【アマノ文筆クラブ】推し活と串カツ、どっちにするの?
米屋のヨネさんの娘、ムギちゃんは大の餅好きだ。
ご飯よりお餅が好きだし、3食お餅でも良いくらいだ(もち米も可)。
好きすぎて、町内の餅つき会には、鏡餅のコスプレをするし、自ら『もちぷー』と名乗り、町内会の人たちにその愛称で呼ばれている。
推し活?そりゃもちろん『餅です!』と、即答できるくらいの愛で溢れている。
そんなムギちゃんこと、もちぷーは、友人の宮本くんに、串カツのお店に連れて行ってもらって衝撃を受けた。
もちぷーは、基本食べることは好きだけど、餅を超えるものはない、と思っていたからだ。
なのに、宮本くんと食べに行った串カツは、どれを食べてもおいしくて、もちぷーの餅愛が揺らぎ始めた。
(お餅と同じくらい……心惹かれる食べ物が存在するやなんて…。)
今、もちぷーに「推し活(餅活)と串カツどっちにするの?」と聞いたら、一体、どうなるのか…。
(お餅と串カツ…。
そんなの…今の私には選ばれへん…。
あんなに串カツが美味しいやなんて…ずるいわ…。
長年、餅一筋でやってるんやで?
それに餅は、いろんな食べ方のバリエーションあるで?
あんこ、きなこはもちろんのこと、醤油やバターでもええし、この前やったもちピザだって美味しかった…。
明太子チーズなんて何個でもいけるで…。)
そんな、もちぷーのお腹がクルルと鳴る。
(………なんや、お餅食べたなってきたな…。
今日は……お雑煮食べようかな…。)
「お母さん〜、今日の夕飯、お雑煮食べたい〜」
お母さんは、「はいはい、ほんま好きやなぁ」と言って、美味しいお雑煮を作ってくれた。
そして、お雑煮食べて、あっさり餅活に舞い戻った。
後に、串カツの種類に餅があることを知ったもちぷーは、やっぱり餅しか勝たんと確信した。
おしまい。
甘野充さん企画の【アマノ文筆クラブ】に参加させて頂きました!
今回も、楽しかったです✨
