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舞台感想 宝塚歌劇 雪組 新人公演 ベルサイユのばら

11か月ぶりに宝塚で行われた新人公演を観てまいりました。

ベルサイユのばらは一本物なので、二時間の一幕に短縮された構成でした。
違和感のない上手いつなぎ方で、これは新人公演担当の中村真央先生の構成演出なのかしら? 若手の演出家が良い仕事をなさると嬉しいです。

フェルゼンは、104期の蒼波黎也さんです。
登場シーンから華があって、その美しさに息を飲みます。
伸びやかな歌声と声量に驚きました。芝居は、口跡明瞭で感情豊かな表現が見事でした。
美しく貴族らしい品の良い立ち姿、動きも美しく、槍捌きも凛々しい。
こんなにもかっこよくて、技術力も高い方がおられたのだ!と改めて注目いたしました。
アントワネットは、107期の白綺華さんです。
こちらも華があって、美しい。おっとりとした優雅な落ち着きも感じられて、王妃の貫禄がありました。
歌も素晴らしいし、芝居も見事。
牢獄のシーンの情感あふれる芝居。子供たちを残して逃げる訳にはいかないというマリーのセリフに涙が溢れました。
本当に、楽しみな娘役さんです。

オスカルは105期の紀城ゆりやさん。
この方も、感情表現が豊かで、お芝居上手な方です。男ではなく、男装の麗人であることが明確。そして、宝塚歌舞伎である、華世京さんのアンドレとのシーン。型のある芝居に懸命に挑戦しておられましたね。

そして、メルシー伯を演じた106期の霧乃あさとさん。
私は一番、印象に残りました。
若手が演じる老け役って、難しいと思うのですよ。学びの基本は模倣からですよね。でも、汝鳥さんクラスの方をモノマネしてしまうと偽物になる。だから、真似しにくい。すると、自分の芝居をしなくちゃならない。難易度高い! って思うのですよ。
なのに、めちゃくちゃ説得力のある芝居をなさる。見事に、芝居に引き込まれてしまいました。本当に、お見事でした。

人によりますが、本役さんのセリフ回しや声の出し方にそっくりな場合があって、それが私には微笑ましく感じられました。
きっと、何度も何度も本役さんのお芝居を見て、真似て、練習するのでしょうね。モノマネになってはいけないけれど、無意識に似てしまう。
でも、こうした経験を積んで、自分自身のセリフ回しや声の出し方に変化していくのだろうなって思います。

本当に、一人一人、書いていてはキリがないほど、新人公演メンバーの芝居が上手くて、完成度が高くて、素晴らしかったことに驚きました。
本当に、素晴らしい出来だったと思います。
東京では一層進化するのでは? 恐るべし、雪組下級生たち!

悲しい出来事がきっかけとなって、様々な改革が行われています。
興行計画が見直され、新人公演の実施日の変更や、役割分担など出演者の負担軽減などがなされています。
私は、歌劇団が発表するそのような内容を知るだけで、何がどんな風に変わったのかはわかりません。
でも、この素晴らしい出来の新人公演を観ると、様々な改革は、舞台に良い影響を与えているのではないかと思います。
そうでなければ、これほど見事な新人公演を、観ることなどできないだろう。そう、感じました。
改革は機能していると感じられて、嬉しかったです。

雪組の若手の実力が素晴らしいので、咲ちゃんがご卒業なさったあとの雪組もとっても楽しみです。

久しぶりの新人公演観劇。
宝塚歌劇の明るい未来が見えました。

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