イラン攻撃でトマホーク発射先制攻撃・殺戮の兵器 海自への配備撤回を〜すべてがNになる〜

2026年3月8日【2面】
米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を母港とするイージス駆逐艦ミリアスとジョン・フィンが、米・イスラエルの対イラン先制攻撃「壮絶な怒り」作戦に参加し、長距離巡航ミサイル・トマホークを発射(本紙6日付報道)していたことが明らかになり、衝撃を与えています。
開戦の「第一撃」
大規模作戦で展開するイージス艦は通常、空母打撃群に組み込まれますが、2隻は空母打撃群に入らず、独立して活動する6隻のイージス艦部隊の一員として行動しています。米国防総省は、これらイージス艦がトマホークを相次いで発射している画像や動画を公開。ミリアスがトマホークを発射している画像も公開しました。これら6隻は「空母護衛」から独立し、トマホークの洋上発射台としてイラン空爆に特化している可能性があります。
「壮絶な怒り」作戦は2月28日、米・イスラエルによる先制攻撃で開戦。米軍は序盤、戦闘機やミサイル攻撃でイラン要人を殺害し、軍事拠点・防空網などを集中的に破壊しました。一連の攻撃で多くの民間人が巻き添えになり、初日だけで、女子児童と教師175人以上を含む、500人以上が殺害されました。開戦1週間で死者は千数百人に達しています。横須賀基地所属艦の攻撃で民間人が殺害された可能性もあります。
日本政府は在日米軍を「抑止力」だとしていますが、実際は「日本防衛」任務など持たず、地球規模の侵略・干渉戦争に参戦し、罪なき人々の殺戮(さつりく)に関与する―これが本質です。
2003年3月に始まったイラク戦争では、横須賀を母港とするイージス艦カウペンスが開戦初日に、第一撃となるトマホークを発射。同じく横須賀を拠点とするJSマケインと合わせて約70発を発射しています。また、日本から出撃した戦闘機がイラク全土で空爆を繰り返しました。
米から400発
米軍トップのケイン統合参謀本部議長は今回のイラン攻撃に関して、「海上での最初の攻撃はトマホークだった」(米海軍協会ニュース2日付)と説明しています。イラク戦争同様、先制攻撃の第一撃としてトマホークを重視していることが分かります。米イージス艦11隻が配備されている横須賀基地には、大量のトマホークが備蓄されているとみられます。
重大なのは、海上自衛隊が佐世保基地(長崎県佐世保市)所属のイージス艦「ちょうかい」を皮切りに、今月中にトマホークの配備を開始することです。防衛省はすでに、米政府から400発を購入済みです。
日本政府は、トマホークを「反撃能力」と呼んでいますが、国連憲章も国際法も踏みにじる他国への先制攻撃戦争の兵器として使用されているのが実態で、「専守防衛」の理念とは相いれません。しかも、米軍の先制攻撃と統合され、事実上、その指揮下で使用される危険もあります。配備は撤回すべきです。

