アノーラ二回目

アノーラを見た。二回目見てきた。イヴァンが可哀相に見える。アノーラも可哀相に見える。イゴールは大人に見える。笑った顔が素敵な彼はアノーラのことをガン見していた。初めてアノーラ見た時からガン見していた。

イヴァンはただのバカ息子ではなくきっと「この親にしてこのバカ息子アリ」だと思った。イヴァンが終始可哀相に見えてならなかった。最後にアノーラにも「バカ息子」と罵られていたがそれも可哀相だった。私は何故かイヴァンに感情移入してみていた。

アノーラは若く逞しく生きる彼女に見えた。がしかし、やはり逞しくはなかった。最後の場面は私は彼女の希望の光であると感じた。イヴァンは金と酒で紛らわす。両親の愛を紛らわす。空しいから、バカ騒ぎばかりする。空しいから、笑う。人は悲しくて笑う。アノーラもイヴァンも親の愛が欲しいだけなんだろうなあ。アノーラの不安な眼差しにイヴァンの純粋な子供みたいな眼差し。この二人さ、なんかな。悲しいんだよね、この二人は悲しいんだよね、暖かみがないの、生い立ちにきっと。悲しいんだよね、多分ね。この二人は見てると幼いし、悲しくてやりきれなくて壊れやすくて危なくて。脆くてだから、私はこの二人が、ラスベガスにて結婚式した時に本当に幸せだったんだなと思う。本当にあの時は幸せだったんだなと思う。


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