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夏祭りの夜に見つけた、小さな幸せ

「昨日の夜、楽しかったなぁ」

赤いちゃんが、朝の空を見ながらつぶやいた。

夏祭りの余韻が、まだ心の中に残っている。

「ほんまやね。なんか久しぶりに、ゆっくり笑えた気がするわ」

美咲ちゃんが優しく笑う。

昨日までの毎日は、気づかないうちに頑張りすぎていたのかもしれない。

やることに追われたり、
周りに合わせたり、
自分の気持ちは後回しになったり。

でも、昨日の夏祭りでは、そんなことを少し忘れることができた。

屋台の前で何を食べようか迷った時間。
くだらない話で笑った瞬間。
夜空に広がる花火を、3人で見上げた時間。

どれも特別なことではないのかもしれない。

だけど、心にはちゃんと残っている。

「美咲ちゃん、昨日の花火、本当にきれいだったね」

つむぎが微笑む。

「うんうん、ほんまにきれいやったなぁ。あの時間だけ、ゆっくり流れてるみたいやったわ」

赤いちゃんが嬉しそうに答える。

「ムギちゃんも楽しそうやったね」

美咲ちゃんが声をかけると、

「はい。すごく楽しかったです。3人で過ごす時間って、こんなに安心するんだなって思いました」

つむぎは穏やかな笑顔を見せた。

楽しい時間って、何か大きな出来事があるから生まれるものではないのかもしれない。

誰かと一緒に笑うこと。
同じ景色を見ること。
「楽しかったね」と言える相手がいること。

そんな小さな幸せが、心をそっとほどいてくれる。

忙しい毎日の中では、自分の気持ちを置き去りにしてしまうこともある。

だからこそ、ときどき立ち止まって、
「ああ、楽しかったな」
「嬉しかったな」

そんな瞬間を思い出す余白も大切なのだと思う。

夏祭りの夜に見つけた小さな幸せは、
3人の心に優しい灯りとして残っていく。

「また来年も一緒に行こうね」

美咲ちゃんが笑う。

「うん、絶対行こう」

赤いちゃんが頷く。

「楽しみにしています」

つむぎも優しく笑った。

夏の夜風が、3人の間をゆっくり通り抜ける。

その風のように、
心にも少し余白ができた、温かい夏の思い出だった。

忙しい毎日の中で、あなたの心がほっとする小さな幸せを見つける時間はありますか?

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ゆうラボ | ほどく言葉のよはく 読んでくださって、ありがとうございます。 この言葉が心に残ったら、そっと応援してもら えたら嬉しいです。