読書感想文 追憶の烏
ネタバレ、あらすじありの読書感想文です。
タイトル 追憶の烏
作者 阿部智里
出版社 文藝春秋
あらすじ
人の姿に転身できる八咫烏は人間界とは別の山内という世界に生き、人間のように生活している。
山内は崩壊の危機にある。そんな中、権力争いが密かに計画されていた。
八咫烏の長である「真の金烏」奈月彦が殺害される。奈月彦に忠誠を誓っていた雪哉はその陰謀を調べる。奈月彦の殺害は、大紫の御前の陰謀であったが、本当に奈月彦を殺めたのは意外な人物であった。
雪哉はその人物の名誉を守り、重要な証言者を得る。大紫の御前の陰謀だと明らかになり、大紫の御前は処刑される。
長束の即位が予想されたが、凪彦という長束の弟がいた。
長束派、凪彦派と四家は二分され戦いも辞さない様子となった。
だが、奈月彦の遺言を見た雪哉は、愕然とする。
雪哉は凪彦側につき、浜木綿と紫苑の宮は姿を消す。
それから十年以上たった。雪哉は黄烏となっていた。
任官試験を受けるものの中に、男として試験を受ける女がいた。その女は奈月彦と瓜二つの顔をしていた。女は紫苑の宮なのか……?
感想
実は、このシリーズ、一冊も読んだことがなく、いきなりこの作品を読みました。まったく、この読み方は邪道ですな。ファンの方には怒られそうです。慣れるまではしばらくかかりましたが、世界観が確立されていて、これだけでも大体の内容がわかり、面白かったです。
雰囲気的には和風ファンタジー。源氏物語風の世界感で登場人物が人に転身している八咫烏という設定。人間界はそとにあり、その様子を見に行くこともできるようです。間を取り持つのは天狗のようです。
まさに、平安時代の権力争いをイメージさせるような陰謀。名前のみやびさも、源氏物語風。でも、八咫烏というのがユニークで、面白い設定ですね。
とても美しい文章で、世界感もきっちり描かれているので読みやすいです。
なので、機会を作ってちゃんと最初から読みたいと感じました。
終わり方もワクワクさせるので、続きも読みたいと感じました。
良い作品の「間の部分」を先に読んじゃってごめんなさいです。
