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35 趣味について(『鍵のない夢を見る』)
辻村深月さんの本です。
『ツナグ』と『鏡の孤城』は読んだ後に少し切ないけどあたたかい気持ちになれるような本だったので、そういう系等の作家さんなのかと思っていたら…これは人間の暗部が剥き出しに描かれているお話でした。
「うわぁ…気持ち悪い」と思いながら、先が気になって引き込まれて読んでしまいました。
5つの話の短編集で、一つ一つのお話のインパクトが強い!!
一番気持ち悪かったのが、美大生の男(イケメン)が「俺、将来は医者でプロサッカー選手になる!」て言い出す話。
思い上がりも甚だしいというか、男の話の噛み合わなさにものすごい嫌悪感が湧いてしまいました。
大体の人達って目の前の現実を見て、自分の能力の範囲内でやりたい事を見つけたり、努力すれば実現可能な夢を見つけて一つ一つ目標を作ってクリアしていったりすると思うんだけど、この男は出来ない理由を環境のせいにしたり、効率が無駄がどうのこうの…。
主人公の女の子もこんな男さっさと見捨てて他を見つけたら良いのに、何でそんなに固執するのか、でも初めての恋愛で初めての彼氏なら
「この人しかいない!」
て思っちゃうよなーとか、いろいろもやもやしながら読みました(笑)。
一つ一つのお話が全部自分の感情を揺さぶるというか、ダメだけど共感できる部分もあって、記憶に残る本になりそうです。
もう少し歳を取って人生経験が増えてから再読したら、思う事が変わっているかもしれません。
