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フリーランス1ヶ月目、正直しんどかったこと全部書く

自由になったはずなのに、なぜか不安だった

初日。朝7時に目が覚めた。通勤支度をしようとして、ああ、通勤がない、と思い出した。妙な空白感があった。

会社を辞めたとき、心は晴れていた。あの苦しい環境から抜け出せる。自分のペースを取り戻せる。フリーランスとして、好きな仕事だけをやっていく。そう思い込んでいた。

でも、現実は違った。

初日は良かった。机の周りを整理して、やることリストを作った。ポジティブな気分があった。2日目も3日目も、その気分は続いていた。

でも、1週間を過ぎたころ、変わった。

朝、目が覚めても「今日もやることがない」という感覚が強まった。いや、正確には、やることはある。フリーランスの営業、案件探し、スキルアップ、ポートフォリオ作成。やることは山ほどある。でも、「今日、絶対やらなきゃいけないこと」がない。その自由さが、逆に不安を増幅させていた。

会社員だったころ、朝起きて最初に浮かぶのは「今日のタスク」だった。それは時に煩わしく、時に窮屈だったけど、少なくとも「今日のやることは決まってる」という安心感があった。

フリーランスは違う。全部自分で決めなくちゃいけない。今日は営業をやるのか、制作をやるのか、スキルアップに時間を使うのか。その判断を、毎日毎日、自分でしなきゃいけない。それが、予想以上に重かった。

収入ゼロの恐怖と、孤独感のダブルパンチ

1ヶ月目、案件は1件だけ。単価は以前より安かった。理由は簡単。実績がなかったから。フリーランスとして個人で営業するのは、会社の肩書きがあるときより、断然難しい。

その月の給与は、手取りで5万円弱。

前月までの給料は手取りで30万円あった。その差、25万円。月々25万円、何もないところから作り出す必要がある。その現実が、腹に落ちたのが1ヶ月目の半ばだった。

貯金があるから大丈夫、と思ってた。実際、数ヶ月は持つ。でも「期間限定の貯金の消費」という感覚は、それまでの「給与をもらう」という感覚と全く違った。毎月、残高が確実に減っていく。それを見つめるのは、心理的に大きな負担だった。

同時に、孤独感もすごかった。

会社員のときは、毎日、会社に行けば人がいた。朝礼で顔を合わせたり、打ち合わせで誰かと話したり、昼ごはんを一緒に食べたり。それがない。完全に一人で家にいる。

Zoomで案件の打ち合わせはあるけど、それは仕事の話だけ。世間話もない。帰りに「お疲れ様」と言ってくれる人もいない。ただ、カメラを切って、一人に戻る。

その落差が、予想以上に大きかった。

「自由がいい」と思ってた。でも、その自由は「誰とも繋がりのない自由」でもあった。そしてそれは、予想以上に、心を削った。

「自分で決める」ことへの慣れない感覚

会社員のときは、多くのことが「決まってた」。勤務時間、給与、休みの日、やる仕事の内容。会社という枠組みの中で、大きな決定は既になされていた。

だから、私のやることは「与えられたタスクをこなすこと」だけだった。それは時に窮屈だったけど、「決断疲れ」がなかった。

フリーランスは違う。全部決めなくちゃいけない。

1日の使い方も、1ヶ月の計画も、一年のキャリアプランも。その決定が、全部自分にのしかかってくる。1ヶ月目、私は毎日、決断に疲れていた。

「今日は営業をやるべき?それとも制作スキルを磨くべき?」「この案件、単価安いけど、やった方がいい?」「ポートフォリオ作成に何日かかる?」

小さな決断の連続。それが積み重なって、大きな疲れになっていた。会社員のときに感じていなかった「決断疲れ」を、初めて実感した。

そして、その決断に失敗したとき。「この判断、間違ってたかもしれない」という後悔が、全部自分に返ってくるんだ。会社員のときみたいに「上司の指示だったから」という逃げ道がない。全部が「自分の選択」になる。

その責任の重さが、1ヶ月目は本当に重かった。

1ヶ月目に気づいた、会社員との一番の違い

1ヶ月を過ぎて、ようやく気づいた。会社員とフリーランスの一番の違いは「責任の形」だった。

会社員は、結果に対しての責任がある。でも、その過程では、会社という組織が支えてくれる。案件があれば営業は会社がとってくれたし、給料は毎月決まった日に入ってくるし、保険だって会社が入ってくれてた。

フリーランスは、全部が自分の責任。営業も、制作も、経理も、契約も。全部自分が決めて、やって、責任を取る。

その過程で「自由」を得てる。好きな時間に好きなペースで仕事ができる。でも、同時に「孤独」も得ていた。決断を誰かに相談する相手がいない。失敗したときに「上司のせい」と言える逃げ道がない。全部が、自分に帰ってくる。

その現実が、1ヶ月目で一気に押し寄せてきた。

しんどかったけど、戻りたいとは思わなかった

ここが大事なポイントだ。

1ヶ月目、本当にしんどかった。不安もあった。孤独も感じた。「やっぱり会社に戻ろうか」という誘惑も、ちらりと浮かんだ。

でも、その誘惑に負けなかった。理由は簡単。会社に戻ったら、また同じ苦しみが戻ってくるからだ。

確かに、フリーランスの1ヶ月目は、しんどかった。でも、それは「新しい環境に慣れるしんどさ」だった。一方、会社員のシんどさは「その環境そのものが、自分の心身を蝕むしんどさ」だった。質が全く違う。

1ヶ月目のしんどさなら、乗り越えられる。工夫すればどうにかなる。パートナーと話し合ったり、友人に相談したり、やり方を工夫したり。そういう努力で乗り越えられるしんどさだった。

でも、会社員のころのしんどさは、そんなに簡単には乗り越えられない。環境そのものが、自分に合わないんだから。

その違いに気づいたとき、1ヶ月目のしんどさは、むしろ「頑張る価値がある」ものに変わった。

フリーランス1ヶ月目は、本当に大変なことが多いです。でも、その大変さが「自分を蝕む環境からの脱出の過程」なら、それは乗り越える価値がある。一時的なしんどさと、根本的なしんどさは、全く違うんです。新しい環境での不安は、工夫と時間で解消できます。でも、自分に合わない環境での苦しみは、そうじゃない。その違いを、早めに見極めることが大事です。

なつめ|元・広告マンのHSP。10年の会社員生活で適応障害に。休職を経て退職を決意し、現在はフリーランスとして活動中。繊細さと、それと向き合う過程で得られた気づきを、ブログに綴っています。

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