ばされます。

その後もトレイン攻撃から合体ブレインバスターで流れを掴もうとするもロウのスーパーマンパンチから交代したハンソンが暴れ回り、トレイン攻撃で虫の息に
初勝利を掴むため合体フラップジャックやコードブリーカー&ジャーマンスープレックスと攻め立てるもいずれも決め手に欠ける。
そうこうしてるうちにYoheiが合体ポップアップパワースラムで排除、SHOもジャーマンスープレックス&スプリングボードラリアットで3カウントと中々勝利が遠い……。
またその翌日に放送されたTVショーでもダルトンキャッスル&コルトカバナに敗れて連敗は続きます。

そしてRoad to FINAL BATTLEのDAY2では3WAYマッチに臨みます。
対戦相手はデビュー戦相手のチーズバーガー&ウィルフェラーラ、そしてCOAST 2 COAST(シェヒームアリ&レオンセイントジョバンニ)です。
SHOが自慢のパワーで小柄な4人を蹂躙
Yoheiも小気味よくサポートし、いよいよ初勝利か?と期待感が増していきます。
新技、パワーボム&キャノンボールセントーンもカウント2
最後は6人が入り乱れる中、試合を決めたのはチーズバーガーの掌底
TEMPURA BOYZはまたしても勝てずでした…。

そんな彼らにシングルマッチのチャンスが訪れます。
11月にはSurvival of the Fittestが行われ、この大会では2日目のメインイベントにて行われる将来的なROH世界王座への挑戦権争奪の6WAYエリミネーションマッチへの予選4WAYに出場する事となりました。
まずは第一試合、この試合ではYOHとコールされウィルフェラーラ、ダークパンサー、サイラスヤングを相手に戦います。

この試合ではCMLLで培った経験を本場CMLLルチャドールのダークパンサーに見せつけたかったYOHでしたがダークパンサーのスプリングボードドロップキックをウィルフェラーラが喰らい、あまり大きなインパクトを残せず3カウント
せっかくのシングルマッチも勝敗に関わることなく終わってしまいました

一方のSHOも予選4WAYに参加

対戦相手はCMLLのミステリオッソJr、2016年にバレットクラブ入りしたハングマンペイジ、そして2016年のトッププロスペクトトーナメント優勝者、期待の新星リオラッシュです。
SHOは入場時に"From Tokyo"と言われリングイン
宇和島 is TOKYO……!?
ペイジも夏には高橋裕二郎と共にブリスコ兄弟が持つIWGPタッグ王座へ挑戦した実力者
SHOは分厚い体には似つかわしくない華麗なティヘラでペイジを翻弄
リオラッシュが自慢のスピードで試合を加速させるとノータッチトペコンヒーロでSHOも対抗します。
そんな中で試合のペースを握ったのはやはりリオラッシュ
リオラッシュのスピードに3人が振り回される中で試合終盤、ペイジがエプロンからのランニングシューティングスターアタックでミステリオッソJrを排除、そのままリオにバックショットラリアットもカウント2
それに負けてたまるかとSHOがペイジにミサイルドロップキック
リング上はリオラッシュとSHOの一騎打ち
ジャーマンで勝利をもぎ取ろうとしたSHOですが、リオの着地からラッシュアワー(カウンターのスタンディングスパニッシュフライ)で3カウント
負けはしたもののラリアットやジャーマンスープレックスが観客に受け、自分の求められる方向性が少し濃くなってきた事は大きな収穫と呼べるでしょう。

また予選会の結果組まれた6WAYのカードがリオラッシュvsダルトンキャッスルvsボビーフィッシュvsパニッシュメントマルティネス(※現WWE ダミアンプリースト)vsジャックスダンvsダークパンサー
となり、今でも第一線で活躍する選手が多く名を連ねております。(ジャックスダンのご冥福をお祈りします。)

しかしTEMPURA BOYZは負けてしまったので6WAYとは関係ありません。
彼らはあくまでもタッグの選手として試合が組まれます。
前日にYOHが対戦したミステリオッソJrと組んで6人タッグマッチにてキャビネット(コールマン&タイタス&キング)と対戦します。
トレイン攻撃からの連続ドロップキックでコールマンを攻めるTEMPURA BOYZ
しかしYOHが場外でレットタイタス、ケニーキングに集中攻撃を受けて劣勢に
その後はミステリオッソJrが躍動するも最後はSHOがケニーキングの雪崩式ブレインバスター、レットタイタスのビッグドーグスプラッシュ、コールマンのダイビングレッグドロップで3カウント
中々勝ちに繋がりません

しかし勝てない彼らにもいいニュース?は訪れます。

彼らの先輩ヤングライオンで、CMLLとROHでメガスターとなったカマイタチがLIJの時限爆弾(タイムボム)として大阪で大爆発
凱旋帰国を果たした高橋ヒロムのおかげで"新日本プロレスの海外武者修行枠"はTEMPURA BOYZとジェイホワイトのみと絶好のチャンスが舞い込みました。
それに応えるように彼らも結果を出します。

12月初めに放送されたウィークリーショーではROHデビュー戦の相手、チーズバーガーとウィルフェラーラと再戦。

数的有利を作り、相手を分断しながら進めるふたり
チーズバーガーの掌底&フェラーラのコンプリートショットもカットし食らいつきます。
コートブリーカー&ジャーマンスープレックスでフェラーラを排除、最後はショックアロー&スーパーキックをチーズバーガーに決めて3カウント
ROH参戦以降初めての勝利を掴んだのでした。

しかし、彼らの武者修行1年目の試合はここで終わりです。
年間最後のビッグマッチ、FINAL BATTLEではダークマッチに組まれたのみ(しかもチーズバーガー&ウィルフェラーラ相手に敗北)で、2年目に臨むのです。

海外武者修行2年目!〜チャンスの連続!ベルトだ!TEMPURA BOYZ!〜

そんな2年目の彼らに思わぬチャンスが訪れます。
幾度となく戦ってきたチーズバーガー&ウィルフェラーラ、そしてCOAST 2 COASTとの3WAY
更にはこの試合にはROH世界タッグ王座への挑戦権がかかったナンバーワンコンテンダーマッチとなったのです。
新合体技のコードブリーカー&バックスタバーやSHOのノータッチトペコンヒーロとチャンスを作ります。
また試合中にはケビンケリーの待つ実況席にヤングバックスが現れて観戦
試合は勢いに乗る中でSHOのショックアローで勝利
YOHも胸筋をピクピクさせて喜びを表現
ヤングバックスも翌週のタイトルマッチを受託もスーパーキックでTEMPURA BOYZを蹴散らす。

また続くUNDISPUTED LEGACYツアーでは、歴戦の名タッグ アディクション(クリストファーダニエルズ&フランキーカザリアン)と戦うチャンスが訪れました。

クリストファーダニエルズはROHの周年興行にて当時アダムコールが持つROH世界王座への挑戦が決まっていました。
その挑戦へのマイクを退屈そうに聞くYOH、ちょっとでも理解しようと耳を傾けるSHO
ここでも2人の性格が出ていますね。

歴戦の猛者の連携攻撃を前にヘロヘロとなるYOHとSHOでしたが思わぬ援軍が現れます。
ROH世界王者アダムコールです。
ナンバーワンコンテンダーに対し、唾を吐きかける挑発
それに対して乗ってしまったダニエルズが追いかける中でYOHがカザリアンを丸め込んで3カウント
なんと格上から勝利を取ったのです。

その勢いに乗る中でTEMPURA BOYZは初のタッグ王座挑戦に臨みます。

ヤングバックスはヤングバックスDOJOでセンパイとして稽古してやると余裕を見せつけますが、会場はTEMPURAチャント一色
2人はそれに応えるように同時ジャーマンスープレックスを見せつけたり、シャッターマシーン(フラップジャック&コードブリーカー)を見せつけます
しかし逆エビ固めを狙ったSHOにスーパーキック
YOHにもダブルのスーパーキックと完全に分断します。
最後はフィニッシャーのインディーテイカーでもメルツァードライバーでもモアバングフォーユアバックでもなくロープに足をかけたSHOへ450スプラッシュとハーディーズとの王座戦を控えたヤングバックスからすれば"舐めプ"でも倒せるとされたのです
健闘を称えるように見えてハングマンペイジのバックショットラリアットを決めさせると最後の最後まで下に見た王座戦で屈辱を味わいました。
しかし彼らにはまだまだチャンスがあります。

2月のEXPERIENCEツアーでは元ROH世界タッグ王者のブリスコ兄弟と激突
YOHはブリスコ兄弟の入場中、胸筋をピクピクさせる奇行(通常運転)に出るも、大物との対決に気合いを入れているという事でしょう。
対するSHOはマークの怪しげな鳥のポーズに困惑しつつも勝利に意欲を燃やします。
試合はほとんど一方的な展開でマークブリスコのフロッギーボウで3カウント
ジェイもマークも全然疲れてない中での試合終了となかなか爪痕を残すことが出来ませんでした。

続くMANHATTAN MAYHEMでは将来的なROH世界王座への挑戦権を賭けたバトルロイヤルに出場します。

因縁のレットタイタスを合体攻撃で落とし、クリスセイビンには後に3Kと呼ばれるフラップジャック&コンプリートショットで攻撃
しかしセイビンに追撃を試みたところ、ハンソンとヘイモンドロウに当たり、War Machineにより脱落させられました。

また、この試合が行われたのは3月の初めだったのですが次にTEMPURA BOYZが試合をするのは6月の初めです。
ダークマッチで試合はすれど本放送に出る試合はなんと3ヶ月ぶり
仕方ないこととはいえ、ジェイホワイトやリオラッシュ、ジョナサングレシャムといった若き逸材達がこの時期には多かったのです。

そんな彼らにも周年興行でアダムコールを倒し新王者となったクリストファーダニエルズへの挑戦権を賭けたガントレットマッチに出場します。

スタートはジョナサングレシャムvsYOH
YOHはヤングライオン時代から定評のあったテクニカルな攻撃でグレシャム相手に優位に進めます。
スリングブレイドからパンプハンドル式のみちのくドライバーを決めるもカウント2
しかしバックの取り合いからマヒストラル、そして丸め込みと入ったグレシャムの一瞬の隙を突いた技術で脱落
しかしグレシャムも4番手に出てきたケニーキングに敗れ、5番手にはSHOが現れます。

グレシャムから託されるように視線を交わし、ケニーキングに向かっていくも防戦一方の展開に
しかしスープレックスをDDTで切り返すと、キックコンビネーションからフィッシャーマンズスープレックスホールドでチャンスは見せるもすぐさま鎌固めで切り返されてタップアウト
せっかく得たシングルマッチのチャンスをTEMPURA BOYZは活かすことが出来ませんでした。
なおこの試合は最後に登場したパニッシュメントマルティネス(現WWE ダミアンプリースト)とジェイホワイトが両者リングアウトとなり、王者クリストファーダニエルズの鶴の一声で、その日のメインイベントで3WAY王座戦が組まれました。
この試合では惜しくもジェイホワイトが王者ダニエルズに敗れるもマルティネス、ジェイホワイト共に可能性を示し、実力を見せつけたのでした。
またジェイホワイトは当時KUSHIDAが持っていたROH世界TV王座のナンバーワンコンテンダーにもなったのです。

同じ時期に海外武者修行に出発したのに片やMCMGをメンターに世界王座のナンバーワンコンテンダーとなり、もう一方は3ヶ月もTVマッチが組まれず、シングルマッチは秒殺され基本はタッグ戦線で王座にもあまり絡めない
どうしてこんな扱いが変わるのでしょうか……。

そして同日に放送されたTVマッチではCOAST 2 COASTとの試合に臨もうとしたTEMPURA BOYZ
しかし試合直前、ヤングバックスが現れます。
彼らはROH世界タッグ王座を賭けたトルネードタッグマッチを打診します
降って湧いた王座戦に乗り気な両チーム
場外同時ジャーマンスープレックスでヤングバックスを排除し試合を進めようとしますが、COAST 2 COASTの2人の空中殺法に翻弄されていきます。
フラップジャック&コンプリートショットでチャンスを掴むも、王者ヤングバックスの前には2カウント
COAST 2 COASTがTEMPURA BOYZをツームストンで抱えた所にヤングバックスがポップアップ式でインディーテイカーからダブルスーパーキックでCOAST 2 COASTを排除し、TEMPURA BOYZをダブルフォールしたヤングバックスが圧勝
正に"格が違う"勝利です。

そんな彼らに、海外武者修行の成果を見せるチャンスが与えられます。

新日本プロレスが主催するアメリカ大会への出場が決まったのです。

この大会は2大会行われ、目玉カードとしては

オカダカズチカとCody(現WWE コーディーローデス)のIWGPヘビー級王座戦、そして棚橋弘至vsビリーガンのIWGPインターコンチネンタル王座戦
更には新日本プロレスに新設されたIWGPUSヘビー級王座の初代王者決定戦が行われました。

この大会にYOH、SHOは出場し、DAY1のカードは2日目の棚橋弘至vsビリーガンの前哨戦である棚橋弘至&KUSHIDA&ジェイホワイト&デビッドフィンレーvsビリーガン&ヨシタツ&小松洋平&田中翔となったのです。
日本で修行をしてるフィンレー、そしてROHで大活躍のジェイホワイト、IWGPJrヘビー級王者&ROH世界TV王者の二冠王KUSHIDA、IWGPインターコンチネンタル王者の棚橋弘至と誰から3カウントを取っても強さを証明出来るこのチャンスにTEMPURA BOYZは気合いが入ります。

ダブルのアームドラッグからキック(SHO)&ムーンサルト(YOH)と新たな技を見せるなど、新日本プロレスファンに修行の成果を見せます。
しかしこの日のTEMPURA BOYZは対戦相手とパートナーが悪かった
アメリカで大人気の棚橋弘至、KUSHIDA、ジェイホワイトに対して元WWEという事もありブーイングを受けるハンタークラブ(ビリーガン&ヨシタツ)という事もあいまって2人への歓声はやや少ない
しかも最後はジェイホワイトがヨシタツへアレックスシェリー直伝のシェルショック(スイッチブレードのオリジナルとなる技)を見せて3カウント
終わってみればジェイホワイトが順調に成長をしているところを見せつけるだけの試合でした。

そしてDAY 2では前日組んだヨシタツと共に、デビッドフィンレー、KUSHIDA、獣神サンダーライガーと戦います。
KUSHIDAとヨシタツの歓声合戦に巻き込まれるサトケンなんてひと枠もありましたが、試合ではKUSHIDAがキレキレな動きを見せる中、合体ドミネイターやジャーマンスープレックスとSHOが輝きを放ちます。
最後はロメロスペシャル(ライガー→YOH)、マフラーホールド(フィンレー→ヨシタツ)、ホバーボードロック(KUSHIDA→SHO)の競演の中でフィンレーが勝利を奪取
直接的な結果に繋がらずともタッグとしての実力を示しました。

その後はWCPWプロレスリングワールドカップ予選に出場も一回戦でSHOはKUSHIDAに、YOHはヒロムに敗れて本戦出場を逃すなど中々チャンスを掴めない状況が続きます。

そんな中で彼らに突如チャンスが舞い降ります。

ダルトンキャッスルのボーイズに対抗してコルトカバナがTEMPURA BOYZを自身のボーイズと称し、ダルトンキャッスル&ボーイズが保持していたROH世界6人タッグ王者に挑戦します。

入場の際にはボーイズの真似をし、手でカバナに送風する2人
肩を組んでカバナとラインダンスを見せるなど平和な試合が開始されます

TEMPURA BOYZはボーイズの肩車戦法に対抗(コルトカバナが妨害して大ブーイング)
ボーイズの入れ替わり戦法とダルトンキャッスルのアマレス仕込みの強力な足腰から繰り出されるスープレックス殺法に苦しまされる中でボーイズに合体ドロップキック、フラップジャック&コンプリートショットを見せるも最後はバイオニックエルボーを狙ったカバナがバングアランを喰らい3カウント
コメディマッチ寄りではあったもののTVショーのメインイベントでいい試合を見せたTEMPURA BOYZにこれからもチャンスは与えられる……事はありませんでした。

TVショーで行われたHONOR RUMBLEでは

1番手にジェイホワイト、2番手にSHOも3番手に出てきたパニッシュメントマルティネスとジェイホワイトの因縁に食われて霞んだ所に4番手のジョナサングレシャムがSHOを脱落
一方のYOHはCM中に雑に入場を削られ、大暴れするパニッシュメントマルティネスを全員で排除する役割に貢献
しかしシェインテイラーに雑に投げ捨てられあっさり脱落とTEMPURA BOYZのROH世界王座への挑戦の道は閉ざされたのでした。

またその翌週もWar Machine、COAST 2 COASTとのトルネード3WAYに臨んだTEMPURA BOYZ

COAST 2 COASTとTEMPURA BOYZの4人の合計体重がWar Machineと同じでは?と思うような体格差で繰り広げられたこの一戦では、ひたすらWar Machineが暴れる中、TEMPURA BOYZもノータッチトペコンヒーロで対抗
COAST 2 COASTにもフラップジャック&コンプリートショット、バックスタバー&ランニングキックで分断
更にSHOがハンソンをジャーマンスープレックスでぶん投げ、YOHもアリ相手にスタナーを見せ、レイモンドロウには合体パイルドライバーを決めるなど見せ場は作りましたがやはり元ROH世界タッグ王者、現IWGPタッグ王者であるWar Machineの壁は分厚く、最後はSHOがハンソンのスプラッシュで3カウントを喫しました。

またFUTURE OF HONORにてDAWGS(レットタイタス&ウィルフェラーラ)と対戦したTEMPURA BOYZ

フェラーラのタッグパートナーであったチーズバーガーの介入もあり勝利を掴んだTEMPURA BOYZ
しかし試合後に攻撃を喰らい、彼らのリベンジマッチはTVショーにて組まれることとなります。
YOHのアイルビーバックからSHOのパワーブリーカーと特徴的なムーブを見せますが、大柄なレットタイタスのダブルクローズラインで分断されるもSHOがスピアーでウィルフェラーラを排除
その後はタイタスにバックスタバー&ランニングキックを決めますがDAWGSの合体技の前にYOHが3カウント

そしてこの試合を最後に2人のROHでの試合は組まれなくなります。
凱旋帰国のタイミングが訪れたのです。

凱旋帰国〜ROPPONGI 3K〜

当時CHAOSに所属していたロッキーロメロは夏のアメリカ大会にてトレンタバレッタのヘビー級転向に伴うロッポンギヴァイスの発展的解散を宣言しました。

それによりパートナーがいなくなったロッキーロメロ
そんな彼がプロデュースする新たなタッグROPPONGI 3K

その正体こそTEMPURA BOYZとしてROHで参戦していたYOHとSHOの2人だったのです。

そして田口隆祐とリコシェを相手に王座戴冠
フィニッシャーとなった3Kは彼らが海外武者修行時代に見せてきたフラップジャック&コンプリートショットでした。

更には次のシリーズのジュニアタッグトーナメントでも

KUSHIDA&川人拓来、高橋ヒロム&BUSHIを倒して決勝では田口隆祐&ACHを倒しタッグ王者としてトーナメントも優勝するという圧倒的サクセスストーリーを演じました。

ここまで読んでいただけた方なら分かりますよね?
彼らは王者や勝者としての試合運びを全く学ばないまま日本に凱旋してきました。
更にこれまではタイムスプリッターズ、ヤングバックス、reDRagon、ロッポンギヴァイス、リコシェ&サイダル、リコシェ&田口といった名タッグが中心となった繰り広げられてきたジュニアタッグ戦線

その中で海外武者修行時代には試合数も勝ち試合も少ない彼らが王者らしい振る舞いが出来るかというとまず無理なんですよ。
凱旋以降無敗を誇っていたROPPONGI 3Kでしたが2018年のレッスルキングダムで王座を失って以降、(主にヤングバックスのコンディション不良が原因でしたが)ファンからは厳しい目で見られることとなりました。

まとめ〜YOHとSHOのROH海外武者修行は失敗だったのか?〜

結論から言うとROPPONGI 3K初期に彼らが苦しんだことも踏まえると成功とは言い難いでしょう

しかし他にROHに武者修行に行った選手達がそうなっていたかというとそんな事はないんです。
後藤洋央紀曰くEVILの正体である渡辺高章のROH海外武者修行では、マイケルエルガンやマークブリスコ、ジェイブリスコといった大物とシングルマッチで戦い、ACHやアダムペイジ、ダルトンキャッスルといった若手と切磋琢磨していきました。
ROHを去る際にはジェイリーサルの持つROH世界TV王座に挑戦し、最終試合はMr.ROHことロデリックストロングとのシングルマッチです。

では、CMLLで名を轟かせた後にROHに上陸したカマイタチこと高橋ヒロムはどうか?
アダムコール、マイケルエルガン、カイルオライリーやボビーフィッシュ、アレックスシェリーといった日米両方で有名な選手達とシングルマッチで戦い、アディクション(クリストファーダニエルズ&フランキーカザリアン)とユニットを組んでMCMGと抗争、ドラゴンリーとのライバルストーリーもアメリカで更に展開、凱旋前にはジェイリーサルとのシングルマッチやアディクションとの6人タッグ王座挑戦などビッグマッチでの試合も多かったです。

更に、TEMPURA BOYZとほぼ同時期に海外武者修行が始まったジェイホワイト
彼の扱いは異例とも言えるほど大きな扱いを受け、デビュー戦はカマイタチ相手に勝利しアレックスシェリー&クリスセイビンと合体、ジェイブリスコとはタイムリミットドロー、クリストファーダニエルズには勝利、リオラッシュと組んでROH世界タッグ(ヤングバックス)に挑戦、ウィルオスプレイ相手に名勝負、パニッシュメントマルティネスとの大抗争と勝利もユニットもストーリー展開も何もかもが用意されてきました。

この3人に比べたらTEMPURA BOYZは
・主な対戦相手はチーズバーガーやCOAST 2 COAST
・ヤングバックスやWar Machineには子供扱い
・タイトル挑戦もコメディ寄りやスカッシュマッチ
・これといったライバルもいない
・ビッグマッチの出場0(ダークマッチは除く)
・数ヶ月試合が組まれないはしょっちゅう

こんな状況で凱旋帰国をすればキラキラとした王者として振る舞うなんて難しいじゃないですか。
そりゃSHOもこう言いますよと

当時と現在では色々体制も異なりますが、SHOの中では"狂ってるし腐ってた"海外武者修行だったのです。
しかしながらTEMPURA BOYZで過ごした時期は無駄ではなく、現在にも使われているパワー殺法やROPPONGI 3Kで繰り出した合体技の多くはこの期間に産み出されたものなのです。

彼らの海外武者修行や過去の名勝負を見たい方は是非ROH公式サブスクリプションのHONOR CLUBに是非ご加入ください

2000年代や2010年代の名勝負、AEW体制となった以降繰り広げられる名勝負全てが月額9.99$で視聴可能ですので是非登録してください。
ALL INのシーズンにはROHもビッグマッチを行う予定なので一緒に楽しみましょう

今回はここまで。
ROPPONGI 3Kとなった以降の彼らは彼らを好きな人に任せます
ここまでお付き合いいただいた方々ありがとうございました。

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