舞台感想 宝塚歌劇 雪組バウホール公演 ステップ・バイ・ミー
華世京さんのバウホール初主演作品で、菅谷元先生のバウホールデビュー作品の「ステップ・バイ・ミー」を観てまいりました。
演出家のデビュー作品って、ワクワクします。
面白い作品を作って下さる先生だといいなあ~と思いながら……
菅谷作品……結構好きかも……
「デオキシリボ核酸」がタンゴになるなんて!
「二重らせん」がキラキラした舞台装置になるなんて!
すごく変なのに、なんか好き……
ストーリーは昭和の少女漫画のようなラブストーリーです。
お金持ちのお坊ちゃまユージーンは父親の反対を押し切って俳優になり、主演映画を撮ることになります。
相手役に選ばれたのは10年前に亡くなった恋人リリーにそっくりなエイミーだったのです。
エイミーは何者なのか? エイミーの記憶は何者の記憶なのか?
リリーの父親で遺伝子研究をするライアン教授とクローン研究をする会社が関わっているようなのですが……
大学時代と撮影中の映画を行ったり来たりする構成ですが、上手く構成されていて、一瞬「え?」と思っても「ああ、そうなのか」と納得できる流れで破綻はありません。
恋、友情、兄弟の対立と和解、親子の愛、科学技術の進歩への懸念など、細かなテーマがちりばめられています。
本当の悪人が出てこない少女漫画的な優しい物語で、都合よく物語は収束しますが、一見ハッピーエンドのように見えるけれど、実はめちゃくちゃ切ない終わり方……っていうのもユニークかもしれません。
菅谷先生、今後も期待します。
かせきょーは、本当に初主演と思えない程落ち着いた主役でしたね。
大学生と10年後の映画俳優の演じ分けは、難しいですよね。
でも、少し幼さの残る大学時代と少々傲慢さを秘めた映画スター時代を上手く演じ分けていたように思います。
でも、大学生のユージーンが着ている高校生のような制服っぽい衣装が、いまいち合っていないように感じました。
ま、お坊ちゃま感を出したかったのかもしれませんね……
ぐれてしまったお兄ちゃんと比較する為にも、あのお衣装だったのかもね……
リリーとエイミーを演じた星沢ありささん。
かわいいし、華もあるし、好演でした。
白綺華さんのアリソンと愛陽みちさんのサラとエイミーの三人組がまあ、可愛い!可愛い!
見ているだけでニヤニヤしてしまうほど可愛いですわ。
宝塚の娘役の可愛さににやけるのってねえ、し・あ・わ・せ♡
諏訪さきさんのベンと華純沙那さんのジェシカのカップルもめちゃくちゃ良い! プロポーズシーンはキュンですよ。キュン!
華純沙那さん、本当に芝居が上手い。
なんというか、観ていて安心するというか、本当に三拍子そろった娘役さんだなあと思います。好きだな~
眞ノ宮るいさんのフレッドも、紀城ゆりやさんのリッキーも印象的で良かったです。
咲城けいさんのジャックは、残念ながら印象に残らなかったです。
「デオキシリボ核酸」のタンゴに度肝を抜かれて、そっちが頭にこびりついちゃって、さんちゃんの印象が薄くなっちゃった。
うーん、もったいない……
ジャックはもっと悪い奴だった方が面白かったのかも……と思います。
一人くらいは「どうしようもない悪い奴」がいる方が、作品として面白いと思うんだけどな……
でも、チアのダンスや、ハロウィーンパーティーや、飲み比べとか、なかなか楽しいシーンがてんこもりで、楽しめました。
雪組の若手は元気が良くて、美しくて、本当に楽しみな人が多いですね。
英真さんや奏乃さんが、作品を引き締めておられて、なかなか見ごたえがありました。
バウホール、本当にこの劇場は素晴らしいですね。
後方でも見やすくて、どこで見てもストレスがありません。
ほんと、好きな劇場です。
楽しかったです。
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