カッコーの巣の上で

6/7、渋谷パルコにて初演のカッコーの巣の上でを観に行った!
※がっつり内容に触れてます
初日の舞台を観るの初かも!
全然知らない世界だけど、初日ってすっごく緊張するんだろうなぁと勝手にドキドキ
原作は全然知らないのであらすじをざっと読むもあらすじだけ読むと難しい話?
また解釈はこっちに委ねられてふわっと終わる感じ?と思っていたけど、
始まると展開良く物語に引き込まれていった。
精神病患者が入院している施設が舞台なんだけど、セットもしっかりしててまずそこに見入ってしまう。
精神病って聞くと暗い感じかと思うけど出てくる人たちは一見楽天的な感じなのでフランクに見ていられるし、何より主演の間宮祥太朗さん演じるマクマーフィーがクレイジーでもうすんごい。
エネルギッシュだったなぁ、
間宮さんの声ってききとりやすくて、尚且つスって入ってくる。良い声。
歌とかも上手いんだろうなー
坂東龍汰さんの吃音の役も、もうこっちがもどかしくなるくらい吃音で、いじらしくて可愛い男の子だった、
江口のりこさんも冷徹でそつのない看護師長役がぴったり
全く隙がないよね、温情出してくれる?って希望も見出せない感じ
近藤公園さんとか黒田大輔さんとか普段ドラマでもよく観る俳優さんがいっぱいで、どうしても主演のマクマーフィーが目立つけど、このサブの人たちがいるからマクマーフィーのイかれた感じが際立つんだよね。
皆んなでバスケやるシーンがあるんだけど、それを観ていて役者になると50代とかになってもこーやってふざけて遊んでいる(遊んでいる演技なのは百も承知)特殊な世界でいて、すごく面白い世界なんだろうなぁ、とそっち側に行くことはない私は羨ましく思った。
皆川猿時さんもよく舞台で拝見するけど本当面白い。今回もちゃんと面白い。
あと存じなかった山口航太さんの存在感やばかった
体格だけでなく、本当劇中にもセリフであったけど岩のようなずっしり感
でも坂東くん演じるビリーは悲しかったなぁ
最後はラチェッドのマクマーフィーを煽る道具に使われてしまった感、ビリーだって本当はマクマーフィーのせいだって言いたい訳じゃなかったのに、きっと違うよ!ごめん!って言いたかったんだよね?だからドアを必死で掴んだんだよね
きっと絶対的に支配されている母親に、キャンディーとのことが知られたらってもう終わるって、この世でいちばんの絶望や不安を抱えてしまった上にマクマーフィーへの後悔が相まって衝動的にやってしまったのかな。
悲しすぎる、、数十分前までは天国のように幸せにはしゃいでいたのにね、そーゆう衝動性もやっぱり精神病患者特有のものなのかな
マクマーフィーも精神病患者のフリをして、
いわば逃げ場として施設に来たのに、彼らと過ごす中ですぐに感じた違和感、おかしいもんはおかしい!っていう、それをラチェッドに分からせてやりたい!って一心で沢山破天荒な事やって、
結果的に仲間のビリーは亡くなってしまうは、ラチェッドの首絞めて、ロボトミー手術送りなってしまって、
最後はすごく複雑な悲しい気持ちになった。
でもチーフは救いたかったんだよね?
ロボトミー手術から目覚めたマクマーフィーがどうなっているかは分からないけど、
ベッドに寝かされて恐らくもう前の人格ではない、皆んなが憧れてた、チーフが心動かされたマクマーフィーではなくなってしまったから、
そんなマクマーフィーでいるのは、マクマーフィー自身が一番辛くて、一番悔しがるだろうから
だから、命を終わらせる事で救いたかったんだよね、マクマーフィーの尊厳を守るために。
マクマーフィーが皆んなの自由への尊厳を守りたかった為にやってきた姿を見たチーフが今度はマクマーフィーの尊厳を守るために、マクマーフィーを殺してしまう。
切ない、切ないという言葉では軽くて嫌だけど、この複雑な感情を表現できる日本語が分からない。
もう言うならば何年か何ヶ月か知らんけど強制労働してた方がマクマーフィーは死なずに済んだのに!
早く窓が空いている内に逃げれば良かったのに!ってたらればを言ってしまう。
演劇に詳しいわけでもないけど
1年に何本か舞台は観に行ってて、その中でも色んな意味で面白い舞台だった!
終演後、スタンディングオベーションが起きて
勘違いかもしれないけど、
坂東さんが驚いていて、間宮祥太朗さんがうるっとしていたように見えて、やっぱ一つの舞台を作り上げるってすごく大変な作業なんだろうな、そんなすごい熱量のこもった生の演技を観る事が出来て幸せだなあと温かい気持ちになった、
叶うならばもう一度観たいぐらい。
役者の皆さんってすごい、その感動のおかげか渋谷から家に着くのは遅く、いつもより寝るのも遅くなったのに次の日の身体はすこぶる軽く、めっちゃ調子良かった!
それにも驚いた!
舞台って健康にも一役買うのですね!
