「ルールが無いのが、この会社のルール」と云われた会社で、なぜ私だけが責任を負うのか
ある時、客先からの支給購入品リストについて、会社のスタンスを確認したことがありました。
支給購入品リスト。
数量。
重量。
図面への記載。
このあたりの扱いが曖昧だったのです。
私は確認しました。
「客先からの支給購入品リストをA社で作成した場合、リストが間違っていたら、A社がすべて補填するのですか」
たとえば、数量が2個必要なのに、リストには1個と書いていた場合。
不足分をA社で購入して取り付けるのか。
さらに極端な例も出しました。
「数量10000のところを1と明記していた場合でも、A社が補填するのですか」
「1個100万円する部品でも、A社が購入して補填するのですか」
こう問いました。
私は、意地悪を云ったつもりではありません。
責任範囲を確認したかったのです。
ほかにも確認しました。
図面に数量を記入するのか。
記入しないのか。
リストに部品重量を入れるのか。
入れないのか。
仕事として決めておくべきことです。
しかし、会社の中で返ってくる言葉は、いつも似ていました。
「この会社にルールなんてない」
そう云われました。
それなら、やらなくて良いのか。
「これをやってくれないと困る」と云われた時に、私は問いました。
「それは、やらなければいけないルールになっているのですか」
すると、返ってくるのは、
「そんなルールはない」
でした。
やってくれないと困る。
でも、ルールはない。
この繰り返しでした。
2. その時の本音
腹が立ちました。
かなりです。
「やれ」と云う。
でも、根拠を聞くと「ルールはない」と云う。
それは、あまりにも都合が良すぎます。
ルールがないなら、誰が判断するのか。
判断した人は、責任を持つのか。
ミスが出た時に、誰が説明するのか。
そこを聞いているのです。
私は、細かいことを云いたかったわけではありません。
現場を止めたいわけでもありません。
でも、決まっていないことを、決まっているように扱われるのは困ります。
後から問題が起きた時に、
「普通はこうする」
「前からそうしている」
「なぜ確認しなかった」
そう云われるのが見えていたからです。
おかしい。
そう思いました。
でも、その場で何度も聞いていると、だんだん自分が面倒な人のように見えてくるのです。
私が悪いのか。
私が細かすぎるのか。
この会社のやり方に合っていないだけなのか。
少し揺れました。
でも、やはり違います。
仕事の責任範囲を聞くことは、悪いことではありません。
3. 今ならこう考える
今なら、はっきり分かります。
ルールがないのではありません。
責任を持って決める人がいなかったのです。
ここです。
本当にルールがないなら、毎回その場で判断するしかありません。
その場合は、誰が判断したのかを残す必要があります。
でもA社では、そこも曖昧でした。
決めない。
でも、やらせる。
責任の所在は濁す。
問題が起きた時だけ、現場に降りてくる。
この形が怖かったのです。
「ルールなんてない」という言葉は、一見すると自由に聞こえます。
でも、違います。
自由ではありません。
無責任になりやすいのです。
判断基準がないまま仕事を進めると、真面目に確認する人ほど消耗します。
私は、その中にいました。
4. 同じことで悩んでいる人へ
今、あなたの職場でも「ルールはないけど、やって」と云われているなら、まず確認してください。
今回だけの判断なのか。
今後も同じ扱いなのか。
誰が決めたのか。
ミスが起きた時の責任はどこか。
記録として残して良いのか。
この5つです。
全部を一気に詰めなくて良いです。
まずは、こう返せば良いです。
「確認のため、今回の扱いは今回限りという理解でよろしいですか」
「今後も同じ運用にするなら、判断者を確認させてください」
短くて良いです。
強く云わなくて良い。
でも、流されない。
私は当時、感情が先に出ました。
納得できない気持ちが強くなり、問い詰める形になった場面もありました。
これが私の迷いです。
今なら、先に文面で残します。
「数量記載の有無」
「重量記載の有無」
「支給品リストの不備があった場合の扱い」
こうして項目にします。
言葉でぶつけるより、項目にした方が残ります。
5. 退職前も、確認先によって答えが違う
退職前の手続きも同じです。
会社によって違うことがあります。
自治体によって違うこともあります。
健康保険。
年金。
住民税。
離職票。
源泉徴収票。
傷病手当金。
雇用保険。
名前だけ知っていても、自分の場合の答えにはなりません。
どこに聞くのか。
何を聞くのか。
いつまでに確認するのか。
ここを分ける必要があります。
会社のルールが曖昧で疲れている人ほど、退職前の確認まで後回しになります。
でも、退職日は戻せません。
退職前のお金や給付制度、会社へ確認することを一度整理したい方は、こちらにまとめています。
6. 会社のルールが曖昧で、このまま続けるのが怖い方へ
会社を辞めたい。
でも、本当に辞めて良いのか分からない。
そんな時は、一人で抱えたままにしないでください。
会社で何が起きているのか。
何が不安なのか。
退職前に何を確認すれば良いのか。
言葉にすると、少し見えます。
相談LINEでは、退職前の不安や確認事項を整理する入口として使っていただけます。
ルールが曖昧な会社でも、あなたの確認は曖昧にしなくて良いです。
書いて残せば、次に進むための材料になります。
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