コメントリレー小説『赤ずきんちゃん』
ご参加いただいた皆さま
三羽 烏さま
風の歌のナウシカさま
ナウのセカンドさま
sanngoさま
ゆらゆらミルコさま
persiさま
calmbeastさま
※この記事は、毎週土曜日開催の企画『コメントで、リレー小説しませんか』で紡がれた物語を編集したものです。
本編
少女はワインとパンをかごに入れ、赤いずきんに袖をとおした。
「それじゃあ、いってきます!」
「みんなが私のことを赤ずきんちゃんって呼ぶ。私にだってちゃんと名前はあるのになぁ。母さんにお願いして青ずきんも用意してもらおうかしら」
「あらいやだ!赤ずきんのお姉ちゃん!私のこと忘れてない?私が青ずきんじゃない」
妹の青ずきんは拗ねた。そこへ「ちょっと!私が黄ずきんだって忘れてないでしょうね?」と黄ずきんも現れた。どうやら3姉妹らしいw。(´艸`*)フラフフフ
「僕も一緒に連れてって」
末っ子のピンクずきんが、赤ずきんにせがんだ。
「ダメよ、ダメダメ。母さんにお使いを頼まれたのは、私だけなんだから」
ピンクずきんを振り切って、赤ずきんは、やっと家を出発した。
赤ずきんはしばらくいくとお腹が空いてきた。
そこでパンをちょっぴり食べた。「うまい!」
それからちょっと喉が渇いたなと気がついてワインも飲んでみた。「うまい!」
そしてまた緑に包まれた森の小道を進んでいった。
するとそこへ「先ほど、うまい!と叫んでおったのは赤ずきんさんであったかw私も、そのワイン少し頂戴したい」
燃え盛る炎のごとく、真っ赤なオーラを纏って現れましたのは、無限列車から復活して戻ってきた煉獄杏寿郎その人であった🔥
「ダメよ、ダメダメ。これはおばあさんに持っていくんだから。それにあなた、目がこわいわ。どうしてそんなに大きな赤い目をしているの?」
「俺は俺の責務を全うする!ここにいるものは誰も死なせない!」赤い目の理由については一切答えてくれなかった。
「煉獄さ~ん♪」そこへ竈門 炭治郎が走ってやってきた✨
「この森には”妖怪👻白目何か用かい”が住んでいる。私たちが同行しますから安心してください」
赤ずきんちゃんは行くのに、一人では危ないと、煉獄と 炭治郎は一緒に警備しながらひとみ婆さん家に向かう✨🏠️
一方でパンとワインの到着を待つおばあさんの心の中には、狼のような黒い考えが救っていた。
この考えは後々になって考えてみるところ、数日前におばあさんのもとを訪ねてきた1人の男のせいである。
その色白の男はおばあさんは鼻歌を歌っていたところ「なんか用かい?」と言ってやってきたのだった。
「ねぇ、おばあさん👵髪切った❓️」
その男は妙に落ち着いてそう聞いてきたので「切るわけないだろぉ~ぉ~♪このシルバーメタルなひっつめ髪を見ておくれよぉ~♪」ひとみ婆さんのそんな会話を完全に無視して「一旦CMです✋」その男は真っ黒なサングラスをかけその場を去っていった🕶️用なんかあるわけないだろぉ~ぉ~♪
いや、あれは妖怪か、はたまた、色白なタモリさん!?
何日か経って、男が森の木陰で休んでいると1人の少女が通りかかる。ずきん姿の少女は、男が口を開くまえにこう切り出した。
「ねえ、おじさん。おじさんのサングラスはどうしてそんなに真っ黒なの?」
色白な男は、こう答えた。
「これかい?これは赤い目を隠すためだよ」
「ふーん」
せっかく答えたのに、ずきん姿の少女は大した反応も示さずに、さっさとその場を立ち去った。だが、しかし、色白な男は見てしまった。少女が持つカゴの中からはみ出ている物を。
それは男のお気に入りの黒革財布だった。
「おい~待てぇ~そこの赤のズキン~」
男は慌てて後を追ったが、逃げ足が早すぎる🏃♀️なんとしてもあの黒皮の財布を手に入れなければ…そうだ💡あれを使おう✨
男は一旦アルタに戻り、仲間を連れて再び森へやってきた👣🌳👣
男が仲間と共に持ってきたものは虹色巨大フラフープ。
その名を「トモダチノ輪」という。
(色縛り忘れてた🤭こっそりつけたします)
サングラスの男は、ひとみ婆さんの家に着いた赤ずきんめがけて、巨大フラフフフープのトモダチノ輪を、輪投げのごとく投げ「Let's フラフフフ~♪」とぐるぐる回して、赤ずきんを仕留めた。
すると、「どうしてこのフラフープはこんなに大きいの?」聞かれた男は…
「赤のズキン。あんたを捕まえるためさ!」
「……僕、赤ずきんじゃないよ。僕のずきんはピンク。おじさん、まちがえちゃったんだね。まっくろな、サングラスしてるから」
「ほう!そうするってぇと私が黒革財布と思っていたのは紫だったかもしれないな。ってそんなことはどうでもいい!このトモダチノ輪に入ったからには赤ピンクずきん、君は私のトモダチだ。財布を返してくれるかな?」
「いいともォオ!」
赤ずきんは財布をサングラス目掛けて投げつけた。
酔いが回っていた。ずきんずきんと肝臓が痛み出した。
「俺も飲み過ぎたようだ!もう一軒行こう!」
さらに目を赤くした煉獄杏寿郎がまた絡んできた。
「タモさんのおごりね」
赤ずきんはサングラスの男と煉獄杏寿郎を連れて次の場所へ向かう。
三人は赤ずきんの姉妹、青ずきんが営むイタリアンバルにブラリとやってきた。
「ベンベヌート!」
青ずきんは姉と姉の連れてきた客を居心地の良い席に案内した。
姉の顔をみると少し酔っているようだ。
さては姉さん赤ワインをのんだな。
青ずきんは白ワインを一本テーブルにサービスした。
この村では赤ワインの酔いを打ち消すには白ワインと昔っから決まっている。
そこへ黄ずきんが末っ子のピンクずきんを連れて店に飛び込んできた。
「てぇ~へんだ❗てぇ~へんだ❗家が燃えて火事になったよぉ~💧鬼舞辻無惨がやったんだ💧あいつは人間の、いや鬼の底辺だ💧」これは大変💧すぐに火を消さねば…
青ずきんが急いで店を閉め、一行は家へと向かった。煉獄杏寿郎の呼吸は白ワインの呼吸になっている。サングラスの男は如意輪サイズとなったトモダチノ輪を振り回している。
到着すると焼けこげた家に母に組み敷かれた一品のオオカミの姿があった。
「今日はオオカミ鍋よ」
鈴のように澄んだ声が、母の真っ黒なフードの内側から響く。
震え上がるオオカミをよそに、子ずきん達は大喜び。
自身も黒焦げのオオカミに鍋の具材をききはじめた。
オオカミは自分と一緒に煮るのは何がいいのか尋ねられる恐怖におののいた。
しかしどうも話が噛み合わない。
「え?」
オオカミはやっと気がついたのであった。
この人達は火事を起こしたオオカミがお詫びの意思を込めて作る鍋料理のことをオオカミ鍋と言っている。
この村では家が火事になっても食べたい北京ダックより珍しいご馳走なのであった。
「あ、赤唐辛子はいれますかね」
オオカミは、おそるおそる言ってみた。
「赤唐辛子ね〜!」
オオカミの意思、赤唐辛子は受け入れられた。
「それから?」
全ずきんがかわるがわる次々と尋ねた。
煉獄杏寿郎はオレンジ色の箸と茶碗をどこからか探し出して鍋の仕上がりが待ちきれないようだ。
そこへ息を切らしながら、ひとみ婆さんがやってきて言った。
「あのよぉ~ぉ~ぉ~♪赤ずきんさんよぉ~ぉ~。家に持って来てもらうはずの白いもんがまだ届かんのだよぉ~ぉ~うお~ぉ~」
すると赤、青、黄ズキンが声を合わせて
「オオー紙よ‼️」🙏
すると灰になった家の瓦礫の中から、絵に描いたようなカミが現れた。
「あなたが家に持ってきてもらうはずだったものは、この金のもんか、それともこの銀のもんか?」
「おまえさんじゃぁ!」ひとみ婆さんはカミに抱きつくと喜びにむせびないた。
「せっかくだからオオカミ鍋を食べていきなさい。」
黒ずきんのお母さんが声をかけると喜んだカミはオオカミが意思を持って選んだ鍋の具材を次々に取り出しては鍋に放り込んだ。
そうして出来上がった鍋をオオカミも含めてみんなで食べた。
金の門も銀の門も、どちらも紙一重であった。
赤ずきんは安堵した。
今回はCOLOR🌈忘れていなかった。
どんな色が現れるのだろう。
心がワクワクした。
考えてみれば、私達は常に、自分のフィルターを通して、この世の中を見ている。
「心の色」が時には信号🚥のように青から黄色そして赤に変わっていくこともあれば、全てが”黒”に見える時もある。
外側にいる人間たちが「真っ白な天使」に見えるときもあれば、「真っ黒な鬼」に見えるときもある。
すべて自分の「心の色」次第である。
ならば私は迷わず、金の門を選びたい。
もしも銀の門の方を選んだとしても、神様は金色の門を潜ったと同じような、幸せの場所へと、私達を導いてくれる。
金の門も銀の門も、どちらも紙一重⛩️
幸せにしかなれないようになっているのだから…。
めでたしめでたし
編集後記
Mr.Childrenの『GIFT』という曲を思い出していました。
たしかこの曲を初めて聴いたのは、オリンピックかなにかの水泳の映像が流れていたときだったと記憶しています。
白と黒のその間に 無限の色が広がってる 君に似合う色探して やさしい名前を付けたなら ほら一番きれいな色 今君に贈るよ
当時の僕は中学生で、それこそ思春期真っ盛り。
ですが、別にこの歌詞にめっちゃ共感した!とかはなくて、ただただサビのこのフレーズか響いただけ。
どちらかと言えば、同じアルバムに収録されていた『終末のコンフィデンスソング』のちょっと世間を皮肉ったような世界観に夢中でした。(それは今もそう)
しかし、やはりいい曲というのは、ふとしたときに頭をよぎるもの。
その瞬間を引き出す作品もまた、いい作品と言えるでしょう。
このコメントリレー小説『赤ずきんちゃん』もそういうもののひとつなのかもしれません。
◇
ちょうど今回の企画をはじめる際、考えていたことがありました。
『せっかくコメントリレー小説は楽しいのに、自分の発信力のなさのせいで、この文化は廃れていくのではないか』
そんな不安。
『失われた結果、僕のフォロワーさま方は去り、noteからも人が去り、人々はものを書くことを止め、心の豊かさを放棄するのではないか』
そんな恐れ。
『心の豊かさを放棄した人々は、コメントをリレーすること、つまり会話をすることを手放し、口々に言いたいことだけを言い、やがてそれは争いの火種を生むのではないか』
『「どうやって人にこっちの言葉を聞かせるか? 簡単さ! 喉元に冷たいモンをおしつけてやりゃいい!」』
『争いしかない混沌となった荒廃した世の中で、しかし、それに異議を唱える少数が現れるのではないか』
『彼女、彼らは対話することの価値を再発見し、レジスタンスとして活動しはじめる』
『家族、仲間、味方、そしてときには敵と』
『焚き火を囲み、酒を杯に注ぎ、自分たちが作った野菜の泥を落としながら』
『その輪はちょっとずつちょっとずつ地道に広がっていく』
『こうして世界は、言葉を取り戻すのだった』
しかし僕がもっと上手く発信できさえすれば、このポストアポカリプスをむかえ、レジスタンスの面々に迷惑をかけることもないのではないか。
そんな考えを抱いていたのです。
◇
しかし、そのいかにも終末的な重い考えは、この作品を通じて軽くなっていったように感じます。
ナウのセカンドさまのあのエピローグから。
巧みに色を加えてくる一つ一つのコメントから。
そしてそのレンズを通してみる、作品そのものの彩り。
すべて自分の「心の色」次第である。
なにか大切なものを手渡された気がしています。
大切な大切な『GIFT』を。
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたチップは、僕が表現を学ぶための本や映画、またはそれらを効率よく吸収するための、お酒やコーヒーやポップコーンなどのおつまみになります。