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不動産投資のエリアスコアリング——私が使う5軸20点満点の評価方法

不動産投資のエリアスコアリング——私が使う5軸20点満点の評価方法

名古屋でサラリーマンをしながら、愛知県内で収益物件を複数棟保有しているオスカー不動産です。

今回は「エリアスコアリング」について書きます。

「この物件、利回りはいいけどエリアが不安」「名古屋のどのエリアが投資適地なのかわからない」——こうした悩みを持つ方に向けて、私が実際に使っているエリア評価の方法を公開します。

感覚ではなく数字でエリアを評価することで、「なんとなく良さそう」という曖昧な判断から抜け出せます。


なぜエリア評価が重要か

いくら物件の利回りが高くても、エリアが衰退していれば将来の空室リスク・家賃下落リスクが高まります。逆にエリアが優良であれば、多少利回りが低くても長期的に安定した収益が期待できます。

不動産投資の収益は「物件×エリア」で決まります。どちらか一方が欠けても、長期的な成功は難しいです。


5軸エリアスコアリングの概要

私が使うエリアスコアリングは、5つの軸それぞれを20点満点で評価し、合計100点満点でエリアを数値化する方法です。

評価軸        配点     確認するデータ
① 人口動態    20点満点  人口増減率・世帯数の推移
② 産業・雇用   20点満点 主要企業・就業者数・有効求人倍率
③ 交通アクセス  20点満点  駅距離・路線数・名古屋中心部へのアクセス
④ 自治体の財政力 20点満点  財政力指数・人口一人あたりの税収
⑤ 賃貸需要    20点満点 空室率・賃料水準・競合物件数
─────────────────
合計       100点満点

各軸を5段階(4点・8点・12点・16点・20点)で評価します。


各軸の評価基準

① 人口動態(20点)

人口が増えているエリアは賃貸需要が安定し、将来の家賃下落リスクが低い傾向があります。

確認するデータはe-Stat(政府統計の総合窓口)で無料確認できます。

確認するデータ

  • 国勢調査(5年ごとの人口変化)

  • 住民基本台帳(市区町村の年次人口)

  • e-Stat(政府統計の総合窓口)で無料確認可能

【20点】直近10年で人口増加・世帯数増加
【16点】人口はほぼ横ばい・世帯数は増加
【12点】人口微減だが世帯数は維持
【8点】人口・世帯数ともに減少傾向
【4点】人口・世帯数ともに顕著に減少

名古屋市内では中区・中村区・東区など都心部が高評価になりやすく、郊外・農村エリアは低評価になります。


② 産業・雇用(20点)

雇用が安定しているエリアは入居者の経済的安定度が高く、家賃滞納リスクが低い傾向があります。

確認するデータ

  • 愛知県の有効求人倍率(ハローワーク統計)

  • 主要企業・工場の立地状況

  • 大学・専門学校の立地

【20点】大企業・工場が集積・大学立地あり
【16点】中規模企業が多く雇用が安定
【12点】地域の商業・サービス業中心
【8点】主要な産業・雇用が乏しい
【4点】産業の空洞化・企業撤退が顕著

愛知県は自動車産業(トヨタ関連)の集積地として全国トップクラスの雇用環境です。刈谷市・豊田市・安城市エリアは工場・関連企業が多く高評価になります。


③ 交通アクセス(20点)

名古屋圏では「名古屋駅・栄エリアへの所要時間」が賃貸需要に直結します。

確認するデータ

  • Googleマップで名古屋駅までの所要時間を確認

  • 最寄り駅からの徒歩分数

  • 路線の本数・始発終電の時間帯

【20点】名古屋駅まで電車20分以内・駅徒歩5分以内
【16点】名古屋駅まで30分以内・駅徒歩10分以内
【12点】名古屋駅まで45分以内・駅徒歩15分以内
【8点】バス利用が必要・名古屋駅まで60分超
【4点】公共交通機関が乏しい・車必須エリア


④ 自治体の財政力(20点)

財政力の強い自治体は、インフラ整備・公共サービスの維持ができるため、エリアの魅力が長期的に保たれやすいです。財政力指数(総務省が公表)で確認できます。

確認するデータ

  • 財政力指数(総務省が公表。1.0以上が財政的に自立)

  • 公表されている市町村の財政状況

【20点】財政力指数1.5以上(刈谷市・豊田市等)
【16点】財政力指数1.0〜1.5
【12点】財政力指数0.7〜1.0
【8点】財政力指数0.5〜0.7
【4点】財政力指数0.5未満・財政が逼迫

愛知県内では刈谷市(財政力指数2.0超)・豊田市(1.5超)が全国トップクラスです。


⑤ 賃貸需要(20点)

SUUMOやホームズで空室物件数・賃料水準を確認し、管理会社や仲介業者に直接ヒアリングするのが最も正確です。

確認するデータ

  • SUUMOやホームズでの空室物件数(競合数)

  • 同条件の物件の賃料水準

  • 管理会社や仲介業者への直接ヒアリング

【20点】空室率が低い・単身〜ファミリー需要ともに旺盛
【16点】需要が安定・競合はあるが適正レベル
【12点】需要はあるが供給過多気味
【8点】空室が目立つ・賃料下落傾向
【4点】慢性的な空室・賃料が著しく低い


名古屋・愛知エリアのスコア例

私が実際に評価したエリアのスコア(一部)です。

エリア  ①人口  ②産業  ③交通  ④財政  ⑤需要  合計 
名古屋市中区 | 20 | 16 | 20 | 16 | 20 | 92点 
刈谷市 | 16 | 20 | 12 | 20 | 16 | 84点 
名古屋市守山区 | 16 | 12 | 16 | 16 | 16 | 76点 
名古屋市北区 | 12 | 12 | 16 | 16 | 16 | 72点 
一宮市 | 12 | 12 | 12 | 12 | 12 | 60点 
あま市 | 8 | 8 | 8 | 8 | 8 | 40点 


スコアの活用方法

70点以上 → 積極的に検討。利回りが少し低くても長期保有に向いてます
55〜69点 → 条件付きで検討。DCR・IRRが十分に高い場合のみ
54点以下 → 原則見送り。エリアの衰退リスクが収益を上回る可能性あり


スコアに加えるボーナス・ペナルティ

基本スコアに加えて、物件固有の条件で加減点します。

+5点 駅徒歩5分以内
+3点 都市ガス
+5点 新築または築5年以内
▲5点 プロパンガス
▲5点 築20年超の木造
▲3点 高齢化率が特に高いエリア(=将来新築に置き換わる可能性高い)


まとめ

エリアスコアリングの5軸をまとめます。

① 人口動態:増加・横ばいのエリアを選ぶ
② 産業・雇用:大企業・工場集積地は安定
③ 交通アクセス:名古屋駅30分以内・駅徒歩10分以内が目安
④ 自治体の財政力:財政力指数1.0以上を目安に
⑤ 賃貸需要:競合物件数・空室率で確認

感覚だけで「良さそうなエリア」を選ぶより、この5軸で数値化することで、エリア選定の精度が大きく上がります。


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本記事は著者の個人的な経験に基づくものです。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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