配信 銀ちゃんの恋 感想
9月10日に配信された宝塚歌劇 銀ちゃんの恋 ~銀ちゃん、本日も反省の色なし~ を見ました。
とにかくコロナ禍で、劇場に足を運ぶ回数を激減させているので配信は本当にありがたい。
家のテレビで、今まさに熱演されている舞台を観るのはいいですね。
セリフをかんじゃっても、今かんじゃったその瞬間を共有しているわけですから、なんだかハプニングそのものを楽しめる喜びすら感じます。
今回の演目、銀ちゃんの恋は、つかこうへいさんの蒲田行進曲を原作とした舞台で、有名ではあるけれど、古臭い演目でもあります。
最近のジェンヌさんは、本当にお芝居が上手だなあと感心します。
主演の水美舞斗さん、ヤスの飛龍つかささんのかけあいは、ストレートプレイであっても見ごたえあるだろうと感じました。
もちろん、歌あり、群舞あり、殺陣ありと見どころ満載で、飽きることなく観ていられます。
小夏に抜擢された星空美咲さん、落ち着きがあって堂々としたものです。
こういった上手い下級生を見ていますと、やはり経験だけでなく、生まれ持った何かを掴む早さ、上手さという「才能」を感じずにはいられません。
「努力」することが当たり前であるようなタカラジェンヌという奇跡のような集団の中では、皆が「努力」していますから、目に見えない何かを掴むきっかけを見つけるセンスというか才能を持つ人が、一歩先んじるのかなあと感じたりします。
あんなに自分勝手な人が愛されるっていうのは、ちょっと寅さんに通じるような感覚かもしれません。
人に優しくしなければ責められる令和の時代の感覚から言えば、銀ちゃんなんぞ大炎上な人だと思いますが、それをどこか可愛らしく思える昭和の泥臭さって悪くないなあと思います。
最近の世の中ってなんだか、正しすぎる気がするんですよね。
差別やパワハラなんてものが「悪」であることは重々承知していますが、そんな「悪」に立ち向かったり傷ついたりすることで、見えてくる人間臭さや人間の愛をえがいた作品は様々にあるでしょう。
正しい事ばかりで、誰も傷つかない世界というものが存在するのかどうかはわかりませんが、そんな世界から芸術は生まれるのかしら?と疑問に思ったりもします。
ただ、石田先生の作り上げる世界は、「笑い」という部分が私は相当に苦手で、目をそむけたくなることがしばしば。
なんで、こんなセリフにするかなあ?
なんで、ここで笑いを入れるかなあ?
もう、普通に泣かせてよ。
と、ぶつくさ言いながらみておりました。
にしても、柄on柄、ラメonラメの衣装を着こなしてしまうマイティのすごさ。いやいや、あれは、銀ちゃんの勘違いファッションを笑うところでしょうが。笑えないくらい似合うってどうよ。
なんで、かっこいいのよ。
タカラジェンヌ恐るべし。
そしてつかさ君のヤス。つかさ君がヤスなのか、ヤスがつかさ君なのか?
ヤスそのものすぎて、おそれいりました。
で、芝居の最後!
あんな、演出でしたっけ。
いや、以前の作品はスカステで見たことがあるって記憶しか残っていないので覚えていなくて、ちょっとびっくりしました。
電飾つけて、棺桶から飛び出すのは、もうなんていうか
ハッピー!!!
いいよいいよ、やっちゃってえ!って感じですね。
最後にマイティが出演者皆を紹介するのも、宝塚らしく愛に溢れていていいなあと、にやけるおばちゃんなのでした。
とにかくもう、芝居上手のタカラジェンヌに脱帽した配信感想でした。
皆上手い! 次の花組大劇場公演が楽しみです。
