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読書感想文 涅槃(上)

まだ読んでない方に書店の推薦コメント風にお勧めするなら
「戦国武将宇喜多直家、父興家は城を奪われ妻と直家を連れて逃げる。商人の世話になり不遇の子供時代を過ごした直家。利発で観察力のある少年はどんな武将へと成長するのか? 戦いと商売はどこか似ていた。直家は策略家として城を取り戻し備前の大きな豪族となっていく」

ネタバレ、あらすじありの読書感想文です。

タイトル 涅槃(上)
作者   垣根涼介
出版社  朝日新聞出版

あらすじ

備前国福岡の豪商阿部善定は、宇喜多能家と昵懇の仲だったが、能家は息子興家に家を譲り引退した。だが、愚鈍な興家は城を島村に襲われ妻と子をつれて逃げる。そんな宇喜多興家と妻のお芳、嫡男の八郎を善定は世話をすることになる。
後の黒田官兵衛の父黒田満隆は八郎と親しくなるが、八郎は武士ではなく、善定のような商人になりたいと言う。
西大寺で武士の動きを観察していた八郎は、紗代という娘に出会い男女の交わりを教えられ、忘我の境地を手に入れた。
善定の用心棒柿谷から槍を学び、柿谷と共に初陣に出る。兜首を取るが柿谷は命を落とす。
八郎は直家と名を改め乙子城の城主となり、貧しい領地を治めた。その後砥石城攻め落とす。
戦乱の世、仕えていた浦上兄弟も仲たがいをし、戦々恐々である。仇の島村、舅の中山信正を討ち、直家は乙子城、砥石城、新庄山城、沼城、高取山城を有する備前最大の豪族となった。
だが、三村、毛利の連合軍との不利な闘いの裏には、主人である浦上が日和見していた。だが、傍観する浦上を信頼できない土豪が直家の味方となり、宇喜多軍は勝利した。

感想

宇喜多直家という武将の人生を描いた歴史小説です。
分厚い!それが上下巻!なかなか手ごわい!

最近は時代小説、歴史小説が流行っているようで、様々な作品がでています。さすがに、織田信長とか豊臣秀吉とかあまりにも有名人を主人公にするには手あかがつきすぎていて、新たな人物を作家の皆さんは探し求めて書いておられるように感じます。

宇喜多直家、誰?
NHK大河 軍師官兵衛で、陣内孝則が演じていた人です。うーん、なんとなく覚えているような覚えていないような。
まあ、上巻での印象は、商人に育てられた戦いよりも商売が好きな苦労人。年上女性に手ほどきされて、それはそれは床上手。
身分よりは、実力重視の策略家。
まあ、戦国の世は裏切ったり裏切られたり、謀略に告ぐ謀略。
ロマンチック好みの私としては、あんまり好きじゃないかもしれない作品です。でも、討たれた三浦家の妻お福という美女が上巻の最後の方に登場するので、「この人きっと直家にかかわってくるのだわ」という予感がいたします。そして黒田官兵衛の父、満隆も再登場。
下巻が楽しみというところです。

あとは、官能小説のようなシーンが結構ありまして、「まあ、そうなんでございますの?」と大変お勉強になりましてございます。
まあ、このへんは好みがわかれると思いますが……

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