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現場AI録 #56 ファミコン世代の管理職が、「アップデート前提の時代」についていけない本当の理由


これからの時代は「完成した人」ではなく、「アップデートし続ける人」が価値を持つ。

そして、ファミコン世代の私たちが戸惑うのは、能力の問題ではなく、育ってきた前提が違うからだ、ということです。



ファミコン時代とスマホゲーム時代の違い

子どもの頃、ゲームソフトは特別な買い物でした。

誕生日やクリスマスに買ってもらったファミコンのカセット。

箱を開けて、差し込み、電源を入れる。

その日から何年経っても、ゲームの内容は変わりません。

新しいステージが追加されることもなければ、操作性が改善されることもありません。

私たちは、そのルールの中で攻略法を考え、何度も挑戦していました。

それが当たり前の時代でした。

思い出としては素晴らしいものです。

現代のゲームは「完成品」ではない

一方、今のゲームはどうでしょう。

ダウンロードした日が完成ではありません。

定期的に新しいイベントが始まり、

新しいキャラクターが追加され、

ゲームバランスが調整され、

ユーザーの声をもとに改善が続きます。

昨日と今日では、同じゲームでも少し違う。

「完成したゲームを買う」のではなく、

進化し続けるゲームを楽しむ。

そんな時代になりました。

この変化は、ゲームだけではありません

スマートフォンもそうです。

ChatGPTもそうです。

仕事で使うSaaSもそうです。

買った瞬間がゴールではありません。

完成して終わりではなく、

完成してからも価値が高まり続ける。

これが今の製品やサービスの当たり前になっています。

私たちは「完成形」を目指して育ってきた

では、自分自身はどうでしょう。

私たち40代・50代は、

仕事を覚え、

経験を積み、

一人前になり、

管理職になる。

そんな「完成形」を目指して育ってきました。

一度身につけた知識や経験を磨き続けることが、
価値につながる時代だったからです。

その考え方で成果を出してきた人も多いでしょう。

だから、新しい技術や働き方に戸惑うのは、不思議なことではありません。

能力の問題ではなく、

育ってきた時代の前提が違うのです。

でも、時代の前提は変わりました

今、求められているのは、

「完成した管理職」ではありません。

経験を積んで終わりではなく、

経験を積んでからも更新し続ける管理職です。

ここで思い出してほしいのが、ゲームの「クリア後」です。

昔のゲームでも、エンディングを迎えたあとに、

隠し要素を探したり、やり込みプレイをしたり、

より高いスコアやタイムを目指したりする楽しみがありました。

管理職になることは、ゲームで言えば「クリア」に近いかもしれません。

しかし、本当の面白さはそこから始まるとも言えます。

部下の育成を深める。

組織の成果を最大化する。

新しいツールや考え方を取り入れる。

つまり、管理職になってからこそ、

やり込み要素が広がっていくのです。

AIを試してみる。

部下との対話を見直す。

会議の進め方を変えてみる。

新しい考え方に触れてみる。

大きく変わる必要はありません。

昨日より少しアップデートする。

その積み重ねが、これからの時代の強みになります。

あなたは「ファミコンのカセット」になっていませんか?

もし今、スマホゲームの運営会社が、

「発売したので、もう二度と更新しません。」

と言ったら、多くの人は物足りなさを感じるでしょう。

では、自分自身はどうでしょう。

昔の経験だけで仕事を続けようとしていないでしょうか。

「管理職だから、もう十分。」

そんな気持ちが、知らないうちに自分の成長を止めていないでしょうか。

おわりに

ファミコンが悪かったわけではありません。

あの時代は、「完成品」が最適解でした。

しかし、今は違います。

製品も、サービスも、AIも、仕事も、

アップデートし続けることが前提の時代です。

だから私たちも、「完成形」を目指すのではなく、

アップデートし続ける人でありたい。

50代だから変わるのではありません。

時代が変わったから、自分も少しずつ更新していく。

そんな姿勢こそ、これからの管理職に求められる力なのだと思います。

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