ばあちゃんの草餅と「上手いか?」の記憶。私が農地を守る理由
ばあちゃんの草餅
春になると、
ばあちゃんはよもぎを取りに行く。
雪が少しずつ溶け始めたころだ。
山や畑の土が見え始めると、
よもぎが顔を出す。
ばあちゃんは
生えている場所をちゃんと覚えていた。
竹のかごを持って行き、
よもぎをたくさん摘んでくる。
家に戻ると
それをきれいに洗う。
それから
ついた餅とよもぎを和える。
小さなよもぎの葉を、
ばあちゃんのゴツゴツした手が
器用に扱う。
その手は
本当に赤ちゃんを扱うように
丁寧だった。
丸く形を整えると
よもぎの香りが
部屋いっぱいに広がる。
春の匂いだった。
できた草餅は
きな粉にまぶして食べる。
家の中でも食べたし、
畑の休憩でも食べた。
やわらかい餅に
よもぎの香り。
きな粉の甘さ。
とても美味しいんだ。
春になると
思い出す。
ばあちゃんの
草餅の香りを。
草餅を食べながら
ばあちゃんが聞く。
「上手いか?」
私はうなずく。
きな粉の甘さと
よもぎの香り。
とても
美味しかった。
春になると
思い出す。
ばあちゃんの草餅。
そして
あの一言。
「上手いか?」
だから、思う。
ゴミ箱にしたくない。
今日も一ミリ。
農地の問題は、放置すると家族の問題になります。
私は「ここにあるものを守る行政書士」を目指しています。
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