月と街のAidade ライブレポ[第三章] なぜ今小沢健二なのか①
すみませんツアー以外の話も盛り込んで書いていきます。
なぜ今小沢健二なのか①
ですよね…世代(一時期このワードでやや炎上した…?)でありながら、一番アツい時期の小沢くんは好きとか言いながらまあまあスルーしといて、今頃なぜ?ですよね。例えるなら、学校で勉強もスポーツもできて爽やかで社交的な一番人気の男子はいるけど、気になってはいてもわたし個人は特別チヤホヤしない、みたいな?ちょっと違うかな~なんだろう。もちろん可愛いし頭いいし声も良いし見た目もばっちりアイドルではあるんだけど、楽曲を高く評価していたのですよね。具体的にはぼく旅。LIFEももちろん買って聴いてたけど、ボーダーシャツとかOliveまでは乗りきれなかったのです。遠巻き組ですかね。片思い寄りのふたつ隣のクラスの子、みたいな。
私自身も2000年過ぎてから帰国、そして結婚し、子供をもうけ、忙しく過ごしていました。ここでも小沢くんがどうこうは思ってなかった。ちなみに911の時はまだアメリカにいたため、あの異常な空気はよく覚えています。忘れられない、のほうがふさわしいかな。
2010年を過ぎエリザベスさんという方と結婚されたのはニュースなどで知っていたし、りーりーの誕生も知ってました。あのオザケンがいよいよ父親か・・けど日本でニュースになるって、帰国してる?のか?でもきっとアメリカが拠点なのだろう、くらいな感覚でいました。
2016~17年頃、一時期スポーツジムに通っており、そこでランニングマシンに乗っていたんです。そのマシンには小さなスクリーンがあって、好きな動画を見られる仕様となっていました。なんとなく、本当になんとなく流れてきたものを再生しました。それが【ある光】でした。私「あっ・・・・・・・小沢健二!久しぶり」ふぅふぅ汗をかきながら見てるもので、歌詞まで全部は聴き取れませんでしたが、嬉しくて食いつき気味に画面を見てたとは思います。最初の感想は、なんていい曲だ!さすが~~、でもこれって一体なにを歌っているのだろう・・・?ぼく旅の頃の小沢くんとは何かが違う気がして、すごーーーく心に引っ掛かって、数回繰り返して聴きました。途中ウォーキングに切り替えたりして。そして帰宅後にまたYouTubeで探しました。せつないなぁ、でも良い曲だなぁ、切ない・・・歌詞を調べよう。名曲だ、表情はなんだか微妙だな…という感想。
自分が小沢くんの音楽を長く聴いてなかったことは自覚していました。そしてちょこっと調べたら、なんか何年か前から日本で公演してるっぽい・・・・?ん、いつの間にか日本は生活圏に戻ってるのか?その辺よく分からないけど、最初に思ったのは、いいなあうらやましいなぁ、私も見たいな。死ぬまでに一度は見たい。でした。日本には徐々に戻ってきた感じだったのか、帰ってきました!みたいな宣言があったのか、その辺りが分からない。それはきちんと追ってきた方々がいちばんご存知かと思います。
次に思ったこと。もし近年作った曲があるなら聴きたいなぁ。気になる気になる。一体どんな活動をしてるんだ。そして彼が今曲を作ったらいったい、どんな曲なのだろう!
そんなことを思っているうち、何度かメディア露出がありました。私はあまりテレビを見ないのだけど、それでも気づいちゃうレベルで。そして2017年くらいにLove Musicって番組に出てるのを見つけて見たとき、おおおお・・・ってなったことを覚えてる。近年で初めてちゃんと話している小沢くんを見た。
あれは感激というのか感動というのか何というのか。張り付いてくる何か。年は取っているが、いい感じに年重ねたんだな。懐かしさと新しさを同時に感じました。いろんな気持ちが交錯した日。その番組内で「自分のことを真剣に語る」小沢くんを見て、よく分からないけど泣きたくなったのを覚えています。今思うとあの日が始まりだったかも。流動体を確かその番組で演奏していて、いたく感激し、カラオケ行って練習するまで気に入ってしまった。運転する度小沢くんを流していました。
あの時期かその前後の小沢くんは何かと異文化比較ツイート*や発言をしていました。まだ感覚が日本に戻りきってない感じで。私も日本を離れた時間があったため、カウンターカルチャーショックつまり、えっ日本ってこんなだったっけ・・?凄くね?でもここはダメじゃね?あれこの人なんでこんな緊張してるの?にしてもサービス凄いし!ご飯美味しいし!コンビニのレベル高いし!街にゴミ落ちてないし!..みたいな。理屈抜きに感じ取ってしまう違和感や驚嘆がよく理解できました。小沢くんがたまに発するややピント外れな発言もいかにもっぽくて、すごく親近感を持ったというのもひとつかもしれない。そんな言い方じゃ伝わんないよ、とか思いながらツイート*読んでました。
*現在のX
それ以前に、あの小沢健二がなんでツイートしとんねんという不思議さの方が勝っていたかな。体感、ファン目線にだいぶ下りてきてるような、孤高のイメージとはかけ離れたスタイルを感じ取りました。
てへペロみたいな日本的スラングも面白がりながら学んでいたフシがあったよね。おいしくて温かい肉まんあんまんが24時間買えることに感激していたり。お米を丁寧に炊く話もしてなかったかな。そして見た番組内で「きちんとした生活をして、きちんとご飯を作りながらやっていきたい」っていう気概に私はハッとしました。元々ミーハーに好きだったオザケンが、いつしか日本から消え、存在をあきらめかけていたが、最近ちびちび出現している・・・で、ちゃんと食べて生活って・・でも待てよ。もしまだ王子なら、ちゃんと食べて生活することとか謳ったりせんよな。いやそもそも王子ってこっちが勝手に決めつけただけだったな。ともかく昔と違う。小沢健二に一体何が起こったんだろう。このわくわく感は一体どこから来るのだろう。
魔法は続いて、いた。
