東浩紀さんの配信動画を視聴して…
最初の乗りに乗った勢いには、うんうんこれだよね!と頷くものを強く感じたんです
サブカル批評から始まりゲンロンでの活動にはまったくピンと来るものがなかった人なのに、全然合わないのは異なるタイプだからとほぼ遠目で眺めてきた方だったのに、今回ばかりは面白い
(とにかく長いものの聴き流しができるでそのまま流しっぱなしでわかると思うんですけど、最初の30分くらいでほぼ言い尽くしておられますので、そこだけでも必聴レベルになってます)
この動画がとにかく「モノスゴイ」というレベルで面白かったのに…、その後は単純な事実誤認に基づく断定があり(『ヒルビリー・エレジーをそのまま事実認定しているようだったりとか…は本質的な現状理解を誤るので精査すべきと感じました)、なにかピントの外れた感じがまた戻ってきた印象を受けたりで、なんでこうなってしまうかなぁと思っていたんですね
間違いなく僕は彼とは比べものにならないへっぽこですけど、こういう時の直感ならばおそらく東さんにも勝るやろという感じがあります
そのご判断をいただくならば、昨年の合衆国大統領選挙を眺めながら、ようやく使い物になった生成AIを頻繁に活用して「ここまで来たんだな…」と感じてからのとんでもないスピード感に関して強く思うものがあり、それを記事にまとめたりしてましたから
当時のライブ感覚で書いた投稿はすべてこのマガジンにまとめましたので、ご興味のある記事を適当にチョイスしてサラッと読んだ程度で「こんなもん👎」とされても構わないっスよと言えるくらいにはがんばったんですよ🙂
東浩紀さんが気づいたこととほぼ同じものを、同時期か少し早くから勘づいて、日常生活に支障が出るくらい脳がくたびれ果てるまで考えていたことを、少しでも肯定的にみてくださるならばわかってもらえるかもな…という感じですが
➖➖➖
ただ、一週間ほど前に公開されたこの動画は、余りにも内容が物足りなさ過ぎるとしか感じませんでした
自分も昨夏以来そうなっていったものの、最初の2時間超えの動画でお話になられているように、東さんもYahoo!ニュースのヘビーユーザーだと語っているにしては取り上げているトピックがつまらないし、残念ながら掘り下げて解説する程度もあまりにも解像度が低いと言わざるを得ない…
致命的にアカンとなったのは、今の状況にサイバネティクスの影響について正しく触れながらも、サイバネティクス以降に至る、或いは以前にずっと遡っていくことがまったくできていないことでした
昨夏に取り掛かってみたものの、
これは所謂「西洋哲学」の系譜からは絶対に見えてこないものだということだけは嫌というほどわかりましたから、さすがの東さんとはいえ学び直しが必要なんだろうと理解はできるんですけど…
自分はひたすら①手持ちの知識や書籍からオフラインの情報を徹底的に引き出し、②オンライン情報にある最新の世界中の報道を小さなメディアまで追いかけ続け、③それらを総合させて自分の中で完全オリジナルの仮説やシナリオを組み立てながら、④その時々でなぜか性能に差が出てしまうので複数のAIにぶつけて検証しながら、⑤回答からインスピレーションが得られればまた①に戻って考え直すということをひたすら繰り返して、この辺に関してある程度の理解が得られましたけど、所謂正統な西洋哲学からは異端視されたり、そもそも全然関係なかったりというものが次々と出てきましたから、「まぁ、それもしゃーないかな」とは思います
ただ、カネを取って商売にする以上は「何を言うてるのかワケがわからない…」くらいの話をしてもらわないと、課金して続きを視聴しようとはならんのです
こんな程度の配信ならばカネを支払うなんて絶対あり得ないレベルなんですよねー
真に重要な要点に関してならば、自分の方がずっと知っているしわかっていることしか出てこないだろうという予想しか出なかったんです
なので、ゲンロンさん、もうちょっとがんばってくださいね🙂↕️というエールを込めて、ごく簡単に今のこの局面でなんでサイバネティクスが出てくるのか手短かに書いてみるつもりが、とんでもなく長くなりました😅
でもそれだけの熱量を込めた分、おそらくここから先は状況次第では有料に変更してもいいんじゃない?というくらいの価値はあると思うんですけどね🙂
➖➖➖
なにしろ出来の悪い卒論はサイバネティクスだったくらいだし、ファッション好きとしてアメカジ・カルチャーにハマったならば、ココで如何にも仰々しく取り上げられている『ホール・アース・カタログ』はもう当たり前の必読書だったくらいなんです
だから、悪いんだけど東浩紀氏よりもずっとよく何もかもがわかっていると言えるだけの自負があるんですよ😉
初期のシリコンバレーの価値観や思想にほぼそのまま引き継がれた1960年代のカウンター・カルチャーに影響を与えたグレゴリー・ベイトソン経由でサイバネティクスは影響を残しています
ベイトソンという人については、日本語のWikipediaだけでは全然物足りないので英語版と両方をリンクしておきますが(以下出てくる人についても同様です)、自分の人生で大きな出来事として語る二つが第一次世界大戦であり、ノーバート・ウィーナーが1948年に著した"Cybernetcs”だったと述懐した人でした
じゃあベイトソンを遡るとどうなるの?というと、彼の親父さんがチャールズ・ダーウィンの進化論の研究者だったこともあり、それが影響してベイトソン独自の生態系の思想の大元になっています
ベイトソンの基本思想であるエコロジカル・マインド(生態学的精神)は、非線形的・相互依存的なシステムの自己組織的な動的なものを重視する内容でしたが、彼が述べたそのままに、①お父さんから引き継いだ🇬🇧ビクトリア朝の自然哲学と経験論思想に基づき、ダーウィンの進化論を受けての「自然の複雑系の相互作用」を探求していくという自然観がまず底流にあり、②第一次世界大戦というそれまであり得なかった未曾有の戦争を経験したが故に、ヨーロッパ一辺倒だった彼の地の人文社会学思考体系を一変させた後に出てきた20世紀初頭の人類学と文化相対主義や構造主義等(フランツ・ボアズ、マーガレット・ミード、レヴィ=ストロース)の影響を受け、③ノーバート・ウィーナーのサイバネティクスで提唱された「システムとフィードバック」の考え方を取り込んで、「生物・社会・精神・情報は相互に結びつく複雑なシステムである」とするとするものでした
旧ソ連邦のカフカス地方にあるアルメニア🇦🇲出身のゲオルギイ・グルジェフへの直接の言及は無いものの、グルジェフの影響がまったく無いとは言えないともできるはずです
グルジェフは帝政ロシアの時代に生きた人で、独自の秘教的知識と東洋思想-スーフィズム(イスラーム神秘主義)や仏教における禅やキリスト教神秘主義などを融合させて「霊的覚醒」への道を説き、「第四の道(The Fourth Way)」というこれもとてもユニークな独特の思想を形つくった人でした
肉体、知性、感情の三つを、主要な宗教の中でも本流から外れた神秘主義的な信仰のあり方(身体の運動をどれも伴ってます)で融合させたが故に「第四の道」と名付けられたわけですが、身体性という面でも非西洋志向の哲学という意味でも、ベイトソンのが説いたエコロジカル・マインドと相性が悪いはずはないというものでしょう
グルジェフが生まれたアルメニアは世界で一番初めにキリスト教を国教と定めた国としても知られているように、後にメジャーとなっていくカトリックや東方正教会とは異なるキリスト教の流派が息づいていたところで、故に彼は西洋哲学に縛られない「霊性=スピリチュアル」というものから目を逸らすことなく注目することができたとも言えると考えます
ただ、ベイトソンはあくまで西洋の思想家として系譜を遡ることのできる人ですが、グルジェフは明らかに異なっていて、例えばLSDの使用を積極的に肯定して「意識の自由」を唱えたハーバード大学の心理学部教授だったティモシー・リアリーが中でもおそらく一番知られているはずだと思いますけど、「ニューエイジ思想」の一方の核となっていく特徴を持つ人物です
ビートルズに限らずLSDを使ったサイケデリックなカルチャーや中華文明の老子や荘子の思想(老荘思想)-Taoism(陰陽-Yin-yang、道-Taoとして知られることになっていきます)や、インドで古代から続く修行の一つだったヨガ-Yogaから現代風にアレンジされたマインドフルネス-Mindfulnessまで至る、土着的とも言える「ニューエイジ思想」がヒッピー・ムーブメントを生み出し、彼らにとってベイトソンのエコロジカル・マインドの思想が相性が悪いはずがないものであり、未来志向のテクノロジーが発展することの肯定的評価と土着的なものへの強いこだわりが渾然一体となって1960年代の世界的な新しい思想の潮流を形成していき、1980年代前半くらいまではその影響を直接残し続けていくことになります
1977年に最初に公開された『スター・ウォーズ』はそんな世界観を見せてくれている恒例かと思いますよ
或いはカルト認定されているもののサイエントロジーの中身はほぼそういう世界観から成り立っていて興味深いものを感じますね
《4分33秒》という奇妙な作品でよく知られているジョン・ケージは、正統な西洋音楽の継承者だったドイツのアルノルト・シェーンベルクの「出来の悪い弟子」とされた人でしたが、通園通学バスの運転手をしながら「禅」の思想を体系化した鈴木大拙に影響を受けたり、ということもありましたね
『ホール・アース・カタログ』を創刊したスチュアート・ブランドは、自給自足(DIY)とテクノロジーの統合を訴えてスティーヴ・ジョブズに直接的な影響を与えた人物ですが、彼らが活躍した思想的な下地はこうしたもので、それらがすべて初期のシリコンバレーの価値観や思想にもそのまま流れ込んでいきます
➖➖➖
一旦ベイトソンに戻って、ではチャールズ・ダーウィンはなんで「進化論」みたいなものを思いついたのかとなると、イングランド出身の銅版画家として知られているウィリアム・ブレイクまで遡ることができます
ダーウィンについてはつい最近出た新書を読んでみる方がいいと思います
(リンク先はKindle版ですが、もちろん紙の本もあって多分郊外の本屋さんでも見つかるはず)
ロマン主義派や神秘派として知られるブレイクは全くのイングランド王室の都合だけで創立されたイングランド国教会にとても批判的な人ながらも、同時に旧約聖書の熱心な読者であり、特にユダヤ民族本来のものではないとされる高名な『ヨブ記』に最も関心を持っていた人です
カトリックの犬飼道子さんは、『ヨブ記』は古代オリエントの他の部族か民族にあった神話を旧約聖書編纂時のユダヤ民族が取り込んだという見解を1970年代の大著である『旧約聖書物語』示していますが、『ヨブ記』に出てくるのはユダヤ教の唯一神であるヤハウェの神とは全く異なるタイプの神だと、読めば誰でもわかるレベルのことで納得できるはずです
小さな文字で二段組みで500ページを超える大著なのでよりやさしく書かれたこちらでもよいかと思いますが…
➖➖➖
まだユダヤとしてのアイデンティティが無かったセム語族系の一部族に過ぎなかったヘブライの人たちがユダヤ教を信仰する「ユダヤ」としてのアイデンティティに目覚めるきっかけとなったのが、新バビロニアのネブカドネザル二世によって国ごと滅ぼされ、当時世界最大の都市だった新バビロニアの首都に連行された「バビロン捕囚」と呼ばれる出来事でした
鎖で繋がれっぱなしというものではなかったものの民族浄化のような処遇を受けた「バビロン捕囚」を解いたのが古代オリエントの大帝国として誕生したアケメネス朝ペルシアの初代の王様だったキュロスで、ユダヤの人たちに喜ばれただけに留まらず、なんとヤハウェの神から祝福を受けるほどで、以来アケメネス朝ペルシアと「ユダヤ民族」はとても親しい仲にありました
またそうした蜜月の関係がずっと続いた時期が旧約聖書の編纂期とも重なっていたので、アケメネス朝ペルシアで信仰されていた当時の世界最先端の内容を持っていたアフラマズダ信仰(後にゾロアスター教として体系化されます)にあった「善対悪」という世界観をユダヤ教流にアレンジして取り入れるほどの影響も受けています
➖➖➖
アケメネス朝ペルシアといえば、ヨーロッパ文明の故郷である古代ギリシアの都市国家文明にとっては、有名なペルシア=ギリシア戦争(パレスチナ生まれの思想家であるエドワード・サイードが鋭く指摘したオリエンタリズムの観点からペルシア戦争という名前が変更されてます)で知られるように仇敵でしかなかった存在でありながらも、しかしながら一方ではカトリック(+プロテスタント)信仰の強かったヨーロッパのアイデンティティの中核にある「新約聖書」と合わせて、ユダヤ民族の信仰、歴史、人々のあり方や民話を集めて一つにまとめた「旧約聖書」から始まった、「一神教信仰」の大元に位置する古代ユダヤ民族からは大変親しまれていたという、クリストファー・コロンブス以降は常に偉そうにしてきた西欧文明にとっては大層都合の悪い存在だったと思われる王朝でした
この本がそのあたりに詳しいです
だからこそ、あっという間にアケメネス朝ペルシアを滅亡させたマケドニアのアレクサンドロスが稀代の大英雄とされ、日本の世界史の授業までが彼を大きな存在として大書しているくらいですが、アケメネス朝ペルシアはヨーロッパ、アジア、アフリカの三大陸を制覇したローマ帝国に先駆けて誕生した史上最古の世界帝国だったので、その支配体制を維持するためにも広い版図を容易かつ迅速に行き来する強い要請により各地を繋ぐ街道を整備したことでも知られています
古代ローマ帝国に先駆けて整備した大きな業績とされるべきこの街道があったが故に、アレクサンドロスが一代で制服したのはほぼアケメネス朝ペルシアの支配下地域であると言ってよいくらいのものでした
➖➖➖
西洋哲学は古代ギリシアのプラトンから始まるとしてもよいものですが、合理的な現実主義者たちだった古代ギリシア文明をつくりあげたアテナイに代表される都市国家ポリスの人たちと、頑なに自らたちだけのために存在する唯一神ヤハウェを信仰する古代オリエントのセム語族系の一民族だったユダヤの人たちでは、世界認識のあり方も思想や信仰の根本も水と油くらい異なります
ヨーロッパの中世では、どうやっても相容れるはずがないこの二つの源流をまとめるためにスコラ哲学が盛んになり、遂にトマス・アクィナスによってプラトンにより創始されてアリストテレスが一旦まとめあげた「哲学」を使ってユダヤ教に由来する唯一神の存在証明をするという難題を解決します
(因みに言えば、古代ギリシア文明では「哲学」はケッタイ極まりないものでしかなくて、ソフィストやギリシア悲劇にあの文明の真髄を見ることができます
政治家を目指した名門貴族の家柄生まれのプラトンは、アテナイ市民には人気がなくて政治家にはついぞ選ばれず、「恨み晴らさで…」という感情込みで亡きソクラテスを狂言廻し役として使いつくりあげたのが「哲学」でした
ソフィストを詭弁者扱いするのもプラトンが始めたことですが、西洋文明の骨に染みるほどすっかり悪役として定着して今に至ります…)
➖➖➖
所謂近代に入ると、神の存在を取り除いた上でどのように世界を把握するか?という問題が西洋哲学の大きなテーマとなり、それが「存在論」と言われる大きな潮流を成す哲学のジャンルになっていきます
ただし、西洋哲学が既に中世で無理矢理なことをやって完成したとしていたものをそのまま引き継いでいるカラクリを見破ったフリードリッヒ・ニーチェによって「哲学」の欺瞞が暴かれ、彼の影響は1960年代のフランスで盛んとなったポストモダンの思想家たちに極めて大きな影響を残しました
それこそ東浩紀さんが最初の著作で扱ったジャック・デリダもそうですし、ジル・ドゥルーズやミシェル・フーコーやジャック・ラカンらの錚々たる顔触れの人たちに対して
(1960年代はカウンターカルチャーの時代でしたが、🇺🇸の動向と🇫🇷の動向では思想的な流れが異なっていることによくよく注意しておくべきと感じますね
東さんが言う通りで、ポストモダンの思想はここでごく簡略に書いたものの、西洋哲学の成してきたものを丸ごと理解しないとそもそも訳が分からないのです
ただし西洋哲学ならば日本を代表する一人である東浩紀さんといえども、🇫🇷のポストモダンの思想家が活躍したのと同時期の🇺🇸のカウンターカルチャーの思想的な根拠は、だからこそというべきなんだろうとも感じるものの理解が不十分だとせざるを得ず、しかしそれでは今後の世の中を考えることができないままになってしまうと僕は強く感じますね
なにしろベイトソンやグルジェフ、それ以前以後の系譜に連なる人たちは「異端」かそもそも哲学とは関係ない人たちがずらずら並んでいくことになるので)
➖➖➖
かなり寄り道をしましたがダーウィンに戻って時代を巻き直していくと、イングランド国教会を嫌ってメイフラワー号で「新大陸」に渡ったピューリタンたちがつくったUnited States of America(アメリカ合衆国)というキリスト教原理主義国家と呼んでもよいくらいと個人的には感じる新しい国に登場した重要人物にも触れないわけにはいきません
日本ではほぼ『ウォールデン 森の生活』でしか知られていないヘンリー・D・ソローがその人です
ダーウィンの同時代人でもあったソローはアメリカのエレミア」と尊敬されるほどのキリスト教の信仰に篤い人物ながらも、同時にダーウィンの著作の熱心な読者であり、その影響を受けた自然に対するソローの感覚の変遷は、神の与えたもうた調和を大いにひたすら讃美する『ウォールデン』から、破綻や不調和を余すところなく描く『コッド岬』に至るほどです
(エレミアは旧約聖書に登場する有名な預言者で、ありふれたような穏和な性格の青年だったのが、ヤハウェの神によって預言者として選ばれ、信仰を忘れモーゼが賜った律法も忘れた当時のユダヤの人々に向かってひたすら亡国を伝えて歩いた人です
不吉な言葉など聞きたくないと、どこに行っても嫌われ、本来穏和で優しい人であった本人も決して言いたいことではなかったものの、ヤハウェの神によって選ばれた預言者として次々と出てくる言葉を涙を流しながら口にして、最後はムカついた人々の投石で死亡したということが旧約聖書に書いてあります)
ソローのナチュラリストという側面が強調されるようになって今現在に至るのも、1960年代の『ホール・アース・カタログ』周辺の動向から注目されたのが始まりです
現代の日本社会のストリート・カルチャーというジャンルで大きな遺産を残し続けている、1980年代末から1990年代初頭にかけてのアメカジのカルチャーに関わってきた重要人物たちにも今なお影響を与え続けている、そんな事情がこうしたリンク先からもわかります
二番目にリンクした「‥‥‥research」のデザイナーさんである小林節正氏が、1980年代前半にその名を知られ始めた反体制かつ政治的なメッセージをひたすら伝えるパンク・バンドのClassについて語っておられますが、DIYのスピリットは🇬🇧ではパンクロックやポストパンクの人たちも共有していた価値観です
元々は単なるバンギャだったんじゃ?…と感じる、でも今は立派な作家さんとしてご活躍のブレイディみかこさんも同じものを内に秘めている人ですね
➖➖➖
小林節正氏が正しく指摘しているのが、ソローの持つ別の側面を示している彼の代表的な著作であり、英語圏の人ならばほぼ常識というくらいに知っていて当たり前とされている『市民的不服従』というタイトルの著作です
その中で、ソローは「不正な法は破れ」と主張していて、実際自ら実践して牢獄に入った人でもあり、現在のトランプ政権下で変わってしまった世の中においてはこの観点からも注目が集まっている人ですね
英語圏のメディアやSNSを見るとすぐにわかることですよ
原文はここで読めます
➖➖➖
下記の動画でもご自身が語っておられますが、東浩紀さんは生年的に少し微妙な世代なんです
パンクロックやポストパンクには間に合わなかったし、ロスジェネ世代よりも少し年長という…
彼のサブカル批評は後年の世代の人たちに大きな影響を与えたものの、僕にはいつまでたっても全然ピンと来ないものでしたし、おそらく2024年夏から本格的に始まった21世紀という時代を考えるならば、彼が最初の動画で断言したように最早通用しないシロモノに成り果ててしまったにもかかわらず、その後の東さん関係の動画もあるをすべて視聴しても、全体的にも取り上げるトピックにも理解がイマイチやなぁ…としか感じなかった理由がようやくわかったのがこの動画でしたね
自ら言っておられます
➖➖➖
1960年代のカウンター・カルチャーに話を戻すと、あの時代の若い人たちは「自由」を求めて闘ってその結果がLGBTQ…と続いていくジェンダーの多様性の容認という形で21世紀に入って結実しましたが…、でもじゃあ「自由とはそもそも何なんや」という思索は残念ながら全然足りなかったように感じます
故にカウンター・カルチャーからシリコンバレーに至る価値観や思想は大きく二つの方向に分裂して今だにそのままになっていると自分はみています
それが、ロバート・ノージックの影響を大きく受けたテック・リバタリアンとカウンター・カルチャー直系のオープン・ソース・ムーブメントとという対立軸でおそらくそれほど遠くない将来にはっきりとした鮮明な形で見えてくるはずです
➖➖➖
よりによってこのタイミングで、国際政治の力学的にもデジタル・テクノロジーの覇権に関してもかなり難しい立ち位置に居ることになってしまった台湾の唐鳳-オードリー・タンが、その際には今現在想像するよりもはるかに大きな存在になってくるはずとも感じますね
今やすっかり悪役国家となってしまったイスラエルで生まれ育ったユヴァル・ノア・ハラリさんでは残念ながら限界が見えてきます…
間違いなく読んでおきたいインタビュー記事なんですけど…
唐鳳-オードリー・タンは老荘思想からの影響を受けたと語ってもいて、その思想の底流には中華文明圏の人ならではの台湾の民間の信仰文化が息づいてもいます
当たり前とはいえ、それは西洋のニューエイジ志向の思想家らとは次元の異なる理解の深さとすべきレベルにあることは言うまでもありません
彼女がカウンター・カルチャーから初期のシリコンバレーに影響して今なお衰えないUNIXに込められた価値観も含めてオープン・ソース・ムーブメントに至る思想を、世界中の今現在生きている誰にも通じる言葉でまとめ直して、新しいデジタル時代のデモクラシーのあり方を提示できるまで、果たして台湾が独立を保てるか?という古えの中華大陸の春秋戦国時代みたいな緊張感の中で思考を研ぎ澄ましていることに関して、何よりもまず最初に触れないとあかんやろと僕は一連の東さんの動画を見続けて強く感じたんですけどね…
➖➖➖
半導体で世界トップを独走している台湾企業のTSMCにはさすがの🇨🇳も頼らざるを得ず、それ自体が巨大なロボットのような半導体工場や関連施設や設備がめちゃくちゃになるのが自国にも計り知れないくらいの大きなダメージになるから台湾有事はあり得ないとされてきました
しかし、BYDやDeepSeekをタイトルに掲げた一連の記事で検証したように、近い将来🇨🇳がTSMCに追いつき追い越さないとは言えない状況になってきたとも自分は感じてしまうので、かなり危うい感じが最近は強くなってきています
世界中から顰蹙を買うだけなので、軍事よりも通商で覇権国を狙っているように見える🇨🇳は、おそらく「やらない」という選択肢を選ぶとは思うものの、2024年という年に就任した台湾側の現総統(政権トップ)の賴清徳氏は、独立志向に関しては言葉を丁寧に選ぶほど抑制的だった前総統の蔡英文さんとは異なって、就任式の演説からいきなりかなり強気な発言があり、以降もそうした傾向は変わらず、ずっと大陸の🇨🇳を刺激し過ぎないように本音の中で潜めるに留めてきた「台湾独立」という主張があまりに目立つのを僕は心配しています…
➖➖➖
これまでの記述で間違いがあれば、どうかご指摘くださると多謝であります
また僕が考えてきた一連の記事をマガジンにまとめたリンクを最後に再度貼っておきますので、よろしければ是非ともご一読くださいませ🙂↕️
