忍者の教科書: 新萬川集海
忍者は、今も昔も、フィクションの中で、とても人気がありますね。外国でも、「ninja」で、そのまま通じます。
では、歴史の中の、本当の忍者とは、どうだったのでしょうか?
忍者が実在したことは、間違いありません。けれども、その実態を知ることは、難しいです。忍者は、文字どおり、「忍ぶ者」だったからです。活動の痕跡を明らかにしておくようでは、忍者として失格です。
本書は、そのような忍者の実態を、わかりやすく紹介したものです。
本書には、元ネタがあります。江戸時代に書かれた『萬川集海【まんせんしゅうかい】』という忍術書です。
『萬川集海』に書かれていることは、すべてが本当ではないだろうといわれます。しかし、忍者が実在して、活動していた時代に書かれた忍術書として、貴重です。忍者の実態に、かなり迫った書だと言えるでしょう。
本書は、『萬川集海』の内容を、現代日本人にわかりやすいように、かみ砕いて説明しています。50ページもない薄い本ですので、さらりと読めてしまいます。
以下に、本書の目次を書いておきますね。
はじめに
1.忍者の仕事
2.忍者の歴史
(1)伊賀忍者の歴史
(2)甲賀忍者の歴史
(3)鈎【まがり】の陣
(4)戦国時代
コラム1 信長襲撃
(5)伊賀惣国一揆【そうこくいっき】
(6)天正伊賀の乱
(7)神君伊賀越え
(8)関ヶ原の戦い前後
コラム2 甲賀流忍術屋敷
(9)江戸時代
(10)忍者の歴史年表
コラム3 松尾芭蕉忍者説
3.忍術と忍具
(1)忍術とは
コラム4 妖者【ばけもの】の術を使った楯岡道順【たておかのどうじゅん】
(2)忍術書
(3)陽忍と陰忍
(4)忍び六具
(5)七方出【しちほうで】
(6)忍食
(7)忍薬
(8)甲賀の薬と山伏
コラム5 観阿弥【かんあみ】忍者説
4.忍者エッセイ [特別寄稿]
修験と忍者 山田雄司(三重大学教授)
『NARUTO』と『ONE PIECE』 吉丸雄哉(三重大学准教授)
おわりに
