「会社都合退職」にしてもらう交渉術——自己都合で終わらせるのはもったいない


「一身上の都合」と書かされた、あの日

退職を申し出た日のことを、今でも鮮明に覚えている。

きっかけは、3ヶ月続いた月80時間超の残業だった。休日も会社のSlackが鳴り止まず、精神的に追い詰められて、私は上司に「辞めさせてください」と伝えた。

上司は意外とあっさり受け入れた。そして人事部から渡された退職届のテンプレートには、こう書いてあった。


「一身上の都合により退職いたします」


疑問に思わなかった。「一身上の都合」って、辞めるときにはみんなそう書くものだと思っていたから。私はその通りに書いて、提出した。


1ヶ月後、離職票が届いた。退職理由の欄を見て、言葉を失った。


「40 自己都合」


自己都合。あの異常な残業で心を壊して辞めた私が、「個人的な理由で勝手に辞めた人」として処理されていた。


この違いが、どれだけ重大か当時の私は知らなかった。


  • 自己都合:給付制限1ヶ月、給付日数90日

  • 会社都合:給付制限なし、給付日数180日


金額にして、約60万円の差。


たった「一身上の都合」と書いただけで、60万円を失っていた。


この記事は、当時の私と同じ失敗をしないための記事。そして、すでに退職届を出してしまった人でも、まだ挽回できるという話。


「自己都合」と「会社都合」の決定的な差


まず、どれくらい違うかを正確に把握してほしい。

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「退職はゴールではなく、新しい人生の資金調達だ。」 制度を正しく理解し、損をせずに次の一歩を踏み出すためのコンパスとなる内容です。

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