ヴィジュアル系とメタルについて
元々ラウドの走りとしてのスクリームを使った業界に居た自分はヴィジュアル系がやりたいというジャンル固定でなく業界の大先輩であるDir en greyさんを憧れの対象として業界に入った。
同時に当時のラウド業界では珍しい女性ボーカルのMaikoさんを筆頭とするDazzle Visionも居たし、何故かTSUTAYAのレンタルコーナーにCDが置かれていた気がする。
で、他にもDELUHIとかガルネリウスとかも色々居たがその中で突出してこれというジャンルで何かハマるものがDirがやっていたようなスクリームとクリーンボイスの使い分けでヘビィなサウンドに載せるという破壊的な美学を打ち出した形の楽曲をやっている中DirのアルバムP[Withering to death]を筆頭とし、鼓動やTHE FINAL といった世界観を出せる楽曲の作り方がわからず右往左往する中で段々熱が離れていった気がする。
で、ヴィジュアル系がかっこいいかっこ悪いみたいな話になってくると見た目的なアプローチで世界観を出す。という部分がだんだん2010年代後半になって薄くなってきたのだ。
所謂、音のアプローチを優先したくなることに加えてその攻撃性をメタルに持っていきたい。そういう気持ちは日増しに強くなった。
思春期に受けた様々な痛みを曲に載せて表現したい。
その欲求は、活動を続けていく中で様々な裏切りや誹謗中傷を受ける中でも大きくなっていったし、全体を敵としてみなすのかわからないが、全てを駆逐してやりたいというぐらいの業界に対する憤りやあまり希望的観測の持てない国の秘密的な部分を知ってしまったことにも由来する。(政治的な側面その他)
それと同時に、自分の置かれている孤独な境遇を更に音楽へ依存させることにも繋がった。
攻撃性の問題も去ることながら、不良と呼ばれた人間が今煙たがられるこの今の日本社会ではいとも簡単に闇の部分が流れて葬り去られる。
さらに、法的な部分が本当の意味では機能していないのだ。
法を犯しても守りたい正義に対してよく考えるようにはなったし、「仕方がないこと」に対しても何も考えないような大人にはなりたくなかった。
大人になると皆簡単に誤魔化し金のために嘘を吐き、そして他者を貶める。
そういう奴らをまとめて断罪するための曲として成立させたいのが、より大きな巨悪としてのnuageメタルコアだった。
なんというか、劣悪な環境を掻い潜ったものだけに出せる音を追求したい。
そういう欲求が令和になって更に高まった。
簡単にいうと、世界を見ても日本を見てもそんなにいいことなんてあまりない。
俗にいう、破滅を望む者。になったのだ。
デストルドー(死の欲動)」と呼ばれ、心身の限界や強い絶望感から生じる破壊衝動や自責・自己否定の現れです。主な背景には「見捨てられる不安」や「見通しの立たない諦め」があり、関係や自分自身をあらかじめ破壊することで、心理的な苦痛を避けようとする防御反応です。
ここから更に自分と他者との境を強く認識するようになったし、当たり前に通勤したり過ごしている人たちに慈悲の気持ちなどもあまり持たなくなった。
ただ、そこにいるだけの人たちという物体としての認識。
自分の中で同じ空間にいて安心を感じられる人も本当に数少ない。
そういう環境の中でもメタルとしてのジャンルは強い孤独感や絶望を持っている人たちが多い。
他のジャンルのようにお遊びでやることを許されないような、死に近い瀬戸際でやる攻撃的なジャンル。
今後そこをより開拓していきたいというのが展望だ。
Tips:
2026年おすすめのバンド
Nabra9…JoJoちゃんのスクリームが素晴らしいまさに令和のDazzle Visionを思わせるバンド。よりミドルスクリームが素晴らしい。
Uz:ME…声優の田中理恵さん率いるサウンドがデジタルに寄ったポップスクリームバンド。アート方面も注目。
デストルドーをモチーフにした曲
