正解のないコミュニケーション、あなたはどう動く?
オルソグループは多様な職種の方が集まり、日々さまざまな形でのコミュニケーションが求められています。 「真の健康」を追求し続けるためには、休息・栄養・運動・手技・地域医療の連携が不可欠ですが、それぞれが協力し、共感を生み出す力はどのようにして引き出されるのでしょうか。 今回は、バスケットボール監督、僧侶、放課後デイサービス代表として多様なフィールドで活躍する上田監督をお招きし、この重要なテーマについて語り合いました。
―情けは人の為ならず
鞆 上田さんのところもさまざまな職種の方がいてると思うんですが、他者への思いやりはどのように指導しているんですか?
上田 ボケとツッコミができる人はうまくなるという話と似ていて、例えば自分から親切にしました、物をあげました、よかったなぁとなった時に見返りを求めず最初はあげるんですけど、だんだんこんな感じで何かちょっとでも返してくれたらもっとやるのにな・・みたいな気持ちって僕の中で生まれてくる。自分が応援される側とか、何かやるときに協力してもらう側になりやすい。だからまずやっぱり人に対して協力を、たくさんやりなさいと伝えています。感受性を高めること、コミュニケーションを取ったり、サービス提供、クライアントの声を聴くとか、ここら辺は全部共通していると思っています。
―自分で答えを導く力
鞆 実際のバスケのシーンでどんな時に指導されるんですか?
上田 目標が「ここだよ」というようなことは基本的にやらないです。人生ずっと続いているので。練習中がどうとか、今のタイミングはこうやから、こういうのを考えないといけないよってことは一切言わないです。
鞆 こうせいああせいって言うんじゃなくて、自分で考えて動く。自主性を引き出しているということですよね。
上田 試合の時もベンチで細かく話はしていないです。どっちかって言ったらずっと笑かしてました。目標が「ここだよ」ってっていうことは絶対にしないです。勝ち続けている最中に目標をさらに遠くにしていくので。失敗も成功も見ている人はそれが楽しくて応援してるんだよと伝えています。
―変わり続けるチームのかたち
鞆 チームやからいろんな人がおると思うんですよ。どういう感じでまとまっているんですか?
上田 設立当初は言い方悪いですけど人材を選べない部分があったりするので、そのカオスな状態っていうのをずっと作り続けていくと、その中でもルールが出来上がってくるんですね。そのルールにこちら側が逆に違反しないように。人が抜けていくタイミングでルール改善のチャンスがくるので、少しずつこっちに引っ張っていくような作業。僕の中で組織を作るには4年かかると思っています。
―役割の向こう側
鞆 スタッフにどんなことを求めているんですか?
上田 相手に対してどれだけ思いやりを持てるかというところと、その向こう側ですよね。目の前の幸せがどういうふうに波及していくかというところを一番重視しているというか。例えば、バスケットと福祉は業態が違う中でも両方絡んでいる人がいてバスケットを優先した結果、福祉のほうが手薄になる。周囲が「そっち優先なんだ」って微妙な空気になることもあると思うんですね。それが周り回って福祉に還元されたりするイメージが普通に働いているだけでは想像できないと思うんで、そういった話をできるだけたくさんするようにしていって、みんなが違うところでも会社のため、みんなのために動いてるんだよと。どれだけ日々、日常の中で、自分と役割の違う人が汗をかいているかということを伝えています。
―自分がどう動くか
鞆 (以前)学生に講演会するって仰ってたじゃないですか。どんな内容されるんですか?
上田 目標達成の仕方みたいな内容が多いかなと思っています。聴覚障がい者についての講演会、体験会をしてほしいという依頼があったときに、聴覚障がいを知るために耳栓をつけてもらって聞こえない中でコミュニケーションとって勉強になったと書いてもらうことが多かったんですけど、試しに僕も耳栓つけてみたらよく聞こえるんですよ。実はみんな言えずに演技してくれてたんだなぁという事がありました。代わりのものを悩みに悩んで周りに聞いてみたときに言われたのが、できない経験じゃなくて、こういう状況だったけどできるようになったことを伝える講演会にしたほうが良くないかって言われて、それからすごい価値観が変わりました。
聴覚障がい者が聞こえない中で、努力してわかるようになった人と健常者でも努力をせずに情報を待っているだけの人もいます。聴覚障がい者だからどうということはなく本人の問題です。もちろん情報保障というのも大事だと思います。それがなくても自分がどれだけ事前準備をしたかだとか。例えばアメリカの学校の授業を受けるときに、日本の通訳の人がいてないからこの学校なんやねんみたいなのを言ってしまうと、なんか同じじゃないかなって。僕はストリートバスケって言って外のバスケットをしてきたので、海外の人とかと一緒にやるケースが多かったから、言葉はわからないけど自分でコミュニケーションを取るしかなかった。いきなりどこか放り込まれようが自分で何とかするしかないので
対談の続きは、オルソグループ公式Youtube「おるそチャンネル」で公開!

