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ゆうnote 繋ぐ優しさ【討論会編】 優しさは本当に必要か?

登場人物

画面左から、井川つむぎさん 23歳
      桜 美咲さん  30歳
      赤い ゆうさん 年齢不詳

【赤いゆうさんって誰なの?】

赤いゆうさん

・作者「ゆう」によって生み出された登場人物
・赤い服がトレードマーク
・本来は作者の分身・代弁役として設計された存在

しかし

・発言や思考が強く個性的
・独自の価値観・世界観を持ち始める
・物語の中で「作者の意図」から少しずつ逸脱
・結果として「作者とは別人格のような存在」になる

本番前

美咲「ムギちゃん、今日は気楽にやろう、本番のつもりと思ってな」
つむぎ「(リハーサルか)気楽にやらしてもらいます」

本番入ってますよ。


赤い:
「なんでスタジオのモニター、美咲なん?」

つむぎ:
「みさきゅん、かわいいから大画面で見たいやん😍」

赤い:
「ムギちゃん、仕事やで?」

つむぎ:
「今日はええねん、それこそ休ませてよ」

美咲:
「いや、よくないやろ!なんで私なん!?」

赤い:
「…ほんまに今日、討論会になるんかこれ」

つむぎ:
「はいはい、今日は特別企画やで〜」

「テーマはこれ!」

優しさって、本当に必要なん?


美咲:
「…いきなり重いな」

赤い:
「ええテーマやん」

「綺麗ごと、全部はがしたるわ」

作者ゆう:
「私は、優しさは必要だと思います」

赤い:
「じゃあ聞くけどな」

「優しい言葉で、現実変わったことあるん?」

美咲:
「うわ…いきなり核心」

作者ゆう:
「変わらないこともあります」

「でも、心が折れずに済むことはあります」

赤い:
「でもな」

「現実は待ってくれへんねん」

「仕事も、生活も、全部続く」

美咲:
「たしかに…」

作者ゆう:
「だからこそ、優しさが必要なんです」

「何もないと、人は潰れてしまうから」

赤い:
「でもその優しさが」

「逆にしんどい時もあるやろ?」

美咲:
「…それ、あるかも」

赤い:
「頑張らなくていいって言われても」

「頑張らなあかん状況やったら」

「どうしたらええねん」

作者ゆう:
「…」

美咲:
「これ、答えむずいな…」

(少し間)

美咲:
「なあ、ちょっと思ったんやけど」

赤い:
「なんや」

美咲:
「優しさか現実かじゃなくて」

「使い方の問題ちゃう?」

作者ゆう:
「使い方、ですか?」

美咲:
「うん」

「優しい言葉だけでもあかんし」

「現実だけでもしんどい」

赤い:
「ほな、どうすんねん」

美咲:
「例えばな」

■ 美咲の対策①「全部やらない」


美咲:
「全部ちゃんとやろうとするから潰れるねん」

「しんどい日は、1個だけやる」

赤い:
「1個?」

美咲:
「うん」

「仕事でも家事でも、1つだけ」

「それできたらOKにする」

作者ゆう:
「自分のハードルを下げるですね」

赤い:
「…それなら現実でもできそうやな」

■ 美咲の対策②「小さく休む」


美咲:
「あと、休むも大事やけど」

「いきなり全部止まるの無理やん?」

赤い:
「無理やな」

美咲:
「だから10分だけ休む」

「それだけでも全然違うで」

作者ゆう:
「短い休息でも、心は回復しますね」

赤い:
「…それなら罪悪感少ないな」

■ 美咲の対策③「距離をとる」


美咲:
「あとこれな」

「しんどい日は、見んでええ」

赤い:
「何をや」

美咲:
「SNSとか、人と比べるもん」

赤い:
「…たしかに余計しんどくなるな」


作者ゆう:
「距離を取るのも、大切な選択ですね」


(少し間)

赤い:
「なあ、ゆう」

「結局さ」

「優しい言葉って、意味あるん?」

美咲:
「また来たな、その質問」

作者ゆう:
「…あります」

赤い:
「なんでそう言い切れるん?」

作者ゆう:
「それがないと」

「自分を責めるしかなくなる人がいるからです」

(少し静かになる)

美咲:
「…それは、分かるかも」

赤い:
「……」

作者ゆう:
「優しさで現実は変わらないかもしれません」

「でも」

「自分の見方は変わることがあります」

美咲:
「見方、か…」

赤い:
「…まあ」

「全部否定はできへんな」

つむぎ:
「はいはい〜まとめいくで〜」

美咲:
「まとめるん、私やろ」

つむぎ:
「みさきゅん頼むわ」

■ 美咲のまとめ


美咲:
「たぶんな」

「優しさか、現実かじゃないねん」


「優しさで自分を守って」

「現実で少しだけ動く」


「このバランスなんやと思う」

■ 最後に


優しい言葉に救われる日もある

現実を見て動かなあかん日もある

つむぎ:
「なあ」

「優しさも、現実も、どっちも間違いちゃうと思うねん」

「しんどい時は、優しさに寄ってもええし」

「動ける時は、現実見てもええ」

「どっちか一つに決めんでええんよ」

「その時の自分に合う方、選んだらええ」

「以上です。なぁ、みさきゅんこれリハーサル
やんな」


美咲:
「えっ、ちょっと待って」

「本番入ってるで?」

「仕事モードちゃうかったん?」

つむぎ:
「……あ」

「失礼しました」

「以上で、討論会を終わらせていただきます」

本番終了後


つむぎ
「美咲さん、失礼いたしました」

美咲
「今日はええは。ムギちゃんもたまにはゆっくり休みな」

軽く肩をぽん、と叩く。

つむぎは小さく息を吐いた。

つむぎ
「気を抜いたつもりはなかったんですが、どこかで張り詰めていたのかもしれません」

美咲
「せやろなぁ。ムギちゃん、ずっとちゃんとしなあかん顔してるもん」

つむぎ
「それが役目ですから」

美咲
「役目も大事やけどな。壊れたら意味ないで?」

その言葉に、つむぎは少しだけ黙り込む。

つむぎ
「……はい」

美咲は続ける。

美咲
「今日は帰ったら、何も考えんと好きなことし」
「討論も正しさも、今日は休みや」

つむぎは静かに頷く。

つむぎ
「……では、少しだけ甘えさせていただきます」

美咲
「それでええ」

「たまにはムギちゃんに戻り」

つむぎの表情が、ほんの少しだけ柔らかくなる。

つむぎ
「ありがとうございます、美咲さん」

本番の緊張がほどけた控室には、
静かであたたかい余韻だけが残っていた。

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