がん登録基礎問題【肺がん編】
日本のがん登録は、日本におけるがんの罹患、治療、予後に関する重要な情報源です。
登録データは、がん対策の効果測定、研究の推進、医療政策の立案に不可欠であり、国民の健康増進に貢献します。
院内がん登録と全国がん登録を組み合わせることで、より精度の高いデータ分析が可能となり、エビデンスに基づいたがん対策の推進に繋がります。
確認し、見直していきましょう!
🔷 第1問
73歳男性。
胸部CTで右肺上葉に2.5cm大の結節影を認めた。
気管支鏡検査で採取した検体の細胞診は陰性であったが、PET-CTで肺癌が強く疑われたため手術を施行。
術後病理診断は肺腺癌であった。
この症例の診断日はどれか。
A. 胸部CT施行日
B. 細胞診施行日
C. PET-CT施行日
D. 手術施行日
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正解:C. PET-CT施行日
解説
院内がん登録標準登録様式では、診断日は
👉 最もがんを強く疑った検査を実施した日
を採用する。
本症例では
・CT:異常影を認めた
・細胞診:陰性
・PET-CT:肺癌を強く疑う所見
であるため、診断日はPET-CT施行日となる。
🔷 第2問
68歳女性。
右肺上葉に腫瘍を認め、生検で肺腺癌と診断された。
病理報告書には
「lepidic adenocarcinoma」
と記載されている。
この症例で登録すべき組織型コードはどれか。
A. 8140/3
B. 8250/3
C. 8070/3
D. 8041/3
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正解:B. 8250/3
解説
Lepidic adenocarcinoma の形態コードは
👉 8250/3
である。
・8140/3:腺癌NOS
・8070/3:扁平上皮癌
・8041/3:小細胞癌
病理診断が具体的な場合は、NOSではなくより詳細な組織型コードを採用する。
🔷 第3問
70歳男性。
右肺上葉に3cmの扁平上皮癌を認めた。
同時に左肺下葉にも2cmの扁平上皮癌を認めた。
病理医コメントには
「両病変は独立した原発性肺癌と考える」
と記載されている。
この症例の登録として正しいものはどれか。
A. 1原発として単発登録する
B. 右肺のみ単発登録する
C. 左肺のみ単発登録する
D. 2原発として多重登録する
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正解:D. 2原発として多重登録する
解説
肺の多発病変では、
👉 病理所見
👉 臨床医の判断
👉多重がんルール
を総合して原発性か転移かを決定する。
本症例では病理医が
「独立した原発性肺癌」
と判断しているが、必ず多重がんルールで確認する。
本症例は、右肺癌と左肺癌をそれぞれ別の原発として登録する。
同じ組織型であっても、自動的に転移と判断しない点が重要である。
いかがでしたでしょうか?
再確認して、次へ繋げていきたいですね。
一緒に勉強。一生勉強📚
当たり前の今日に感謝🌱

