三菱自ビッグネーム「パジェロ」の国内復活を明言!中長期ビジョンから考察する今後のラインナップを予想してみました!
2026年5月29日、三菱より突如発表された中長期ビジョンに歓喜した三菱ファンは多いのではなかろうか?
前回の中期経営計画「Small but Beautiful」の発表から早3年あまり。新たな中長期経営計画の発表の時を待ちわびていた。そしてその内容は今までとは異なり、三菱らしさ全開で反撃フェーズへと移行した。
今回発表された中長期経営ビジョンの内容から、今後の三菱ラインナップを予想していく。
まずは前回の中期経営計画「Small but Beautiful」のおさらい
今後の展望を予想する前に、前回の中期経営計画がどれだけ実現できたかを見ていく。

この画像に示されたモデルに対し、本稿編集時点で投入されたモデルは以下のようになっている。
Pickup ・・・ トライトン
PPV ・・・ (未投入)
3rowSUV ・・・ デスティネーター
Renault OEM ・・・ コルト/エクリプスクロス/グランディス
Nissan OEM ・・・ エクリプススポーツバック
XPANDER series ・・・ エクスパンダーHEV
2rowSUV ・・・ エクスフォースHEV
一部未投入の車種はあるものの、ほぼ予定通りに投入できたのではないかと感じる。
これ以外に国内においては・・・
アウトランダーPHEV ・・・バッテリーを刷新する大規模改良
デリカミニ ・・・FMCでよりデリカらしいデリカミニへ
デリカD:5 ・・・19年目の大規模改良でS-AWCを採用
デリカミニを除き、既存のモデルをブラッシュアップし、より魅力的な車種へ仕上がった。
一方で、エクリプスクロスが国内で販売を終える。PHEVモデルは既に終売し、本稿編集時点ではガソリンモデルのみとなっており、こちらも近々販売を終えるだろう。
エクリプスクロスはランサーエボリューションの意志を感じることができるモデルであった。特にPHEVに関しては「ランエボを電動化するとこんな感じになるぞ!」といった試金石的なモデルであったと感じる。
他社でも多くの乗用車ブランドであったモデルがクロスオーバーSUV化する時代である。もしも現代にエクリプスクロスがデビューしていれば、より尖った「エボリューション」なモデルになったかもしれないと思うと残念である。
本題の中長期計画2030!これは期待せずにはいられない…!!
今回の中長期計画には私自身、ものすごく注目し、発表を心待ちにしていた。そう、かつての「砂漠の王者」が帰ってくることが予想さてていたからである。
そのきっかけが2024年3月、突如日刊自動車新聞が「パジェロ復活」を報じた記事である。
「復活」という一報に歓喜したファンは私だけではないだろう。多くのファンが待ちわびた瞬間であったと思う。
その後、世界各国でパジェロと思われるテストカーが目撃され、SNS上でファンは大いに盛り上がった。(当方の感覚的調べ)
そして今回の中長期計画で三菱から「パジェロ復活」が公式に発表された。
それ以前から三菱からは各所でパジェロ復活を匂わせる場面が多々あった。特に2026年元旦に突如投稿された公式動画に一瞬映った謎のモデルにパジェロ復活を確信した。

その動画投稿からも各地でテストカーが目撃され、いよいよ日本でも東海地方を中心に同一モデルと思われるテストカーが目撃され始めた。
祝!パジェロ復活正式発表!…あれ?様子がおかしいぞ?
そして待ちに待った時がやってきた。
ここまで三菱からは「大型クロスカントリーSUV」と呼ばれていたモデルが正式に『パジェロ』だと明言された。しかしなんだか様子がおかしい…

当初から予告されていた大型クロカンSUVであるパジェロのみならず、シリーズとして様々なサイズの「パジェロ」投入が予告されたのである。
三菱はかつてパジェロをシリーズ展開をしてきた。パジェロミニやパジェロジュニア、パジェロイオである。
どれもパジェロよりもコンパクトなボディでありながらも、パジェロの魅力を詰め込んだ魅力的なモデルであり、多くのファンが存在する。
砂漠の王者!パジェロ!
先代パジェロが2019年に国内販売を終えてから早7年、そして「パジェロ復活」の第一報から3年が経過した。
今回の中長期計画から次期パジェロは『トライトン』由来のラダーフレームを基に、タイで生産したものを輸入することが正式に明かされた。

詳細については明らかになっていないが、ディーゼルエンジン+8速ATが組み合わせられるものと予想をしている。
また、今回の中期計画内でラダーフレーム採用モデルを含め、今後電動化が予定されていると明記された。
元々トライトンのフレームは電動化を見据えた設計になっている。そして過去の中期経営計画においては、現時点では実現していないもののピックアップトラックBEVが予告されていた。
そこでヒントとなりそうなのが『Concept GC-PHEV』である。

メカニズムはパジェロのキャラクターを踏まえると、アウトランダーのようなシリーズ式ではなく、エンジン単体でも問題なく走行できるパラレル式が採用されると考える。

悪路ではエンジンでたくましく走破する…!
SNS上では関係者と思われるアカウントから新型エンジンまたは仕様を示唆するような投稿を目にした。個人的には新型ディーゼルエンジンが搭載されることを切に願っている。
親がいるから子がいる!パジェロミニ復活秒読みか?!
一時代を築いたものの、様々な事情で姿を消したモデルが多数存在する。
そして復活を望む声が多いモデルのひとつは『パジェロミニ』があげられるだろう。

実は私自身も日々の足で愛用する1台だったりする
世間はSUVが大流行。それは軽自動車でも同様である。
本格四駆のジムニーや、ライトSUVのハスラーやタフト、スーパーハイト系までクロスオーバーデザインを展開する。その中でも三菱はデリカミニで大成功をおさめ、デリ丸。の宣伝効果もあり、三菱の顔になりつつある。
そのような状況下で三菱はパジェロミニを復活できなかった理由は我々が知りえない様々な理由はあるだろう。だがその理由の一つに「親のパジェロが国内に無いから」というものがあったとしてもあながち間違いではないのかもしれない。
次期パジェロミニが従来のようにFRレイアウトと副変速機を搭載したジムニーと対をなすようなモデルになるのか、はたまたFFレイアウトをベースにし、デリカミニのノウハウを生かしたハスラーに対抗するようなクロスオーバーモデルのなるのか?
どちらの方向性になったとしても三菱の4WD技術が光るモデルになることは間違いないだろう。
(※ちなみに私自身は従来通りのFRレイアウトで復活し、そのメカニズムを派生させ、自社製軽トラックなどの商用車がいずれ復活すればとひそかに願う…)
日本市場ではある意味本命?!だけど一番予想が難しいパジェロイオ!
今回の発表で想定外だったのが「パジェロイオ」クラスの存在である。
因みに、パジェロイオクラス計画の情報は掴んでいた。その際、「パジェロが復活する今、パジェロミニに加えてパジェロイオも作りたいという話が本社であがっている」と耳にした。いつかは出るのだろうが、まだ先の話だと思っていた矢先の発表であった。

今までならば「パジェロイオ」相当のサイズ感のコンパクトSUVと予想していました。しかし今後、RVRやエクリプスクロス後継となる「次期RVR」の登場を予想しています。(登場予想根拠は後述)
となれば、従来通りFRレイアウト+副変速機を採用するコンパクトクロスカントリーSUVになると考える。
パジェロは過去のモデルと比べ、大きく装備が充実した上級モデルに移行し、ロングボディのみとなるだろう。パジェロイオはコンパクトなパジェロを求める層や、従来のショートボディユーザーに対する受け皿、農林業などで「働くクルマ」として活躍も予想されるため、最も現実的な活躍をするパジェロがこのクラスになると予想する。
ただし、FRレイアウトの場合どのプラットフォームを使用するのか予想が難しい。今後も情報を追っていこうと思う。
パジェロシリーズの投入を機に築きたい新たな「ブランド」とは?
「三菱らしさ」を表現するためにパジェロ復活が実現した。
今までのパジェロやパジェロミニは「それぞれ独立した個別モデル」といった位置づけであったと感じている。
ランドクルーザーシリーズは「ランドクルーザー」の中で、フラグシップの『300』、働くクルマである『70』のようにれぞれのモデルに役割が与えられている。
三菱もボディの大小にかかわらず、「パジェロシリーズ」としての方向性を一貫し、それぞれのパジェロに役割を与えることで、パジェロをいち車種から大きな「ブランド」にしようと試みてるのではと感じている。
今後のパジェロシリーズの展開に期待したい。
パジェロだけじゃない!三菱から今後どんなモデルが登場するの?!
パジェロブランドの発表がインパクトが強すぎたが、向こう5年先まで投入予定モデルが示された。シルエットのみで詳細が明らかになっていないが、モデルサイクルやWeb上での噂を踏まえながら考察する。
今後のクルマづくりの方向性
さて、パジェロのインパクトが強すぎた今回の中期経営計画ではあるが、三菱は「勝利の方程式」をしっかりと見出している。その答えとしてはずばり「尖った商品」である。

全方位で勝負するのではなく、三菱「三菱らしさ」を表現しやすいモデルを、主力とする地域に合わせ勝負をするといったところだろうか。
特にプラットフォームは「アセアン商品群」・「オフロード商品群」・「フレーム商品群」へと集約する。
パジェロ以外に今後登場するモデルをまじめに予想!
知りうる限りの情報やウワサ、独断と偏見を元に今後5年後までに投入予定されているものを予想していく。

①オフロード商品群 Minivan ⇒ デリカ(2029年予想)
今や三菱を支える大黒柱のデリカであるが、現行デリカD:5がデビューしたのは2007年のことである。
登場から19年が経過し、「令和のシーラカンス」となりつつあるが、2025年末に行われたBMCも相まって販売数は絶好調。

絶好調すぎてFMCのタイミングを見失ってるって話。知らんけど。
2023年ジャパンモビリティショーにおいて、デリカを意識したコンセプトカーが発表されてはいたが、今回の中期計画でデリカもいよいよFMCの足音が聞こえてきた。次期デリカについてはトライトン由来のプラットフォームで開発することも検討されていたことは三菱上層部がメディアの取材に対して答えているが、現実的ではないだろう。順当に考えれば、次期型デリカもも現行デリカと同じく次期アウトランダーと共通の新型プラットフォームを共有すると予想する。

デリカミニと共通する雰囲気がプンプンと匂う…!
②オフロード商品群 SUV ⇒ アウトランダー(2028年予想)
2021年に北米へ先行投入され、その後2021年に三菱代名詞であるPHEVを搭載し、日本国内デビューした現行型アウトランダー。最大のトピックスはアライアンスで開発した日産系プラットフォームCMF C/Dが採用されたことだろう。

アウトランダーは本来、三菱自社製プラットフォームで開発を進めていたモデルであった。開発途中でCMFプラットフォームを採用する方向に舵を取った経緯があったようだ。
そんなアウトランダーは次期型で自社製プラットフォームを採用するという情報を耳にするようになった。
https://www.carsdirect.com/mitsubishi/outlander/2028?utm_source=chatgpt.com
北米市場を見ると、日産系エンジンを搭載していた現地仕様が自社製マイルドHEVに換装され、三菱独自性が強まりつつある。
このことから本来であれば現行型に採用されるはずであった「幻のプラットフォーム」が展開されるのではないかと期待している。
また、このプラットフォームは前述した次期デリカにも採用を見越し、設計が行われるものと思われる。
またパワートレーンについてもPHEVのほかに自社製HEVが後述する次期RVRと同時期に搭載もされる可能性が高い。

リアツインモーターAYCとかでギュンギュン曲がるのを期待しちゃったり。
③オフロード商品群 ⇒ RVR(2028年予想)
エクリプスクロスのラインナップ落ちが秒読み段階の今、三菱のラインナップで致命的なのが、売れ筋のコンパクトSUVが国内で存在しないことだ。
しかし数年前からRVRクラスのモデルを水島工場で開発・投入される旨が報道されている。
当初は2027年にエクスフォースをベースとしたRVRが投入されるとの報道ではあったが、最新では海外メディアおよび前述したアウトランダーと同時期に自社製HEVを搭載し、2028年ごろデビューするとの報道がある。

FFだけど四駆譲りのドライブモード採用!法規的に国内導入はヒジョーにキビシー!らしい。
④オフロード商品群 Pickup ⇒ トライトンPHEV(2028年予想)
日本でも話題となったトライトンであるが、AXCR参戦でトライトンや三菱自動車ブランドアピールに一役を担っている。
そんなトライトンだが、一時受注が停止する見込みである。(すでに停止している?)
理由としては「パジェロが登場するから」と聞いてはいるが、カタログ落ちするような事態にはなることはないだろうと考えている。おそらく生産スケジュールや大規模な年次改良によるものだと推測している。しかし、受注停止期間は長期間(半年~1年程度)と見込んでいるため、現在の仕様を確実に欲しい方は急いで問い合わせた方がよいかもしれない。
そのトライトンは前述のとおり、パジェロとラダーフレームを共通するモデルである。そのフレームは電動化も視野に入れた設計となっているため、パジェロと同様にPHEV化も予想される。
またパジェロに採用される機構はトライトンへ、トライトンに採用される機構はパジェロへ同じタイミングで搭載されると思われる。表裏一体関係のこれらモデルの動向に注目である。
因みに前回の中長期計画でトライトンBEVが示唆されていたが、このPHEVまたはHEVなどに置き換わるだろう。

⑤アセアン商品群 エクスパンダー(2027年予想)
アセアン地域において人気のコンパクト7シーターであり、日産にも現地でOEMされている。昨年自社製ストロングHEVを採用し、商品力を高めたが、モデルサイクル的にもそれほど遠くない時期にFMCされると予想する。(現に具体的なモデル名が投入車種一覧に記載されている。)
登場時期はガソリンモデルを先行投入し、電動モデルは自社製ストロングHEV採用したRVRを日本に投入する時期である2028年と予想する。また、アセアン商品群の新たなプラットフォームを採用するモデル第1号になると思われる。

気合の入った新たな高効率エンジンも開発中!
今後はフレーム商品群を含め、全モデルに対し電動化を実施する。それに向け、高効率エンジンを開発しているようだ。既存エンジンをベースと報道があるため、現在主力である4B1系エンジンを元に開発されるものと思われる。ベースエンジンと同様に1.8~2.4Lがシリーズ化されるだろう。国内に自社製ストロングHEVを投入する時期に合わせているようなので、2028年ごろ投入される見込みだ。
2031年ごろの国内ラインナップ一覧!
今回ものすごい情報量が流れ込み、国内ラインナップも盛り上がること間違いなしといった状況である。
この中期経営計画が達成された際のモデルラインナップを考察する。
今回の投入予定にない妄想モデルも含まれるのはご容赦いただき、いちファンの戯言と思い、優しい目で見てもらえればと思う。
【パジェロ群】
パジェロ(ディーゼル/PHEV)…2026年/2028追加
パジェロイオ(ディーゼル/M-HEV)…2029年
パジェロミニ(ターボ)…2027年
【デリカ群】
デリカ(ディーゼル/HEV)…2030年
デリカD:2後継(日産共同企画コンパクトトールワゴン)…2028年
デリカミニ(NA/ターボ)…現行型
【電動群】
アウトランダー(PHEV/HEV)…2028年
RVR(HEV)…2028年
EKクロスEV後継(NMKV企画軽自動車)…2029年
【その他】
トライトン(ディーゼル/PHEV)…2028年追加
EKワゴン(NA/ターボ)…2029年
ミニキャブトラック(NMKV企画)…2028年
ミニキャブバン(NMKV企画)…2028年
ミニキャブバンEV(NMKV企画)…2028年
デリカカーゴ(キャラバンOEM)…現行型
最後に…
今回の中期経営計画をご覧になった皆様はどのような感想をお持ちだろうか?「これを待ち続けていたんだよ!」と歓喜する声もあれば、「SUVばかりじゃなくスポーツモデルを出せよ!」という声もあり、このようなモデル発表の時期は意見が飛び交うことも珍しくない。
市場に対する絶対的なシェアは全盛期と比べるとまだまだ厳しい状況ではあるが、三菱は三菱なりに方向性を見定めることができていると感じた中期経営計画であった。
自分自身、新型パジェロの登場を心待ちにしていたひとりである。そのクルマに対し、思いが強ければ強いほど理想と現実が異なった時の拒絶感が出がちである。様々な憶測や噂を耳にし、期待と不安が入り混じっているのも確かである。しかし日本市場にパジェロを復活してくれたことに拍手を送りたいと思う。そして是非新型パジェロオーナーとなり、オーナー目線で色々意見を発信していけたらと思う。

