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あなたのリプ、推しにどう届いてる?―無意識にやりがちな4つの落とし穴

推しの投稿にリプを送ったあと、ふと不安になることはありませんか?

「これ、重くなかったかな」
「変に思われてないかな」

送信ボタンを押したあとに、自分のリプを何度も読み返してしまう。
いいねが付かないと「やっぱり変だったかな」と余計に不安になる。
そんな経験、一度はあると思います。

先に言っておくと、この記事は「あなたのリプはダメ」と指摘するためのものではありません。むしろ逆です。

心理学の知識をひとつ身につけるだけで、リプを送ったあとに「大丈夫だったかな……」と心配する時間そのものを減らせる。 安心してリプできるようになる。それがこの記事のゴールです。

ただ、その前にひとつだけ、意外なことを言わせてください。

この記事を一番読んでほしいのは、実は「不安な人」ではありません。

リプのたびに不安になるあなたは、実はけっこう大丈夫です。不安になるということは、「相手にどう届くか」を考えている証拠だから。 その慎重さ自体が、落とし穴を避けるセンサーとして機能しています。

本当に注意が必要なのは、リプに慣れて、何も考えずに送れるようになった人の方です。

これは性格の問題ではなく、脳の仕組みの話です。
人間の脳は、繰り返した行動をどんどん「自動化」していきます。 毎日やることをいちいち考えていたら疲れてしまうので、省エネのために無意識に落とし込む。
通勤路を覚えたら景色を見なくなるのと同じで、リプも習慣になった瞬間、「これはどう届くか」というチェックが頭の中から消えます。

つまり、SNSでの絡みに慣れている人ほど、無意識の癖は見えなくなっていく。 しかも癖は本人にだけ見えません。 周りのオタクは気づいていても、わざわざ指摘してくれる人はいない。

だから、もしこの先のチェックに「全部自信あるけど?」と感じたなら――ちょっとだけ立ち止まってほしいんです。

心理学には、知識が浅い領域ほど人は自分を過大評価しやすいという有名な研究があります(ダニング=クルーガー効果と呼ばれています)。
知識が浅いほど「自分は大丈夫」と過大評価するのはなぜか。
「全部わかってる」という感覚は、本当に全部わかっている時よりも、チェックが自動化されて見えなくなっている時にこそ生まれやすいからです。

では、そもそもの話をします。 なぜリプは、こんなにも「無意識の事故」が起きやすい場所なのでしょうか。

なぜSNSのリプは、こんなに難しいのか?

「いや、リプなんてただの一言でしょ」と思うかもしれません。 でも、リプは実はものすごく特殊なコミュニケーションです。 対面とも、手紙とも違う。

比べてみると、その特殊さがはっきり見えます。

対面(現場)には、表情・声・間・空気があります。
推しが「疲れた〜」と言ったとき、あなたが黙って頷くだけでも気持ちは伝わる。 非言語の情報が、9割の仕事をしてくれています。 多少言葉を間違えても、笑顔がフォローしてくれる。

手紙(ファンレター)は文字だけですが、時間と分量が許されています。
推しが一人のとき、じっくり読む前提の場所。 だから長さはむしろ愛の証になるし、思いの丈を綴っていい。

では、SNSのリプはどうでしょうか。

文字だけなので、非言語がゼロ。対面のように表情がフォローしてくれません。
なのに手紙と違って、短さと軽さが求められる。長文はそれだけで重く見える。 さらに対面とも手紙とも決定的に違うのが、公開の場で、大量のリプと並ぶこと。

推しのもとには毎日膨大なリプが届いていて、1件に注がれる視線はほんの一瞬です。

この「非言語ゼロ×短さ必須×公開で大量」という3重苦こそ、リプというフィールドの正体です。

つまりこういうことです。
現場では感じ良く話せる人が、リプでは無意識に落とし穴にはまってしまうことがある。 それはその人が悪いんじゃなくて、フィールドのルールがまったく違うから。

対面の感覚のまま、あるいは手紙の感覚のままリプを書くと、同じ言葉が冷たくも、重くも化けてしまうんです。

このフィールドの違いを、いちばん見落としやすいのが実は――現場が得意な人です。

特典会で推しの反応がいい人ほど、注意してほしい

特典会で推しの反応がいい人ほど、リプでは注意が必要です。

「え、私は現場でちゃんと盛り上がれてるし、コミュ力には自信あるけど?」と思うかもしれません。

でも、思い出してください。 あなたが現場でうまくいっている理由の何割かは、あなたの表情、声のトーン、テンション、その場の空気――つまり非言語が働いてくれた結果です。

リプの世界では、その武器がすべて没収されます。

現場なら笑顔とセットで届く一言が、文字になった瞬間、笑顔だけ剥がされて言葉だけが残る。 現場の成功体験があるぶん、「いつものノリ」をそのまま文字にしてしまい、対面では愛嬌だったものが、テキストでは重さや馴れ馴れしさに化ける。

現場のコミュ力とリプのコミュ力は、まったく別の競技なんです。

有名なNGは、みんなもう知っている

「行けないライブに、わざわざ『行けません』って言わないで」

アイドル側がよく発信するこれ。
有名ですよね。 知っている方も多いと思います。
行けないことをわざわざ言われてもいい気分はしない。そうですよね。

これはいわば初級編です。 わかりやすいから、みんな気をつけられる。

でも、3重苦のフィールドに潜んでいる落とし穴は、こんなにわかりやすいものだけではありません。 本当に見えにくいのは、良かれと思って、無意識にやっているリプ。 優しさや愛情から出たリプほど、自分では疑えないからです。

あなたなら、なんて返しますか?

ここで、ちょっとだけ考えてみてください。 推しがこう投稿したら、あなたはなんて返しますか?

「最近◯◯にハマってるんだよね!」

「私のこと好きな人ー?」

「今日のメイク、なんか微妙だった……」

「ライブ終わり!今日来てくれたみんな、ありがとう!」

どうでしょうか。

ひとつでも手が止まったなら、この先はきっと役に立ちます。 あなたのその「あれ、いつもなんて返してたっけ」という感覚こそ、無意識を意識に戻すスイッチだからです。

そして、全部に即答できて、全部に自信があるなら――ここまで読んでくれたあなたなら、もう理由はわかりますよね。 自動化されたチェックは、答え合わせをして初めて「本当に大丈夫だった」に変わります。

ここから先では、この4つの場面の答え合わせをしながら、その裏に隠れている「4種類の落とし穴」を解説します。 落とし穴のタイプさえわかれば、この記事に載っていない場面でも、あなたは自分で正解を出せるようになります。

そして最後に、おまけをひとつ。

これは推しへのリプとは少し違う話なのですが――正直に言うと、4つの落とし穴よりも見過ごされがちで、しかも一番厄介かもしれない話です。 そちらも、あわせて書いておきました。

読み終わる頃には、送信ボタンの前で迷う時間も、送ったあとに不安になる時間も、ぐっと減っているはずです。

もし答え合わせをして、全部合っていたなら――それはもう、あなたのリプが推しにちゃんと届いているという証拠です。
これからも自信を持って、送信ボタンを押してください。

そしてもし、ひとつでも「あ」と思うものがあったなら。
そこが、あなたが一歩先に行けるポイントです。

また。この記事でお話しするのは、テクニックの話ですが、その根っこにあるのは、もっとシンプルなことです。

SNSって、けっこう殺伐とした場所ですよね。
アイドルという仕事は、ステージの上でも下でも、常に誰かに評価されています。褒められることもあるけれど、見知らぬ誰かから、平気で刺されることもある。

そんな場所で、あなたのリプが、推しにとって「ここは安心できる」と思える場所になったら。それはもう、十分すぎるほどの応援だと思うんです。

だからこの記事は、「推しに好かれるための技術」であると同時に、「推しに敬意を渡すための技術」の話でもあります。

あなたのリプが、推しにとって「見つけると嬉しいリプ」になりますように。

はじめに:迷った4つの場面、正体は「4種類の落とし穴」でした

お読みいただきありがとうございます。

先に種明かしをします。 さっきの4つの場面であなたが迷ったのは、場面ごとに正解を暗記していなかったからではありません。 リプには4種類の落とし穴があって、それを知らなかっただけです。
その4つとは

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