こころちゃんまんが #12|完璧じゃないと終われないビーバー
不思議な島にある、小さなクリニック。
ここには、ちょっと心が疲れた動物たちがやってきます。
今週の患者さん
第12回目は、ビーバーさんのお話です。

まじめで、手先が器用で、
誰かの役に立つことが好きなビーバーさん。
壊れたものを見つけたら、放っておけません。
どうせ直すなら、きちんと。
渡すなら、相手ががっかりしないものを。
その気持ちは、たぶん、とても親切です。
ただ、一滴の雨漏りを直していたはずなのに、
気づけば通路がなくなっていました。
ちゃんとしたい。
もう少し直したい。
まだ渡すわけにはいかない。
そうして磨いているうちに、
親切だけが、相手へ届く手前で渋滞していきます。
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第1話:一滴でも落ちてるなら




第2話:一か所直すと


第3話:どれも、ちゃんと

第4話:善意で封鎖中


第5話:完成じゃなくて、開通




第6話:まだ途中ですが


第7話:雨の日のお客さん


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今回は、完璧なものを渡そうとして、
なかなか渡せなくなったビーバーさんのお話でした。
頼まれたからには、ちゃんと応えたい。
雑なものを出して、がっかりされたくない。
自分のせいで、誰かを困らせたくない。
だから、もう少しだけ直す。
ところが、直したい場所は、
ひとつ直すたびに増えていきます。
雨漏りを止めていたはずが、壁のはがれも気になる。
壁を直しているあいだに、本来の仕事が積み上がる。
みんなが通れる橋を作っていたはずが、
完成するまで、誰も入口を通れない。
相手のために始めたことなのに、
相手を待たせていると気づいたとき。
いちばん苦しいのは、たぶんビーバーさん本人です。
おおかみ先生のひと踏みで残ったのは、
きれいな橋ではありませんでした。
むしろ、せっかく整えたところが崩れて、
少し不格好になったくらいです。
それでも、みんなは渡れました。
完璧だから役に立つ、だけではないようです。
まだ途中でも、届けば誰かが先へ進めることがある。
完成ではないけれど、開通すればOKです。
次回も、ちょっと疲れた誰かのお話です。
おたのしみに~
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ちょっと疲れた日に、ふらっとのぞきに来てください。
