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舞台感想 宝塚歌劇 花組公演 DEAN

花組シアタードラマシティ公演「DEAN」を観てまいりました。

めちゃくちゃ、良いではないですか……
過去作はどれも観ていないので、こんなに良い作品だと知りませんでした。
ジェームズ・ディーンって、共感じづらく、理解しがたい人だと思うのですが、極美慎さんが見事に演じあげていて、久々にがっつり芝居を観た!って感じがしました。

父から愛されたいと願う「エデンの東」のキャルを演じるディーンに、父に認められたいと願うディーンの気持ちが憑依するシーンなんて、難しいと思うのだけど、すごく自然に演じていて、極美君って、めちゃくちゃ芝居が上手くなっていない?!と驚きを感じました。

大胆に見えて繊細、愛に飢えているのに媚びることは嫌い、場の空気を読まず周りをきりきり舞いさせる、孤独を愛するようでいていて寂しがりや、いやな奴なのに魅力的。
ほんとうに、ディーンって不思議で魅力的な男ですよね。
でも、演じるのは難しいだろうに……

極美君が花組に来て感じた孤独感や
スターとして祭り上げられるとまどいなんかが、
役とリンクしているように感じました。
「時間がない!」と生き急ぐようなディーンのあせりも、役者として満足のいく公演に仕上げるまでの時間の短さにあせる役者の気持ちに重なるようにも思えて……
そんな様々なリアルな感情が、役に乗り移ったように感じて、迫るものがありました。

そしてまた、毎公演、毎公演、何かを感じて進歩していくことに手ごたえを感じているような、そんなたくましさも感じました。

おまけに本家ジェームズ・ディーンに負けない美しさ、かっこよさ、スタイルの良さ!
これもかりんちゃんの武器ですね~

ジェームズ・ディーンって、私的には破天荒すぎて共感できない人間です。
だから共感するわけではないのだけれど、懸命な生きざまと、その役に自らの人生を重ね合わせて演じるかりんちゃんの演技に、胸がわしづかみにされる感じがしました。
マーキューシオの頃から思うと、本当に、成長したなあ~ 凄いなあ~って思いました。
いずれ、大羽背負って真ん中に立つ姿が目に見えてきました。お見事でした。スタオベ!!

希波君のベンも良かったですね。
ディーンとは真逆の媚びることに平気の軽くて適当なPR会社社長を軽快に、振り切って演じていて、どんよりしがちな物語に上質の笑いをもたらしていたと思います。

れいん君の追っかけカメラマンのパットも良かったですね。ストーリーテラーの役目を果たしながら、ディーンの姿をくっきりと浮かび上がらせるような効果があって好演でしたよね。

美風さんや紫門さんの存在は、抜群の安定感で作品をしっかりまとめてくださるし、花組の皆さんの芝居が上手くて上質の作品に仕上がっていてとても良かったです。

そして、私のご贔屓、詩希すみれちゃん!
プライドのありそうな女優
息子など目に入っていないエデンの東の娼館の女主人ケイト
娘に堅実な幸せを願う平凡な母
ジャイアンツの元気なテキサス娘
全く違う4つの役を見事に演じ分けていました。
セリフがなくてもプライドが高くて新人を見下すような女優の雰囲気が面白かったし、ケイトの色気はたまんないし、堅実な人生をピアに与えることが母の愛だと思っているあまりにも平凡な母親姿も自然だし、元気に歌い踊るテキサス娘もかわいいし、全部違って、全部良い!
短時間にあれだけ見事に役を演じ分けるのも、凄い才能ですよ。
いやあ、ほんと、すみれちゃん、良い作品に出会って、また一歩前に進んだね~と感じました。
ほんと、かわいくて、キレイで、見ているだけでにやけちゃう~

花組、観る度に良くなっていて、花組さんの芝居が好きだなって思いました。
ゲーテも楽しみだな~

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