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死者の書(上) (ビームコミックス)
民俗学者の折口信夫【おりくち しのぶ】氏が書いた小説『死者の書』を、漫画家の近藤ようこさんが、漫画にしました。
本書は、上下二巻のうちの、上巻です。
原作の小説は、傑作です。日本の民俗学史にそびえ立つ巨人、折口氏が書いただけあって、日本古代の風俗が、ていねいに表わされています。
ただ、日本の古代史に興味がない方にとっては、原作の小説は、読みにくいでしょうね。
漫画ですと、古代史に馴染みがなくても、絵のおかげで、読みやすいです(^^)
原作の小説には、幻想的な場面も多く、時間も場所も、あちこちに飛びます。これを漫画化するのは、至難のわざだったでしょう。よくぞやってくれたと思います。
近藤ようこさんは、日本の中世にかかわる漫画を、多く描いてらっしゃいます。その筆の冴えは、日本の古代を描いた本作でも、衰えていません。
本書は、近藤ようこさんの解釈された『死者の書』です。原作の小説は、いくつもの解釈を許す作品ですので、これはこれでありだと思います(^^)
以下に、本書の目次を書いておきますね。
第一話 彼【カ】の人の眠りは徐【シズ】かに覚めていった
第二話 まだ聞きも知らぬこと、教えて賜【タモ】れ
第三話 あらゆる光は薄れて、雲は霽【ハ】れた
第四話 此【コノ】おれは誰なのだ
第五話 おれは活【イ】きた
第六話 姥は厳かな声音で誦【カタ】り出した
第七話 ほゝき ほゝきい
第八話 姫の咎【トガ】は、姫が贖【アガナ】ふ
