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​全市町村を行く中年オヤジの旅 岐阜県山県市編

今回は岐阜県山県市の歴史民俗資料館です。

​まず、市町村名について優秀な助手に聞いてみました。

​山県市(やまがたし)は、岐阜県の西濃地域に位置する市です。人口は約2万4千人。地形は、北部に1,000mを超える山々が連なり、南部に長良川の支流である武儀川や伊自良川が流れる、豊かな自然に恵まれた環境です。歴史的には戦国時代の智将・明智光秀の生誕地とされる伝承が残り、NHK大河ドラマの舞台としても注目を集めました。文化面では、古くから雨乞い行事などの伝統行事が受け継がれており、産業としては全国有数の生産量を誇る「水栓バルブ」や、伝統的な「伊自良大実柿」を使った干し柿作りが盛んです。豊かな自然と歴史的ロマンが調和した、非常に特色ある街だそうです。

​だそうです。

​どこか懐かしい山の景色を眺めながら、愛車を走らせてやってきました!

さっそく敷地内に入ると、広々とした無料の駐車場が迎えてくれます。お財布がいつも氷河期の私にとって、駐車料金がかからないというのは本当にありがたいお話。青空に映える立派なレンガ調の建物を見上げているだけで、なんだか知的なオヤジになった気分です。

かなり台数は停められます

どっしりとした佇まいのレンガ調の建物が、私を温かく迎え入れてくれました。看板には「山県市図書館・歴史民俗資料館・美術館」とはっきりと書かれております。お小遣いの少ない私にとって、こういった複合文化施設は一日中楽しめる最高のオアシスでございます。

いきなり迫力あります

展示室に一歩足を踏み入れると、目の前に現れたのは巨大な大蛇の模型でございます。藁で作られた大きな龍が天井を這うように展示されており、その下には蓑笠を着た昔の農村の姿を再現した人形が立っていました。これだけで、この地域の人々が自然とどのように向き合ってきたのかがビシビシと伝わってまいります。大河ドラマのワンシーンに入り込んだような迫力に、思わず背筋が伸びてしまいました。

近くにあった解説パネルをじっくりと読んでみました。「竜廻し」という言葉が書かれています。雨が降らない時に、長さ五間(約9メートル)もの金銀雄雌二尾の竜を竹で作り、雨乞いの唄と共に川を上っていったのだそうです。戦国時代にも、武将たちが天候を気にして祈祷を行ったという話がありますが、農民たちにとっても水はまさに死活問題。命がけの祈りだったのだとしみじみ感じ入りました。

こちらのパネルには「伊自良の雨乞い」とあります。「石の多い田畑は、わずかな晴天が続いても干上がってしまう」という過酷な土地の様子が記されていました。昔の先人たちの苦労を思うと、現代で水道の蛇口をひねれば当たり前に水が出る生活に、心から感謝しなければいけないなとピュアな心で感動してしまいました。

展示の中心には、見事な糸車や古いお釜などの生活用具が置かれていました。まるでおじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに来たかのような、どこかホッとする昭和スタイルの懐かしさを覚えます。独身の私ですが、こうした温かい食卓を囲む昔の家族の姿を想像すると、少しだけ胸がキュンとしてしまいますね。

続いて奥に進むと、今度は土器や埋蔵文化財の展示コーナーが並んでおりました。ピカピカに磨かれたフローリングに、歴史の重みを感じさせる展示ケースが美しく反射しています。この山県の地には、はるか昔の縄文や弥生、古墳時代から、人々が力強く生きていた証がこうして遺されているわけでございます。

さらに進むと、少し重みのある歴史の展示が現れました。出征する兵士を見送るための、多くの寄せ書きが書かれた日の丸の旗、そして当時の軍服や国民服、ヘルメットなどが並んでいます。昭和の激動の時代、この山県市からも多くの先人たちが戦地へ向かったのだと思うと、胸が締め付けられる思いがいたします。戦国時代の合戦もそうですが、やはり平和が一番だと深く祈らざるを得ません。​

懐かしさに浸ります

こちらは私の大好物である昭和レトロな街並みの再現コーナーでございます。トタン壁の「煙草小賣所」や「コバタ」と書かれた懐かしい看板、そして木製のガラスケースの中には古いおもちゃや牛乳瓶が並んでいました。私が子供の頃に見たような、あの温かくて少し泥臭い昭和の風景がそのまま残っており、ノスタルジーで胸がいっぱいになってしまいます。

おお、こちらの棚にはさらに素晴らしい昭和レトロな家電やオーディオがズラリと並んでいるではありませんか。大きな木製の真空管ラジオや、懐かしいポータブルレコードプレーヤー、カセットデッキなどが大切に保管されています。犬の置物がちょこんと乗っているのもニクい演出ですね。若い頃、お小遣いを貯めて音楽を聴いていたあの頃を思い出して、思わず胸が熱くなりました。

おや、順路を進むと今度は立派なお馬さんのお出迎えでございます。厩舎から顔を覗かせる馬の模型の横には「山県市図書館 2026 ホンダイスキー」という手書きのユニークな看板が下がっています。戦国武将のように馬を乗りこなす格好良い自分を妄想してみましたが、おっちょこちょいな私はきっと落馬して終わるのが関の山でございます。

こちらは昔の民家の畳の部屋が再現されたコーナーですね。美味しそうな煮物や野菜のおかずが並べられており、奥には行李や古い掛け時計、お神酒の徳利が見えます。テレビもスマホもない時代、家族でこうして一つの灯りを囲んで食べる夕食は、どれほど温かかったことでしょうか。独身オヤジの心にしみる光景です。

お隣には昔ながらの「かまど」がある土間(台所)が再現されていました。三つの大釜が並んだ立派なかまどで、薪を使ってご飯を炊いていた先人たちの暮らしが目に浮かびます。ススで黒くなった壁が、長年ここで家族の食を支えてきた歴史を物語っており、なんだかじわっと感動してしまいました。

こちらは当時の農村の集落や、豊かな田畑が広がる風景を再現した精巧なジオラマ模型です。茅葺き屋根の家を中心に、周囲の山々や川、そして農作業に励む人々の様子が細かく作り込まれています。戦国時代から続くこの豊かな自然と暮らしが、現代へと脈々と受け継がれてきたのですね。

こちらは昔の学校の教室を再現したノスタルジックな一角でございます。木製の小さな机と椅子が並び、上には「70年前に使っていたノートだよ」「70年前の図画工作の教科書だよ」と案内が添えられています。宿題を忘れて先生に怒られてばかりだったポンコツな少年時代を思い出して、少し甘酸っぱい気持ちになりました。

壁には「暮らしと職人」という大きなパネルがあり、その下には古い桶や木製の水桶、鋸、様々な大工道具や生活用具が展示されています。職人さんたちが一つ一つ手作業で道具を作り、日々の暮らしを支えていた職人技の歴史に、ものづくりが盛んな山県市のルーツを見た気がいたしました。

こちらは昔の農業で使われていた立派な「鋤(すき)」や「鍬(くわ)」などの農具が並ぶコーナーです。背景には当時の厳しい農作業や、山林を切り開いていく先人たちのモノクロ写真が大きく掲げられており、過酷な自然に立ち向かって土地を耕してきた重い歴史がひしひしと伝わってまいります。

なぜか凄く興味を持ちました

おや、教室の再現コーナーの隅に、なんとも重厚感のある鋳物製のだるまストーブが佇んでいました。エアコンで簡単に部屋が暖まる現代も良いですが、こうした火の見える暖房には独特のロマンがありますね。

最後はその「だるまストーブ」の詳しい仕組みや使い方が書かれた解説図をじっくり拝見いたしました。石炭やコークスを燃料として部屋全体を一気に暖める構造や、当時の子どもたちが毎日煙突の掃除をしていた様子などがイラスト付きで紹介されており、当時の生活の息遣いをリアルに感じることができました。

ふと、だるまストーブという言葉が気になり助手に聞いてみると…

​だるまストーブとは、その名の通り「達磨(だるま)」のような丸くふくらんだ形状をした、主に鋳鉄製の暖房器具のことでございます。明治時代から昭和時代にかけて、学校の教室や駅の待合室、列車の客車などで広く愛用されていました。燃料には主に石炭やコークスが使われ、上部の平らな部分でヤカンを置いてお湯を沸かしたり、お餅を焼いたりすることもできたという、非常に生活に密着した温かみのある昭和の暖房器具の代表格でございます。

​だそうです。

今回も大変癒される旅でした。
道中の景色も楽しめ大満足でした。

最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。応援して頂ければ幸いです。


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