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舞台感想 劇団四季 ゴースト&レディ

劇団四季の最新ミュージカル ゴースト&レディを見てまいりました。

なんか、色々心に響く作品でした。
全く予備知識なしで見ましたが、ストーリーは解りやすく、とても上手く作られた作品だと思います。

ネタバレありの舞台感想です。

冒頭から、おおっ!
ゴーストですからね。上手い演出です。

物語は、劇場に住むゴーストのグレイに生きる意味を失った令嬢フローが、自分を殺して欲しいと頼みます。
グレイは、フローが絶望の底に落ちれば殺すと約束して、フローに取り憑きます。
このフローは、フローレンス ナイチンゲールです。
フローの行動は史実に基づいている部分も多々あると思います。
だから、ナイチンゲールって凄い人だったのだなあと改めて感じます。

フローの家族は、女が戦場に行くなどもってのほかだと考えて反対します。
しかし彼女は、家族の反対を押し切ってクリミアの戦場へと向かいます。
ですが、戦場に着いたフローたちは歓迎されるどころか帰れと言われ、傷ついた兵士たちは劣悪な状況に置かれています。
まさに、絶望しそうな状況ですが、フローは強引に兵士たちの看病をして、一人では死なさないと患者たちに寄り添います。
グレイはフローが絶望するのを楽しみにしているのですが、様々な障害に絶望するはずのフローはそれを乗り越えていくのです。
絶望すれば殺すと約束したグレイですが、フローの頑張る姿を見て応援する気持ちを持ち始めます。
一方のグレイ。決闘代理人として依頼を受けた相手を殺すのが仕事だったのですが、ある事件で命を落としゴーストになったのです。
何があったのかは、フローに話しません。
そして、グレイにも夢はあるのです。
フローの活躍は、記事になり国ではその行動が評価されます。フローを目の仇にしていた軍医長官にとっては面子がつぶれたことになり、彼は、フローへの憎しみを覚えるのです。
そこに、もう一人のゴーストデオンが現れます。
デオンとグレイの間には因縁があるようなのですが……
フローを殺したい軍医長官とデオンは手を組みフローの命を狙います。
フローを殺すのは、グレイなのか、デオンなのか?
フローが本当の絶望を感じるのはいつなのか?
ゴーストと人間が通じ合える日が来るのか?
グレイの夢は叶うのか?
観客の見ていた舞台は一体何だったのか?
物語は、フローの人生と共に進み、ファンタジックに終わります。

最後は、もう、号泣ですよ。

何不自由なく育ったフロー、人に裏切られて生きてきたグレイ、成り上がろうと必死の軍医長官、様々な生い立ちや環境の違いで価値観も違います。
簡単に、この人は善人、この人は悪人と言いきれないのが人間の複雑さ。
そして、過去に人間であったゴーストもしかり。
様々な人間の生きざまを見て、何が正しくて何が間違っているなんて簡単には言えないと感じます。
「君を守りたい」って男性に言われることが女性にとって幸せなのか?
「祈りを捧げる」ことと「実際に行動すること」のどちらが尊いのか?
「多くの人を救うこと」と「一人の人を救うこと」の重さは違うのか?
男が女を守り、女が家庭を守る昔ながらの生き方は非難されるものなのか?
様々なセリフ、物語の中に、色々と考えさせられる人生のエッセンスが込められていて、見ごたえがありました。

それに、演出が面白い。
幽体離脱するような動きも良くできている。
宙に浮いたり、すべるように動くゴーストの動きも見事。
ロングラン上演する四季の作品は、練り上げられているなあと感心します。
もちろん、音楽もいいし、歌も上手い。

いやあ、堪能しました。

私の観た日のキャストはこちら
フロー役の真瀬はるかさん。
なんと宝塚OGでいらっしゃいます。
92期! ちなつさんの同期!
現役時代は存じ上げないのですが、男役でいらしたとか。
確かに、長身小顔の美女で、歌も素晴らしかったです。

フロー(フローレンス・ナイチンゲール)真瀬 はるか
グレイ 金本 泰潤
ジョン・ホール軍医長官 瀧山 久志
デオン・ド・ボーモン 宮田 愛
アレックス・モートン 寺元 健一郎
エイミー 木村 奏絵
ウィリアム・ラッセル 長尾 哲平
ボブ 平田 了祐
【男性アンサンブル】
味方 隆司 中田 雄太 澁谷 智也 塚田 拓也 
小林 清孝 木内 和真 政所 和行 緑川 諒人 田邊 祐真
【女性アンサンブル】
近藤 きらら 持田 紗希 原田 真理 大岡 紋 矢鳴 優花 
清水 智紗子 町 真理子 馬場 杏奈 織田 なつ美

また、観に行きたい!

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