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舞台感想 シティハンター・Fire Fever

宝塚大劇場雪組公演 ミュージカルCITY HUMTER とショーオルケスタFire Fever!を観て参りました。
のぞ様、まあやご卒業後の雪組トップ彩風咲奈、朝月希和大劇場お披露目公演です。正直のぞ様、まあやコンビのご卒業後は雪組のパワーは落ちるだろうなあと思っていたのです。そこに、齋藤先生の漫画原作もの?!
どーなの? と疑っておりました。
私、齋藤先生の作品はあまり好きなものがなく、唯一好き!と言えるのが「風の次郎吉」だけ。だから、あまり期待していなかったのですが、意外にも風の次郎吉風!大江戸ナイトショー的な楽しさがありました。こちらは新宿ナイトショーというところでしょうか?お話は全く違いますが最後の平和なオチが似ていたので、ノリが同じだったのかもしれません。

まあ、原作ファンの方がどう感じるかは微妙です。
私は、原作、アニメ、アニメ映画をほぼ観ているはずなのですが、さすがに昔で忘れているんですね。(加えてキャッツアイと混ざっている気もする。年取るって嫌ですねえ……)
少年漫画を読まない私が北条先生の作品は絵が好きで読んでいました。ちょっと少女漫画っぽいのですよ。おちゃらけ獠とシリアス獠のギャップと相手を思うがゆえの香との関係に乙女はきゅん!とするのです。
が、プログラムによると齋藤先生にとっては、「思春期の男子学生たちの憧れ」で「大人の男になるためのバイブル」という感じでハードボイルドな部分に魅力を感じておられるようですね。
なので、獠と香の恋模様という部分はかなり淡白で、お笑いと闘いという部分に主眼が置かれていたように思いました。

以下、ネタバレあります。

ストーリーは、クジャマラ大国のアルマ王女の護衛と女優宇都宮乙の息子探しという依頼を受けた獠と香が、仕事をする内に二つの依頼に関連があり、獠の育ての親「海原神」と対決することになるという流れです。
海坊主、ミック、槇村、冴子などの登場人物と獠、香との関係の説明を入れながら進むのですが、さすがに全く原作のかけらも知らないという方にはわかりにくかったのではないかと思います。

でも、さほどストーリーを気にせず新宿のネオンサインをバックに踊り歌う人々や、ねこまんまのかわいい女の子達の踊り、キャッツアイでのほっこり会話、すべりまくる齋藤コメディに失笑しながら肩の力をぬいて楽しむと意外と面白くて退屈しません。

咲ちゃん(彩風咲奈さん)が、優等生っぽさをかなぐりすててハッスル男になりきっているのには、タカラジェンヌのふり幅の大きさを感じずにはいられません。好演だと思います。正に漫画から飛び出たようなあのスタイル、かっこいい以外の何物でもありません。
きわちゃん(朝月希和さん)は少年っぽくみえる設定で100トンハンマー以外印象が残りにくかったです。これはきわちゃんの罪というより、齋藤先生の罪だと思います。部分的に女らしさを感じさせるシーンを作っても良かったのではないでしょうかね。
反面みちるちゃん(彩みちるさん)演じるお色気ムンムンの冴子は印象的でノリノリで演じておられるように思えて好感が持てました。
あーさ(朝美絢さん)はその美しさを前面に押し出しておちゃらけ獠との対比を見せながら、都会的な紳士を演じ乙女心を惑わせます。
あやなちゃん(綾凰華さん)の槇村はいきなり死ぬので「え?」だけど、ストーリーテラーということで、物語を上手くまとめておられました。
あがた(縣千さん)演じる海坊主。キャストが発表になった時からツイッターのタイムラインを騒がせていたあがたの海坊主は期待を裏切らない仕上がり。相当研究をして作り上げておられるように思いました。絶品です。

そして夏美ようさん演じる海原神。
私夏美さんの声が好きなんですよ。あの声で話されると信用して心酔してしまうような魅力があります。悪事にもすべて理由があると納得させられてしまいそうな魔法の声の持ち主で悪役が似合います。

眞ノ宮とかりあんの真逆なキャラにきゅん!としたり、あみちゃんがいつもと印象が違ってハッとしたり、物語の流れは多少中だるみを感じるものの大劇場お披露目公演、楽しく行きましょー!という齋藤先生の気持ちを感じることはできました。

まあ、様々なご意見はあると思いますが、最近私は「楽しんでなんぼ」と思っているところがあるので、お披露目公演としては明るくて良い作品だったと思います。

次はショーですけど……記憶が定かではない。
だって、あっという間に終わっちゃいましたから。
つまり、良いってことです。
特に、ロケットが、ロケットが鼻血ぶー!!!です。
あーさが、あがたが、だるまあ!!!
どこ見る?どこ見る?どこ見る?
目玉が100個あっても足りない総勢71名のロケットは、新しい雪組スタートを祝うように大迫力です。
もう、夢中で観ている内に終わったのでこれ以上語ることが出来ません。
とにかく、観て下さい!!!

のぞ様、まあやがいなくなってパワーダウンして、客席に赤い席がめだつんじゃないの?と勝手に心配しておりましたが、全然大丈夫。
パワー満点。素晴らしいスタートだと感じました。
ここに、和希そらくん加入でしょ。すごい戦力アップじゃないですか。
雪組、楽しみしかないではありませんか。
コロナ禍で観劇回数控えているので、私はあと一回しか観ませんが今からどんな進化がみられるかを楽しみにしています。

ところで
今回少し気になった事を一点。
お芝居では、自白剤を注射された男二人が相手の事を好きだと告白するシーンがありました。
ショーでは、奏乃はるとさん演じるプリマドンナが「男」であーさがぎゃああーと逃げ出すシーンがありました。
男同士の恋心をコミカルに描いたシーンなんですね。
昔ならこういうシーンに抵抗を感じなかったのですが、LGBTが認知され皆が受け入れようとする世の中になって、こういうシーンを「笑い」として舞台で表現することは是か非か?考えてしまいます。
「笑い」は難しいです。私は今回の芝居やショーでの扱いは設定を異性に変えたとしても成り立つ笑いだと思ったので「是」だと思いました。
でももしかしたら「非」だと言う人もいるかもしれません。
多様性の時代、以前より人の考え方、感じ方も様々だと思うからです。
すべての人が満足し傷つかない芸術はないと思います。でも、演出家は誰に問われても「どのような気持ちでどのようなポリシーを持ってどう必要であると感じて」創ったのか説明できる作品をつくる責任はありますよね。
演出家は様々な事に敏感であるべきだと思いました。

また兵庫県にも緊急事態宣言が発令されることになり、チケットの発売も9月12日までのチケットは8月20日で発売終了になるようですね。
無事公演が行われ、ジェンヌさんも観客も健康でいられることを願うばかりです。

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