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第266話 露腸亭は夢をみる

《アリンコプロ》
露腸ACT3が契約している文芸エージェント。
文筆家に代わって出版社に原稿を持ち込んだり、出版や連載、原稿料の交渉などを代行してくれる。更には経費管理まで。
オプとして資料収集やアシスタントの紹介もあり。
一番近い業態は芸能プロダクションと思えばよい。

クロアリの巣から独立した元“働かないアリ”の壱号と弐号の二匹のスーパー働きアリが主に廻している。
社是は
「草叢の才能を掻き分ける」

なお、働きアリは10匹いないと2匹のスーパー働きアリが出現しないので、どうでもいい連中を巣から8匹連れてきている。

※スーパー働くアリになると髪の毛が金色になって逆立ち、「ゴゴゴゴ」と音がする。
また自分のような一般人でも「気」の圧を感じるので一発でわかる。

アリンコプロが囲い込んでいる他の文筆家にキリやんG J r.がいる

弐号
「お疲れ様です。アリンコの弐号です。
おめでとう御座います!
露腸先生の
『人工肛門になっても一向にかまわん!』の重版が決定致しまた。初版からあっという間ですから。ウチも鼻が高いです。
それから
『こうすれば1ヵ月で普通の生活に
     人工肛門閉鎖は怖くない』
もすごい売れ行きです。屁の国家とか旬狗堂とか大型書店のレジの前に平積です」

露腸ACT3
「かねてよりの約定のとおり、チミらの取り分印税の5%から10%にアップしてくりたまえ」

壱号
「腹出書房から出す先生の処女歌集
『ストマ記念日』の解説ですが、俵先生がお引き受けになられたそうです。
それから是非、対談したいとのお話もあるんですが、いかがしましょう」
露腸ACT3
「えぇー 藤かんな じゃないんかい!」

弐号
「月刊鼻田から単発のエッセイの依頼が来てます。
テーマは政治家と大腸。故安倍先生を意識した中身ってことで。
返事は明日までなんですけど?」
露腸ACT3
「先月しんぶんアオハタで不破ちゃんと対談やったばっかりだぜ。いくら何でも、節操ないだろうよ」

壱号
「アリンコの壱号です。
文藝春臭から、塩野先生のエッセイの後釜の依頼の打診があったんですけど。
題名は『ストマから日本が見える』。
文春で連載ですよっ‼︎」
露腸ACT3
「連載はめんどくせーから断っといて。」

弐号
「例のアニメの原作の件ですが、題名が決まりました。
ガン◯ム ジークイレウスです。」
露腸ACT3
「あ、そう。ストマガ◯ダムじゃないんだ。
主人公どうすっかなぁ。前期高齢者女性のままでいいか」

壱号
「センセ、センセ。
本田さんとか、Mのさんという方からアンソロジーに入れる御玉稿をば是非とも頂戴いたしたい、という電話とかメールが何通も入ってるんですけど」
露腸ACT3
「なんのはなしですか」



ベルリオーズは阿片を服んで「幻想交響曲」を作った。
※露腸ACT3が好きなのはムラブィンスキー レニングラードフィル
ミンシュのパリ管も名盤である

露腸ACT3のオペ後の痛み止めはオピオイドのような強い物ではないので、日頃の願望が夢になったようだ。

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