漫画おひとりさまホテルから見るおひとり様考
感想が難しい本を読んでしまった。これが1巻を読み終えての正直な感想。マキヒロチさんの漫画が好きで、他の作品も読んだことがあるのに、すっと作品の世界観に入っていけなかった。
もしかしたら原案が別にいらっしゃるので、その事が原因かもしれません。おひとりさま縛りが作品に制限をかけてしまっているように思いました。マキさんの今までの作風と、若干違うような・・・。私は後の巻から出てきた持田さんという女性が好き。それから主人公の友達ナホさんのほうに親しみやすさを感じてしまった。
単にホテル泊が好きな女性主人公の話で、マキさんが自由にお話書かれた方が面白そう。おひとりさまの取り扱いって、かなりセンシティブな気がします。そこをどう書くかよりこの話の本筋はホテルの紹介という気もするし、どこに主軸を置くか読んでいて中途半端な気がしてしまった。
言葉だけでいうと、ライトな風潮に変換されてきたけれど、その人を取り巻く環境込みでいうと、おひとりさまの扱いは依然難しい。おひとり様イコール裕福という訳でもない。
でもこの話に出てくるおひとりさまは、比較的リッチな人がメイン。都会に住むおひとり様って、こんな感じ?と軽くショックを受けました。気になってレビューを読むと、純粋にいい感じのホテルを見れて楽しいという意見も多い。
普段あまりレビューを見ない私は、他にどんな感想の人がいるかすごく気になった。リアルなおひとりさまの描写を望んでいない人もいれば、登場人物のキャラ設定にリアルさを求めている人もちらほら。話が進むと、もっと話の輪郭がはっきりしてきて、実際2巻以降も読み続けたら、面白くなってきました。
おひとりさまの生き方とか多様性って、これから成熟していく分野でもあるし、これが正解というのはないのかも。おひとりさを謳った本も数あれど、その時々で世間にうける話の展開というのも変わってきているみたい。
そこがこの漫画の難しさとリンクしていると思う。20代と30代とでも感覚が違うし、性別でも、そして経済状況も関係しているから。経済状況がもしかしたら一番厄介かもなぁ。
同じ人がホテルに泊まるというより、一話ごとに出てくる人が変わって、同じ人がその後出てこない。そういう設定の方が、その人毎に合うホテルなどはスムーズに書きやすかったのでは?
多様なホテルの過ごし方を提示する方に重きを置いた方が、話はしっかりまとまったかな。多様性を書くと、万人が納得する落としどころはおそらくない。
あーもう本当に人がどう生きるかって本当難しい。
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