【宝物3割・黒歴史7割】②:表現欲求の爆発!はみ出した「餃子の秘密」
日曜日のお供に、ちょっと特別な企画をご用意しました! 普段は日々のレッスンでの失敗談をお届けしていますが、6月は【日曜限定】で私の「過去ノート」を大公開する、全4回の連載をお届けしています。宝物であり、黒歴史でもある私の予習ノートの数々を、一緒に楽しんでください!
先週の第1回では、「大須にはお店がたくさんあります」と事実しか言えなかった、私の初期の「台本ガチガチ・ロボット時代」のノートを公開しました。
「1つ質問されたら、3つ文章を考えて答えなさい」という日本人女性講師からのアドバイスを胸に、必死で会話のキャッチボールをしようともがいていた頃。私のノートには、ある「異変」が起き始めます。
それがこちらです。

B5のルーズリーフの枠に言いたいことが収まりきらず、黄色い付箋が後付けでペタペタと増殖しているのです!
この日のディスカッションテーマは、おそらく「好きな料理」や「得意料理」についてだったのでしょう。 付箋に書かれた私の熱いメモを見てください。
I like cooking to cook Gyoza. I learned how to make it from a chinese person a long time ago. The secret is to add celery. Never add garlic and leek. (私は餃子を作るのが好きです。昔、中国人から作り方を教わりました。秘密はセロリを入れること。ニンニクとネギは絶対に入れないで。)
……いや、餃子へのこだわりが強すぎる!!
先週の「大須でよく買い物します」という無味乾燥なロボットはどこへ行ったのでしょうか。 「セロリを入れろ」「ニンニクとネギは絶対に入れるな」と、急に料理研究家のような熱量で語り出しています。
過去の私に全力でツッコミたい。 「B5ノートからはみ出してまで語る内容が、餃子にセロリを入れるかどうかの話か!」と。
でも、久しぶりにこの不格好な付箋付きルーズリーフの束を見て、私は少しだけ嬉しくなりました。
文法は間違っているかもしれないし、綴りも怪しいかもしれない。それでも、「自分が本当にこだわっていること(=餃子にはセロリ!)」を、どうにかして相手に伝えたい。その「表現欲求の爆発」が、この付箋には詰まっているからです。
そしてもう一つ、このへっぽこな予習ノートを見返してみて、しみじみと感じたことがあります。 それは、「ボールペンで書いておいてよかった」ということです。
ノートをよく見ると、間違えた単語を消しゴムで綺麗に消すのではなく、ぐるぐるっと無造作に黒く塗りつぶしたり、二重線で文章を丸ごと無かったことにしたりしています。そこには、当時の私の生々しいミスがそのまま残っていました。
「どう言えば伝わるんだろう?」と自分なりに文章を立て直して、より良い表現にしようともがいている跡。 当時は必死で恥ずかしかったはずのミスも、今振り返ると、その泥臭い試行錯誤がとても懐かしく、愛おしく感じます。
スマートに話せる人から見ればただの「黒歴史」かもしれませんが、この黄色い付箋とボールペンの修正跡は、間違いなく私の今の英会話の土台を作ってくれた「宝物」です。
このへっぽこな予習ノートは、私をさらに英語学習の楽しさに引き入れてくれました。 今の私だったら、同じ質問にどう答えるだろうな、もっと違う表現で、もっと話を膨らませていくんだろうな、と。
「1つ質問されたら、3つ文章で答えなさい」という恩師の教えを、私なりに必死に形にしようともがいていた証拠。 今ではもう、レッスン前にこんな付箋を準備することはありません。セロリ入り餃子の話をしたくなったら、その場で「You know what?(あのさ!)」と、身振り手振りと熱意だけで語り始めます。
B5の枠からはみ出すほどの情熱と試行錯誤の跡はそのままに、ノートという台本を手放せた今の自分を、少しだけ褒めてあげようと思います。
【次回予告】 次回(第3回)は、英会話学習者の高い壁「デイリーニュースの要約」に挑み、毎朝恐怖すら感じていた頃のノートを発掘します。

全文を日本語に訳してしまい、「要約」の意味が全くなくなっている迷走の記録。赤ペンで重要箇所を囲ったのに、いざとなると英語で一言も説明できず脳がショートしていた、あの苦悩の日々をお届けします。
ノートの迷走はまだまだ続きます。来週の日曜日も、どうぞお楽しみに!
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